暑い日の定番といえば、なんといっても「かき氷」。最近は専門店も多く、評判の店なら1時間待ちも当たり前という人気ぶりです。そんな背景もあるのか、貝印から家庭で使えるプロ仕様の「Kai House 本格かき氷器」が発売されました。本当に自宅で専門店の「あの味」が再現できるのか? さっそく貝印ショールームまで試食に行ってきました。
家庭用だと砂粒のようにジャリジャリに
家庭で作るかき氷と、店のかき氷の最大の違いは「氷の均一さ」でしょう。店のかき氷は、フワフワの薄い繊維状で、口に入れるとスッと滑らかに溶けます。一方、家庭で作るかき氷は、細かな砂が集まったような粒状です。口に入れてもすぐには解けずに、噛むとジャリジャリと氷の粒をかみ砕く食感があります。
貝印によると、この問題は家庭用かき氷器が「均一なパワーで削る」ことと「均一な氷を作る」ことができないために発生するそう。一般的な家庭用かき氷器は、ハンドルを回した力がそのまま氷に伝わるため、弱い力で回すと薄く、強い力がかかると厚い氷になり「一部の氷がジャリジャリ」してしまうのです。
本格かき氷器なら薄く均一な氷が削れる
そこで、本格かき氷器には「均一なパワーで削る」ために、家庭用かき氷器にはほとんど搭載されていないという「ウォームギア」を搭載。これは、歯車を利用して、一定の力を伝達するための装置で、余計な力が加わった場合は本体横のハンドルに力を逃がします。このため、本格かき氷器では薄く均一な氷が削れるのだそう。
通常よりゆっくり凍らせて透明氷を作る
また、かき氷の材料となる「氷」も重要です。家庭用冷凍庫で作る氷は、多くが白く濁っています。これは、水を急速に冷やしたために細かな「泡」が入っているから。同社によるとこの気泡もフワフワ食感の氷の邪魔になるそう。そこで、本格かき氷器は、付属の製氷機を2重構造にし、「通常よりもゆっくり凍らせる」ことで、透明度の高い氷を作ります。
いざ試食! お店の味に迫れるか?
もちろん、これらの説明のあとは、お待ちかねの試食タイム! 最初に運ばれてきたのは、なんとかき氷にきな粉とわらび餅が乗った「わらびもちの黒糖きな粉」。じつは本格かき氷器は、通常のシロップをかける「かき氷」意外に、さまざまなアレンジレシピが用意されているのです。
実際にひと口食べてみると……確かに氷がフワフワ! そして、口に入れた瞬間、スウッと溶けて消えます。「行列のできるかき氷店と同じか」といわれると、少々粒感は感じられるのですが、個人的には祭りの屋台や海の家で食べるかき氷より繊細で口どけが良いと感じました。もちろん、一般的な家庭用かき氷器で作ったかき氷とは、もうケタ違いのクオリティです。
氷を削る動画はコチラ
甘くないかき氷? 夏を乗り切るアレンジメニューもあり
ところで、最近のかき氷のトレンドとえば、外せないのが「台湾風かき氷」ではないでしょうか。これは、マンゴーやコンデンスミルクなどの、味のついた氷で作るフワフワかき氷のこと。これと同様に、本格かき氷器は味をつけた氷も削ることができます。
もちろん流行りの「台湾風マンゴーかき氷」なども作れますが、この日の試食で提供されたのは「アボカドヨーグルトのシュリンプカクテル」。そう、なんと甘くなく、食事にもなる野菜のかき氷です。こちらは、アボカドやマヨネーズの濃厚な味が、薄い氷状になることでサッパリと楽しめました。食欲のない夏も、こんなメニューなら楽しみながら食べられそうですね。
定番メニューはもちろん、アレンジも無限大の「本格かき氷器」は、現在貝印の直販サイトからのみ購入可能です。今回は1000台の限定販売ですが、1万円を超える価格かつ40cmを超える大きさながら、なんと先行販売した100台はあっという間に売り切れたほどの人気だそう。今回実際に試食をしてみて、その人気の理由がよくわかりました。この夏は、さらに多くの支持を集めそうです。
貝印
Kai House 本格かき氷器
実売価格1万6200円
貝印のワンランク上の上質な製品を提供するブランド「Kai House」から発売されたプロ仕様のかき氷器。均一で口どけのよいかき氷が家庭で簡単に作れます
【SPEC】
製氷器容量:650mℓ
サイズ/質量:W220×H435×D220㎜/1820g
【URL】
貝印 http://www.kai-group.com/
製品紹介 http://www.kai-group.com/store/special/kakigori/