1万ドル(約160万円※)近くする、エルメスのバーキン。転売品やオークションなら、さらに数十倍の価格にも膨れ上がることがあります。そんなラグジュアリーの象徴であるバーキンそっくりの品が、米大手の小売チェーン「ウォルマート」で100ドル(約1万6000円)以下で購入できるのです。
※1ドル=約158円で換算(2025年1月9日現在)
ウォルマートのウェブサイトで「ウォルメス」と名付けられたバッグの販売価格は、サイズによって78ドル(約1万2000円)から102ドル(約1万6000円)。エルメスのようなデザインだけれど、本物の100分の1近くの価格で買えてしまうわけです。
SNSでは「#walmartbirkin」のハッシュタグをつけて、購入した商品を紹介する動画が多数投稿され、オンラインでは売り切れになるほど人気を呼んでいるようです。
ある人は「だって、みんな、それがバーキンじゃないってわかるでしょ? 本物のバーキンを買うお金なんて誰が持ってるの?」とコメント。そのほかにも「バッグは家より高価であってはいけない」「私はウォルマートのバーキンのためにここにいる」なんて声もあります。
しかし、そんなウォルメスに憤慨する人たちもいる模様。「バーキンを安っぽく、かっこ悪くさせた」と、バーキンを作る職人の技術や芸術性、さらにバーキンの価値に傷をつけたとする声も出ており、「世界中の金持ちがバーキンを捨てるだろう」と推測する意見すらあるのです。
ブランド品の模倣品は作られてしまうもの。とは言え、模倣品のほうの人気が高まってしまうと、本物の価値を落とすことになってしまうのかもしれません。
【主な参考記事】
New York Post. Walmart’s $78 Hermès Birkin dupe is the fashion world’s hottest new handbag — and luxury lovers are fuming. December 28 2024