デスクの片付けは、ビジネスパーソンにとっていつの時代も大きな課題。必要になったとき、いつでも活用できるようツールを備えることは、仕事のスピードや精度も左右します。
書類は平積み、文房具や小物は引き出しにごちゃっと突っ込んである、という人はけっこう多いんじゃないでしょうか。まさにそんな状態にある、隣の先輩のデスクを尻目に抜け駆けすべく、新兵器を導入してみることにしました。
壁面収納でおなじみの木製の有孔ボードを卓上タイプに仕立てた、キングジムの卓上収納ボード「ペギー」です。別売りのフックやコンテナを組み合わせて、自由にレイアウトが可能です。
キングジム
PEGGY(ペギー) PG400
3500円(税別)
【Spec】
・セット内容:ペグボード、スタンド、スペーサー4枚、L字フック8本
・サイズ:約幅400×高さ305×奥行き124mm(組み立て後・横置き時)
・重量:約1.2kg(組み立て時)
・耐荷重:3kg
まず本体を確認してみましょう。
ボードの穴に取り付ける別売りのカスタマイズパーツは、4種類がラインナップ。
では早速、この「ペギー」とオプションパーツを使ってデスクを片付けてみます。
【オフィス】テリトリーを確保しながらデスクが片付く!
作業の手順は、まず収納したいアイテムを選び、それらを分類して入れるパーツを選び、バランスを見て位置を組み替えながら、パズルのように組み合わせて構築していきます。
結果、こういった構成になりました。
アイテムを収納してみます。
「L字フック」で“かける収納”、「ミニコンテナ」で“入れる収納”、「ペンスタンド」で“立てて入れる収納”、「ミニシェルフ」で“飾る収納”と、アイテムのサイズや形状、収納の目的に合わせて選ぶのがコツ。詳しく見ていきましょう。
使用頻度の高い1軍のアイテムは、いつでもすぐ使えるよう、引き出しにしまわず机上に出しっぱなしにしがち。それがデスクの散らかりの原因にもなっているのですが、「ペギー」を使って縦方向に収納することで、すぐに必要なアイテムが見つかり、取り出しやすく、そして見栄えよく待機させておけると感じました。
さて、レイアウトが済んだら、どこに置けばいいでしょう。デスクの正面にはPCのモニターが鎮座しており、横に並べるのはおよそ不可能です。そこでおすすめしたいのが、隣の席との間。つまり、パーテーションとして活用するわけです。
割り当てられた自身のスペースを確保しつつ、“卓上収納”という機能にカムフラージュされ、お隣さんと気まずくなる心配はありません。隣に平積みになった書類の山が、雪崩を起こすのを防ぐ役割も果たします。人との距離感が気になる「withコロナ時代」に、大いに力を発揮してくれそうです。
せっかくなのでプライベート空間に導入してみよう
仕事も家で、という新たな流れが生まれる中、家を快適な空間にすべく、片付けに勤しむ人が増えています。たった今オフィスのデスクを片付けた「ペギー」ですが、この実用性とオシャレさは、プライベート空間でも活躍するのでは……。ということで、自宅にも導入してみました。
【玄関】訪問者に見せても恥ずかしくない見た目で、忘れ物をなくせる!
出がけに目につきやすく、帰宅後はひと息つく前にモノを戻せる、靴箱の上に設置。鍵や腕時計のほか、パスケースや、洗濯に出して忘れがちなタオルやマスクなど、外出時は必ず携帯したいアイテムに、それぞれ“居場所”を与えます。オプションパーツを有効に使って「定位置を決めること」で、ひと目見て持ち物の紛失や置き忘れを可視化できるのです。
また、玄関であることに配慮して、フィギュアなどアクセサリーも追加。投函待ちの手紙も一緒に飾れば、ド忘れ防止に効きそうです。左上は、「ミニシェルフ」のバーフックを単体で使い、メモをぶら下げるスペースに。忙しい家人との伝言板としても活用できますね。
【趣味部屋】趣味モノを整理しながら眺めて満足できる!
チャコールブラックとオフホワイトのボード、スモーキーカラーのコンテナ、経年したようなメッキ加工を施したフックなど、絶妙な質感とカラーリングも「ペギー」の特徴でしょう。収納用品にありがちな安っぽさがなく、大事なコレクションを飾るにはぴったりです。
重量のあるインク瓶や割れ物の器具は下部に、特に大事にしている万年筆は「ミニシェルフ」に、とそれぞれにふさわしい”ステージ“を用意することができます。
【洗面台】衛生用品を省スペースにまとめて整頓
ペグボードは、チャコールブラックとオフホワイトの2色がラインナップするので、白が基調となった洗面台には明るいオフホワイトをチョイス。洗面ボウルのサイドは狭いので、縦置きで設置しました。
このように、スペースに合わせて横置き/縦置きを自在に変えられるのも便利な点です。また、三方が開いた「ミニシェルフ」なら、電動歯ブラシを電源コードのついた充電台ごと置くことができ、通電するアイテムの保管にも重宝しそうです。
※火気がある場所や製品に直接水がかかるような場所での使用は推奨されていません。キッチンや洗面所での使用には注意してください。
【ガーデニングスペース】小さく軽いので整理された状態で持ち出せる!
スタンドはそれなりに重量感がありますが、ペグボードが軽く、トータルで約1.2kgなので移動も簡単。そこで、家庭菜園に「ペギー」を持ち込んでみました。中身を見せながらたっぷり詰め込める「ミニコンテナ」に、種をストック。樹脂製のコンテナは、土などが付着してもすぐに洗い流せるので、汚れを気にせずに使えます。
ちなみに、ペグボードは穴が裏側に通貫しているので、位置をうまくずらせば両側に収納を作ることも。
仕事から趣味、暮らしの実用まで、さまざまなシーンで活用できる「ペギー」。デザインも収納性も、細部まで配慮されているので、片付けが苦手な人でも安心。さらに工夫次第では、活用度は大きく広がりそうです。自分らしい使い道を考えつつ、それをいかに実現していくか。デスクや部屋をスッキリ整えられるだけでなく、片付けたり収納を構築していく行為自体も、楽しめるのではないでしょうか。