乗り物
2016/12/21 19:33

LCCはなぜこれほどまでに安いのか? 格安旅行を最大限に楽しむ5つのコツ

突然ですが、みなさん、旅行してますか? 和久井はここ数年、毎月のようにどこかへ行っています。そのきっかけはズバリ、LCC。交通費が格段に安く抑えられるので、旅行する回数が国内・国外合わせてグッと増えました。

 

ホテルや食事と違って交通はあくまで「手段」なので、寝台車みたいに交通そのものがイベントになっているもの以外、お金をかけるのはあまり好きじゃないんですよね。飛行機はその最たる部類かもしれません。

 

というわけでLCCに乗りまくっている筆者から、みなさんにLCCをめいっぱい楽しむコツを伝授したいと思います!

 

1. とにかく安さにこだわってみる

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LCCの最大の魅力は、とにかく「電車かよ!」っていう値段ですよね。旅行の定番である沖縄・北海道には、バニラエアやジェットスターで1980円で行くことができます。熊本にボランティアに行ったときも1980円でチケットが取れました。国外ならエアアジアを使えば釜山まで980円、クアラルンプールやタイに9800円で行ったこともあります。

 

こうした格安チケットは、各社LCCのメルマガを登録していると送られてくるセール情報からゲットできます。特に、新しく路線が開通したときは、就航記念セールが行われたりするので狙い目。

 

ただし、格安な分、わりと先の日程のチケットが多いので、取るときは半分ギャンブルです。なぜなら、こうした格安チケットは便の変更やキャンセルができないから。だけど私は気にせず適当な日程でチケットを取っちゃいます。直前に行けなくなっても「まあ5000円だし、いっか」って感じ。

 

ちなみに、いまはLCC普及に合わせて、都内から成田空港まで1000円で行けるバスが各社から出ています。もはや片道3000円で沖縄やら北海道やらに行ける時代なんですね。

 

2. この際、ひとり旅にチャレンジ!

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LCCの基本料金にはたいてい座席代しか入っていません。荷物を預けたり、機内食を頼んだりすると別料金です。そして、チケットの申込時に座席指定をするのにもプラスで料金がかかります。そのため「誰かと隣に座りたい」という場合はミニマムの料金にはなりません。まあ数百円なので気にしなければいいんですけどね。

 

また最安値にこだわるなら、日程はさほど選べません。時間帯はまったく選べません。LCCのサイトではたいてい、1週間~1か月分の料金が一目でわかるグラフが用意されています。そこから一番安い日付を選んだりするんですが、その金額はたいてい朝早かったり夜遅かったりと「ちょっと不便な時間」の便です。

 

誰かと一緒に時間を合わせるとなると、このLCCの恩恵は存分に受けられないかもしれません。そう思うと、気軽なひとり旅こそ、LCCを使う醍醐味と言えそうです。

 

3. 思いもよらない場所へ行ってみよう!

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LCCのおかげで、いままで縁がなかった場所へ行くようになりました。というのも、セール情報が出ると、値段重視で行き先はあんまり考えずにチケットを取っちゃうんです。旅行中、どこへ行ってなにをするかは、チケットを取ってから考えます

 

これが、予想外に楽しいです。普段意識しない場所とか、あまりメディアで見かけない場所にこそ、出会いがあったりします。

 

高松に飛んだときは、瀬戸内海の島々をめぐりました。そこで出会ったダンサーの方が、実は世界的に有名なグループの一員で、彼の公演を観るために、またLCCでチケットを取って今度は福岡へ。LCCでぐるぐる出会いの旅って感じです。

 

4. 空港グルメを楽しもう!

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LCCはほかの航空会社に比べてチケットの購入やチェックインが簡単なように思います。ネットでチケットを買ってネットでチェックインしたら、直接搭乗口まで行けます。

 

そのかわり、出発時刻にたいへん厳格です。5分でも時間に遅れたら搭乗できません。なので時間には余裕をもったほうが安全です。少し早めに着いたら空港グルメを楽しむ時間にしちゃいましょう。

 

特にオススメなのは成田空港の第3ターミナルのフードコート。7店舗ほどの店から自由に選んで、中央の休憩スペースで飲食できます。第1ターミナルや第2ターミナルはとても広いので、飲食のスペースとカウンターの階が違ったり、行きたい店までかなり距離があったりします。でも、第3ターミナルはそれほど広くないので、買い物もしやすいです。書店やコンビニ、薬屋さんも同じ階にあるのでとっても便利。

 

地方の空港ではたらふくお土産を買って飲み食いします。地域活性のお手伝い。で、その際けっこう飲んじゃうので、アラームかけて乗り遅れないようにしてます。

 

5. トラブルがあっても旅の醍醐味に

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LCCというと、遅延とか欠航が多いというイメージはないでしょうか。でもいままで、乗るはずの便が欠航になったことはありません。

 

数十分~1時間くらいの遅延はありますが、そのくらいは想定内。少しだけ時間に余裕を持っておけばいいことです。万が一自分が遅刻しても、遅延していてくれたら間に合うかもみたいな考え方もありますね。

 

一度だけ、クアラルンプールから帰ってきたときに1時間遅延してたんですよね。そしたら羽田空港着が23時過ぎで、公共の交通機関はすべて終了。帰れませんでした。

 

タクシーで自宅までの金額を調べたら9000円とかで、「うーむ、同じ金額で今、マレーシアから帰ってきたのだが」と思うと払う気になれず(安く行けたのだからいいかという考え方もあるけど)、朝まで時間をつぶしてリムジンで帰りました。羽田や成田だと、深夜に「大江戸温泉物語」へ行く便があるので、そこを利用してもよかったかも。

 

で、家に帰ってシャワー浴びてそのまま出勤。激烈に眠かったですが、まあこういうトラブルも旅の醍醐味ですよ。「タフだね~」なんて言われていい気分になったりして、話のネタとしてけっこう使いました。

 

平穏無事な生活を楽しみたいなら、ずっと自宅にいればいいわけで、旅に出るってトラブルを自ら引き受けに行くようなもんだと思うんです。予定調和じゃなくたっていいじゃないですか。旅のトラブルを収拾してるうちに、やりくり上手にもなりますよ、きっと。

 

和久井の独断・お気に入りLCCトップ3

ここで普段よく使うLCCを紹介します。この3つのLCCは、割としょっちゅうセールをやっていて格安チケットのチャンスが多いのです(和久井が関東在住なので、羽田、成田に就航しているLCCからチョイスしてます)。

 

お島なら、来てよね♬ 「バニラエア」

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エアアジアと全日空が共同運営していたエアアジア・ジャパンのコンビ解消後の新名称。奄美大島やセブ島就航もうれしい! なんだか南の島寄りなイメージです。

URL:https://www.vanilla-air.com/jp/

 

旅の虜になりました「ジェットスター」

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本拠地がオーストラリアということで、オセアニアに強い航空会社です。国内なら福岡、熊本、鹿児島、大分と、九州地区に強いです。

URL:http://www.jetstar.com/jp/ja/home

 

アジアへは「エアアジア」

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就航都市が多いので、まずクアラルンプールまでのチケットを買って、あとからその周辺国へのチケットを追加で買うなんてこともできる。羽田発着の国際線があるのが便利。

URL:http://www.airasia.com/jp/ja/home.page

 

【まとめ】LCCは使いよう、ものは考えよう

日本って交通費がほんと高かったですよね。どこかへ行こうと思ったら、たいてい片道1万円は軽く超しちゃいます。でも国内の移動なんてせいぜい2~3時間。贅沢に過ごしてもいいけど、我慢しようと思えばできる長さです。

 

交通費をミニマムにすることで、宿を豪華にしてもいいし(使用時間は飛行機よりも宿のほうが圧倒的に長いのだし)、お土産をたくさん買い込んでもいい。旅行の回数を増やしたっていいんです。

 

LCCは、賢く旅行をするための選択肢のひとつ。すごくお金持ちは使わないかもしれないけど(でもファーストクラスの設定もありますよ)、貧乏な人のためのツールというわけでもないですよ~。

 

 

 

 

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