キャンピングカーはリビングも寝室も狭い空間になるもの。そんな常識を覆す「走る家」を米国のスタートアップが開発しています。壁を拡張させて、リビング部分が2倍以上の横幅になるのです。
カリフォルニア州アーバインに拠点を置くスタートアップのACフューチャーが先日、世界最大級の家電の展示会CESで新しいタイプのキャンピングカーを披露しました。
公道を走るときは、小型ワゴン車程度の大きさのクルマなのですが、停車して「家」として利用するときは、車体中央部分の横幅が拡大するため、立派なリビングスペースが出現するのです。
拡大前の車内の広さは17.7平方メートル。これが、拡大すれば37.2平方メートルと、2倍以上の広さになるから驚きです。
AC Future is here at CES 2025 launching its first AI Transformer Home Drivable (AI-THd ). Visit us at the LVCC North Hall, Booth 10515, to tour the future of living! #acfuture #ces2025📷 #transformerhome #AI #smarthome #sustainableenergy pic.twitter.com/BUYSaWzCwd
— AC Future (@ACFutureReal) January 9, 2025
車内にはフルサイズのキッチンとリビングルーム、トイレ、バスルーム、ベッドルームが備わり、運転席と助手席部分では同じ床材が使われていて段差もないため、空間に一体感が出て、ゆとりある広さを感じさせてくれるようです。
このクルマの名前は「AI-THd」。「AI Transformer Home, Drivable」の略であり、「ドライブもできる変形型ハウス」という意味が込められているのかもしれません。
クルマの天井にはソーラーパネルを取り付け、大気中から水をつくる装置や、インターネットの接続装置も今後、搭載される予定だとか。
同社では「5人が快適に過ごせる」ゆとりがあると述べているように、家族そろってのキャンプなどのお出かけに最適かもしれません。
【主な参考記事】
The Sun. GLAMPING Inside luxury ‘transformer’ motorhome that unfolds and doubles in size with a huge kitchen and cosy master bedroom. January 10 2025