100円ショップには、ネットやSNSなどでクチコミ人気の高い掃除用品が数多く揃っています。そのなかでも今回は、重曹、セスキ炭酸ソーダ、クエン酸といったナチュラル系洗剤をご紹介。家事研究家の高橋ゆきさんが、オススメの使い方を指南します!
【関連記事】
【100均比較】重曹/クエン酸/セスキ炭酸ソーダ/過炭酸ナトリウム(ソーダ)、100均のナチュラル洗剤4種類はどう違う?
【解説してくれる人】
家事研究家
高橋ゆきさん
家事代行会社ベアーズの専務取締役。「楽ラクキレイ」をモットーに、様々な媒体で評論を行っています。
各洗剤が得意とする汚れを把握すればより便利に使える
重曹、セスキ炭酸ソーダ、クエン酸がいま大人気。各100円ショップでも売り切れ続出中です。
人気の理由は、肌や環境にやさしいのに汚れ落ちがいいから。家事研究家の高橋ゆきさんは、それぞれに得意な汚れがあると語ります。
「重曹はアルカリ性なので油汚れに強い。セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすいので洗濯の予洗いにオススメです。クエン酸は水垢やカルキを浮かせるのに最適。100円ショップですべてお安く揃えられるのはうれしいですね」
コンロまわりの油汚れ・コゲ落としに活躍!
ワッツ
重曹物語 240g(弱アルカリ性)
重曹とは、弱アルカリ性で油を分解、食べても大丈夫な炭酸水素ナトリウムの粉のことです。鍋の焦げや茶渋を落とすなど幅広く使えます。吸湿・消臭効果も高いです。
【プロオススメの使い方】
「ガンコな油汚れやコゲを落とすのが得意。ただし研磨力が強いので、ステンレスなどキズつきやすい素材には使わないでください」(高橋さん)
<手順>
1、水と重曹を9:1の割合で混ぜて重曹水を作る 2、汚れた箇所に、スプレーでまんべんなく重曹水を吹き付ける 3、5分~10分おいて、重曹が白残りしないよう雑巾でしっかりと拭き取る 4、しつこい汚れには水4:重曹6を混ぜた重曹ペーストを使う
【重曹が使えないもの】
アルミ、畳、白木、キズが付きやすい素材など
【こんな使い方もアリ】
●軽い油・皮脂汚れの洗濯
●生ゴミの消臭
●食器棚、靴箱の湿気取り
換気扇の油汚れ落としに使える
ワッツ
セスキ炭酸ソーダ物語 200g(アルカリ性)
重曹よりアルカリがやや強めで水に溶けやすいエコ洗剤。換気扇の油汚れや衣類のシミなどに効果があります。手荒れしにくいのも魅力です。
【プロオススメの使い方】
「粉末を溶かした“セスキ水”をスプレー容器に入れると、台所掃除で大活躍。換気扇の油やプラ製品のベタつきがラクに取れます」(高橋さん)
<手順>
1、水500㎖にセスキ炭酸ソーダ小さじ1を溶かしてセスキ炭酸ソーダ水を作る 2、汚れた箇所に、スプレーでまんべんなくセスキ炭酸ソーダ水を吹き付ける 3、5分~10分おいて、雑巾で拭き取る 4、しつこい汚れにはセスキ炭酸ソーダ水を染みこませた雑巾を使う
【セスキ炭酸ソーダが使えないもの】
アルミ、畳、白木など
【こんな使い方もアリ】
●壁や灰皿のヤニ落とし
●中性洗剤を使うほどではない軽い汚れの洗濯
シャワーヘッドなど水まわりの水アカ落とし
ワッツ
クエン酸物語120g(酸性)
果物の酸味成分、クエン酸の粉末。酸性なので水垢やカルキなどアルカリ性の汚れに強いです。殺菌効果もあり、まな板の手入れにも最適。
【プロオススメの使い方】
「水垢やカルキ汚れをゆるませるのにオススメ。粉末を水に溶かしたクエン酸水に浸けると、ヌメリがスルンと落ちます」(高橋さん)
<手順>
1、水500㎖にクエン酸大さじ1を溶かしてクエン酸水を作る 2、シャワーヘッドはクエン酸水を入れた洗面器で浸けおきする。お風呂用のイスなどはキッチンペーパーで包んでからスプレーでまんべんなくクエン酸水を吹き付けて浸けおきする 3、30分~60分浸けおきして、水でかるく流す
【クエン酸が使えないもの】
大理石など/塩素系洗剤と混ぜて使うのもNG
【こんな使い方もアリ】
●ポットの水アカ落とし
●便器の汚れ落とし、トイレの消臭
※ダイソー、Seria、Can★Doにも同一もしくは同様の製品があります
※価格表記のない商品はすべて108円です