雑貨・日用品
2019/7/27 20:35

家中の汚れは自然に優しい酵素系漂白剤で!家事えもんが教える「オキシ漬け」掃除術

長梅雨の間に発生したお風呂の黒カビ、ギトギトにこびりついたキッチンの油汚れ、汗ジミで首元が黒ずんだワイシャツや泥汚れの落ちない靴下など、家の中には、悩ましい汚れがいっぱい。ゴシゴシ磨いても労力をかけたわりには落とせないし、そもそも貴重な休みを掃除に費やすなんてうんざり……と感じる人も少なくないはず。そんな不満を解消してくれるのが、酵素系漂白剤の「オキシクリーン」を使った掃除術です。

 

“家事えもん”の愛称で親しまれている家事芸人の松橋周太呂さんは、10年前にスタイリストからオキシクリーンを教えてもらい、強力な汚れ落ち効果に魅了されたとか。その後、オキシクリーンの魅力であるさまざまな家事がつけ置きでラクになる、自由な時間を生み出せて便利! ということを伝えたいという思いから、『ズボラさん熱望! 放置してキレイに! ほったらかし掃除術』(SBクリエイティブ)ほか、数冊のオキシクリーン掃除術本を出したり、オキシクリーンのイメージキャラクターとして全国各地でイベントを行ったりと、オキシクリーン掃除術を発信しています。

掃除と料理が得意な家事芸人・松橋周太呂(家事えもん)さん

 

 


グラフィコ
「オキシクリーン 1500g」

1382円 ※日本版オリジナルパッケージ

漂白・消臭効果のある過炭酸ナトリウムと、汚れ分解効果のある炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ)が主成分。塩素、蛍光増白剤は不使用で、日本版は界面活性剤や香料も無使用なので、自然に戻りやすいという特長がある。

 

そんな家事えもんさんに、オキシリーンを使った、最もおすすめの掃除法「オキシ漬け」の方法を教えてもらいました。まずはオキシ溶液作りから。

 

「オキシ漬け」とは?

40〜60℃の湯4リットルに対して、付属のスプーン1杯(約28g)のオキシクリーンを入れ、泡立て器などを使ってしっかりと溶かし、オキシ溶液を生成。そこに、汚れが気になるものを入れて、20分〜6時間つけ置く掃除方法のこと。

 

「オキシクリーンをしっかりと溶かすことと、汚れを分解する酸素量を放出する湯温を守ることがポイントです。理想の温度は50℃ほどですが、湯を注いでいる間に冷めてしまうので、55℃〜60℃に設定して湯を貯めるのがいいでしょう」(家事えもんさん、以下同)

※衣類に使用の際には、洗濯表示の液温に従うようにしてください。

 

「オキシ漬け」8つの活用法

それでは、家事えもんさん直伝のオキシ漬けテクを8つ、紹介しましょう。家事えもんさんの“オキシ漬け愛”あふれるネーミングにも注目です。

1)汚れた衣類をポイポイ入れる「待ち伏せオキシ」

まず、基本のオキシ漬け活用法は衣類のシミ抜きです。

「ワイシャツの襟や袖の皮脂汚れ、靴下やユニフォームなどの泥汚れ、血液のシミなど、さまざまな衣類の汚れに効果的です。塩素系漂白剤と違い、色物にも問題なく使えます。また、消臭効果もあるので、汗や加齢臭もスッキリ。家族がお風呂に入る時間帯に、洗濯かご代わりにオキシ漬けの液を入れたバケツを用意しておく『待ち伏せオキシ』をすれば、手間なくオキシ漬けができます。それらをいつものように洗濯すれば、汚れ落ち具合の違いに驚くことでしょう」

 

2)カーテンなどの大物類は浴槽で「ほったらかしオキシ」

カーテンや洗濯可能なラグ、バスマットなどは、浴槽に湯を張り、数時間から一晩かけてオキシ漬けをするのが効果的です。

「繊維の奥まで染み込んだ土埃や排気ガスをしっかり浮かせるためには、じっくりと時間をかけてオキシ漬けを行うといいでしょう。このとき、プチプチ(緩衝材)を上にかけると湯温が下がりにくくなります。ほかにも、浴槽に洗面器やバスチェア、シャンプーラックや棚のパーツ、石鹸ケースやお風呂の蓋などをポイポイ入れてオキシ漬けするのもおすすめです。一晩おいて翌朝に水洗いをすれば、バスグッズと浴槽がピカピカになります」

 

3)浴室の床一面を漬ける「まるごとオキシ」

排水溝のゴミ受けをビニール袋に入れて縛り、バケツでつくったオキシ溶液を、床一面に流します。こうすることで、床全面をオキシ漬けすることができ、タイルの溝にある黒ずみやヌルヌル汚れが落とせます。

「塩素系の洗剤のようなツンとした臭いがなく、ほぼ臭いがしないのもうれしいポイントです。わが家では寝る前に行い、翌朝までこのままほったらかし状態にしています」

「そして翌朝、漬け置き後にも残っている汚れがあれば、歯ブラシなどで軽くこすれば簡単に落ちます。最後はシャワーで隅々までしっかりとオキシ溶液をすすげば、ゴシゴシ磨き不要でタイルはピカピカに!」

 

洗濯物やバスルームでのオキシ漬けに続き、キッチンやトイレでの活用法とは?

 

GetNaviがプロデュースするライフスタイルウェブマガジン「@Living」

4)キッチンのシンクにまとめて漬け込む「おでん方式オキシ」

キッチンでは、茶渋などのくすみ、排水溝のぬめり、コンロの油汚れなど、汚れ別に仕切る方法でオキシ漬けを行います。

「なんでもポイポイと同じ場所に漬け込むのは抵抗がありますよね。そこで、レジ袋やゴミ袋を使って、汚れ別に区分けをします。区分けしつつも同時にオキシ漬けをすることで時間短縮になる上に、シンクの中に、湯を多めに張れるので保温効果が高まり、洗浄力が長持ちします」

 

オキシ漬けをした後は、スポンジで軽くこすってすすぎ洗いをします。「ガンコな油汚れの場合は、毛先を短く切った歯ブラシや、100円ショップで買える粘土ベラでこすると汚れが落ちやすくなります。スポンジでこすりながら、オキシ液と残った汚れをしっかりと洗い流しましょう」

 

5)冷蔵庫内はスポンジを使った「ついでオキシ」

キッチンのオキシ漬けをしている間に、オキシ溶液を含ませたスポンジで冷蔵庫の外側や内側を拭きましょう。仕上げに、水で絞ったタオルや布巾で拭き上げれば汚れはすっきり!

「冷蔵庫の中は、液だれがこびりついていたり、異臭が残っていたりします。そのため、冷蔵庫のパーツ類を月に1度くらいのペースでオキシ漬けするといいですよ。食べ物を保管する場所なので、オキシ液が残っていないように、オキシ漬け後のすすぎや水拭きは念入りにしてくださいね」

 

6)トイレの汚れと臭いには高濃度の「オキシパック」

便器の水が溜まっている一番上の喫水線跡や、縁裏の汚れなどをしっかり落とすために、トイレットペーパーで便器の中をパックするように覆います。このとき、ダブルタイプのペーパーは、詰まりを防ぐためにはがして、シングル状態にして使いましょう。そして、40〜50度の湯500mlに対し、5〜10gのオキシクリーンを入れてよく混ぜたオキシ液をスプレーボトルに入れて、便器内に振りかけます。

「汚れの具合によって、オキシ液の濃度を調整してください。全体にまんべんなく振りかけたら、30分〜1時間放置し、流し終えたら、全体をトイレ掃除用のブラシで磨けばスッキリピカピカに!」

 

7)トイレ全体の汚れには「オキシ拭き」

便器の「オキシパック」をしている間に、スプレーボトルに残ったオキシ液とぞうきんを使って、便器のフタやトイレの床、壁などを「オキシ拭き」します。その後、水拭きをすれば、汚れと悪臭がクリアに。

「小さなお子さんや男性のいるご家庭では、壁や床に尿が飛び散っていることがあります。これが悪臭の要因になるので、壁全体もまんべんなくオキシ拭きをしましょう」

※スプレーボトルに入れたオキシ溶液は1回で使い切るようにしましょう。スプレー内に酸素が発生し、容器の変形や破裂がおきる可能性があります。

 

8)玄関のたたき部分は「オキシこすり」か「オキシパック」

人が出入りする玄関は、土やほこりが溜まりやすい場所です。軽めの汚れであれば、オキシ溶液をつけたブラシで全体を磨く「オキシこすり」をすれば、キレイになります。タイル部分の汚れが落ちにくい場合は、キッチンペーパーにオキシ溶液を湿らせたものを敷き詰めて「オキシパック」を。30分ほど放置し、その後、歯ブラシなどで汚れ部分を軽くこすればキレイになります。最後は水拭きをして、オキシ溶液をしっかりと落としてください。

 

「家の顔と言える玄関は、常にクリーンな状態を保つと運気がアップすると言われています。『オキシこすり』や『オキシパック』で風通しのよい状態をキープしましょう」

 

8つの活用法を紹介していただきました。ちなみに基本的にはどんな場所でも活躍するオキシ漬けですが、一部気を付けなければならない素材もあります。

 

GetNaviがプロデュースするライフスタイルウェブマガジン「@Living」

使用NGな素材に注意!

どんな場所でも活用できるオキシ漬け。とはいえ一部、使用不可の素材があるので、注意してください。

【使用NG素材】
・ウール製品(混紡製品含む)
・麻製品(混紡製品含む)
・畳、シルク、革など水洗いできない素材
・ペルシャ製カーペット
・宝石、金属製アクセサリー類
・アルミ、金属のサビ

 

オキシクリーンその他のラインナップ

オキシクリーンは上記で使用したタイプ以外にも、さまざまラインナップしています。そこで今回使った「オキシクリーン 1500g」以外の、家事えもんさんのお気に入りを教えてもらいました。

 


グラフィコ
「オキシクリーン マックスフォース ジェルスティック」

756円

「手軽に使えるジェルタイプで、洗浄力がラインナップの中でもトップレベル。シミ抜きしたい箇所をお湯で温めてから使うのがおすすめです。僕は小さなボトルに入れて持ち歩いています」

 

 


グラフィコ
「オキシクリーン マックスフォース スプレータイプ」

864円

「洗浄力がラインナップの中でもトップレベル。子どもがいるので、外出時も衣類の食べこぼしや泥汚れが気になります。旅行用などのボトルに入れて持ち歩き、旅先や帰省時などでオキシ漬けができない場合は、こちらをシュッとひとふきしてから洗濯をしています」

 

 


グラフィコ
「オキシクリーン ベイビー」

2138円

「ベビー専用のタイプもあるというのが、父親としてはうれしい。うちの子どもが赤ちゃんのときは、ミルクや母乳のはきこぼしで汚れたスタイや肌着、シーツなどを漬けて、全体のシミ抜きや漂白をするために重宝しました」

 

 


グラフィコ
「オキシクリーン マックスフォース 泡タイプ266ml」

1058円

「泡タイプなので、液だれしないのが魅力です。血液のシミやコーヒー、カレーなどの強力な汚れが付いてしまったときに、シュッとひと吹きすると効果的なので、すぐに洗濯できないときなどの応急処置に使用しています」

 

一度、オキシ漬けで汚れをしっかりと落とすことで、カビや汚れが溜まるまでの時間が稼げる上に、気になったらオキシ漬けをすればいいので、その後のお掃除が以前よりラクになるそうです。オキシ漬けをしたらほったかしにするだけなので、すき間時間にお手入れができます。また、定期的に行えば、年末の大掃除いらずに。汚れやニオイをどんどん落として、快適な暮らしを手に入れましょう。

※商品の金額はすべて税込み表記です。
※本書に記載されているオキシクリーンの使用方法は、メーカー規定以外の使い方も含んでいます。ご使用に際しては十分にご注意ください。

 

【プロフィール】

家事芸人 / 松橋 周太呂(家事えもん)

“家事えもん”の愛称で親しまれる家事芸人。吉本興業所属。掃除、洗濯、料理が好きで「掃除検定士5級」と「ジュニア洗濯ソムリエ」と「調味料検定通」の資格を取得。著書に『人生の「掃除の時間」をグッと縮めるすごい家事』(ワニブックス)、『ズボラさん熱望! 放置してキレイに! ほったらかし掃除術』(SBクリエイティブ)、『あなたも今日から“ヒモ”生活』(NHKまる得マガジン)などがある。

 

GetNaviがプロデュースするライフスタイルウェブマガジン「@Living」