雑貨・日用品
2019/3/19 15:55

もうすぐ発売! 注目の次世代洗剤 花王「アタックZERO」の驚異の汚れ落ちを体感せよ

花王が社運をかけて開発した新世代の洗濯用液体洗剤「アタックZERO」が、いよいよ4月1日より全国発売となります。洗剤好きのあいだでは発表時から話題騒然で、発売をいまかいまかと待ちわびている人も多いでしょう。発売へのカウントダウンが始まるなか、メディア向けの体験会が開かれましたので、今回はその様子をレポートします。

 

洗濯を取り巻く環境が変化

体験会では初めに、花王の研究所で洗剤開発を行っている多勢さんより、私たちの洗濯環境の変化について説明がありました。多勢さんによると、大きく変わっているのは以下の3点。

↑花王 ハウスホールド研究所の多勢雄一郎さん

 

【洗濯環境のおける大きな変化】

・衣類における化繊(合成繊維)の割合の増加

・洗濯機の節水化と洗濯回数の減少

・肌を経由して付着する油分汚れや柔軟剤など新しい“汚れ”の出現

 

まず、近年では機能性衣料などの普及により、衣類におけるポリエステルやナイロンなどの化繊の割合が多くなっているそう。こうした化繊は石油を原料にして作られるため、水をはじき油になじみやすいという性質があり、綿などの天然繊維に比べて油汚れが落ちにくいという特徴があります。

 

次に、洗濯機の進化とともに節水化が進み、たっぷりの水を使って洗う従来の方式から、なるべく水を使わずに汚れを落とす方向にシフトしていることが挙げられています。また、共働き世帯の増加などにともなって、洗濯回数が減少しており、同社の調査によると、1週間あたりの平均洗濯回数は2003年で10.9回だったのに対し、2018年では9.8回になっています。

 

その結果、1回の洗濯でなるべく多く洗おうとして、洗濯層に衣類を詰め込んでしまっているのに、洗濯機は少ない水で洗おうとするので、汚れが落としにくくなっている状況が生まれてしまっているのです。

 

最後に、化粧品やスキンケア用品といったアイテムの使用頻度や量が増えていること、および柔軟剤を日常的に使うようになってきたことなどが指摘されています。これらは肌を守ったり、衣類をケアしたりするものですが、洗濯の観点から見れば、衣類にとってはどれも不必要な“汚れ”なのです。汗や皮脂、食べこぼしといった従来の汚れとは異なる、新しい“汚れ”に対応する性能が、これからの洗剤には求められています。

 

このように、洗濯を取り巻く環境の変化により、これまでの洗剤では対応しきれない状況が生まれており、上記を踏まえた新しい洗剤が求められているとのこと。

 

3つの革新を備えた新世代の洗濯洗剤

そこで生まれたのが、花王が10年以上もの歳月をかけて開発した新洗浄基材「バイオIOS」と、それを主成分とした液体洗剤「アタックZERO」です。アタックZEROは、これまでの洗剤にない3つの革新を備えた洗剤として注目されています。

 

【アタックZEROの3つの革新】

革新その1.高い洗浄力とエコを両立した新洗浄基材「バイオIOS」を採用

革新その2.同社初のドラム式洗濯機専用タイプをラインナップ

革新その3.誰でも簡単に軽量できる新形状ボトルを開発

 

なかでも注目は、やはり新洗浄基材「バイオIOS」でしょう。汚れを落とす主成分である界面活性剤は、水と油を馴染ませることで衣類に付着した皮脂や油汚れなどを洗濯水中に分散させ、汚れを除去します。このとき、油への馴染みやすさと水へのとけやすさは表裏一体となっており、汚れ落ちを高めると水にとけにくくなり、水にとけやすくすると汚れ落ちが悪くなる、というジレンマがありました。

 

しかし、「バイオIOS」は水への溶けやすさと油への馴染みやすさを両立した画期的な分子構造により、さっと汚れに馴染んですばやく水中に分散させる特性を備えています。

 

アタックZEROのすごさを実感

ここで、「バイオIOS」の汚れ落ち性能の高さを実感できる実験を行いました。2つのビーカーに水を入れ、一方に従来の洗剤、もう一方にはアタックZEROを1滴入れます。その中に、着色した油に浸した生地片を入れ、軽く振ります。

 

すると、従来の洗剤を入れたビーカーでは、徐々に油が生地から分離していく様子が見てとれましたが、アタックZEROを入れたビーカーでは、あっという間に油が水中に分散してしまいました。そのスピードに思わず驚きの声が上がったほど。まるで手品のような光景です。

↑左が従来の洗剤を入れたビーカー、右がアタックZERO。右のほうが汚れが落ちていることがわかります

 

↑上からみると一目瞭然。アタックZEROを入れた右のビーカーは、生地から引きはがされた油分が水面に浮いています

 

また、アタックZEROは生地に残留しにくく、すすぎ性能が高いのも特徴。メーカーの方によれば、「すすぎナシでもOKと言いたいくらい洗剤残りしにくいのですが、やはり気にされる方も多いので、すすぎ1回を推奨しています」とのこと。

 

実際に、洗濯液を含ませ一度脱水したタオルを、水を入れた桶の中ですすいでみたところ、従来の洗剤に比べて圧倒的に洗剤残りが少ないことが見てとれました。

 

正直、筆者はこれまでの「すすぎ1回OK」をうたった洗剤には疑念を抱いていたのですが、アタックZEROなら本当にすすぎ1回でもいいかも……と思えました。すすぎが1回で済めば、洗濯にかかる時間は減り、時短につながります。忙しい現代人にとってはうれしい性能ですね。

 

ドラム式洗濯機の悩みを解決する専用タイプ

続いて、2つめの革新であるドラム式専用タイプについて見ていきましょう。ドラム式洗濯機は、回転するドラムによって上から下へ衣類をたたきつけることによって汚れを落とし、従来の縦型式と比較して節水性能に優れていることが特徴です。

 

しかし、たっぷりの水の中で洗う縦型洗濯機に比べ、泥汚れやスス汚れなど細かい粒子状の汚れが残りやすく、それらが蓄積することで衣類やタオルなどに黒ずみが発生しやすいというデメリットがあります。ドラム式特有の黒ずみ汚れを解決するため、アタックZEROのドラム式専用タイプでは、細かい粒子汚れをキャッチして分散させる「節水対応ポリマー」をリッチに配合。少ない水でも粒子汚れを効果的に除去します。

 

ここでその効果を体感する実験を行いました。泥汚れを再現した水溶液にアタックZERO ドラム式専用タイプと従来の洗剤を溶かし、白い生地片を入れて30秒ほどかき混ぜます。その後に生地片を引き上げると、従来品と比べてアタックZEROの方が泥による汚染が少ないことが確認できました。

↑泥汚れを再現した水溶液に白い生地を浸し、少しかき混ぜて引き上げます

 

↑アタックZERO ドラム式専用タイプに浸した方は、泥汚れによる汚染が少ないことがわかります

 

アタックZERO ドラム式専用タイプは、ドラム式洗濯機ならではの悩みに対応したものではありますが、縦型式洗濯機で使ってもOK。特に、泥で汚れやすいお子さんの衣類や作業着などの洗濯にも向いていると思います。ただし、ひどい汚れの場合は、洗濯機に入れる前に予洗いすることを忘れずに。

 

洗濯に悩むすべての人に試してほしい次世代洗剤

実験で実証されたように、アタックZEROの汚れを落とす性能はかなりのものだと感じました。これまでの洗剤では落とし切れていなかった汚れも、アタックZEROで繰り返し洗うだけで徐々に落とすことができ、黄ばんでしまった衣類も当初のような白さが甦ることを実感できるとのこと。

↑黄ばんでしまったシャツ(左)もアタックZEROで繰り返し洗うことで、右のシャツのように白さが甦ります

 

最後に洗剤マニアとして気になる点をメーカーの方に聞いてみました。筆者は漂白剤配合の液体洗剤「ウルトラアタックNeo W抗菌」を愛用しており、その抗菌性能の高さが気に入っているのですが、アタックZEROはどうなのでしょうか。

 

答えてくれた担当の方によると、「アタックZEROは抗菌成分を配合している洗剤と異なり、直接菌に働きかける作用はないので、たとえば濡れたまま放置した雑巾のようなニオイや、洗濯層のカビくさいニオイを防ぐ性能はありません。ただし、雑菌のエサになる皮脂や油汚れをしっかり除去するので、結果的にニオイの原因となる菌の繁殖を抑制し、生乾き臭などのイヤなニオイの発生を抑える“においゼロ”を実現しています」とのこと。アタックZEROで洗うだけでも部屋干しのイヤなニオイの発生を抑えることができそうですが、より強力な除菌・抗菌効果を求める方は、「ワイドハイター」などの漂白剤の併用がオススメです。

 

今回の体験会では、花王が本気で売り出そうとする次世代の洗剤「アタックZERO」のポテンシャルの高さを実感することができました。洗濯に関するお悩みを抱えている方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。