混雑する通勤電車より身軽に利用できる移動手段が、自転車や電動スクーターです。しかし、米ニューヨークには「それよりもっといい」と言われる方法があるそう。それが、電動シューズの「ムーンウォーカーズ」です。

ムーンウォーカーズは米国のシフト・ロボティクスが開発。サンダルのように、靴の上からベルトで固定して装着するだけの電動シューズです。裏面には八つの小型のタイヤが付いていて、普段の歩行と同じように脚を踏み出すだけで、ローラースケートやスピードスケートのように、スーッと気持ちよく前に進めるのです。
一般的な人の歩くスピードは時速4.8kmとされていますが、ムーンウォーカーズを装着すると、最大で時速11.3kmまで上がり、歩行時間をおよそ50%短縮してくれるというのです。つまり、オフィスまで徒歩で20分かかるところ、ムーンウォーカーズならおよそ10分で到着することが可能。
ニューヨークに住む26歳のサムさんは、ムーンウォーカーズを愛用する一人です。ムーンウォーカーズの価格はおよそ1200ドル(約18万円※)。ニューヨークの街にある自転車シェアリングサービスの年間パスは約220ドル(約3万円強)といいますから、それと比べても決してお得な金額とは言えないでしょう。
※1ドル=約147円で換算(2025年4月3日現在)
それでもサムさんがムーンウォーカーズを気に入っている理由は、靴と同じくらいのコンパクトなサイズだから。ニューヨークの狭いアパートには、自転車やスクーターを置く場所はないそうです。その点、ムーンウォーカーズは自宅のクローゼットにそのまま置けるので、サムさんは気に入ったようです。
自転車や電動キックボードなどのシェアリングサービスは便利な一方で、利用したいときに空きがなかったり、シェアリングステーションでのロック解除がうまく行かなかったり、小さなトラブルに見舞われることがあるもの。でも、ムーンウォーカーズなら履いて外出して、出先で不要なときはバッグに入れて持ち運びできるため、そんな心配も不要です。
そんな利便性と価格を考えたときに、サムさんは「自分にはムーンウォーカーズのコスパが最高!」と思ったのでしょう。サムさんは、ニューヨークの街をムーンウォーカーズを付けて歩いていると「人々の視線を感じる」と認めながらも、「楽しい移動手段だと思う」と話しています。
自転車や電動キックボードよりも、もっと自分に合う移動方法はないかと思っている方は、ムーンウォーカーズに目をつけてみるといいかもしれません。
【主な参考記事】
New York Post. New Yorkers are paying $1,200 for a better, faster commute — and The Post put the pricey new hack to the test. March 28 2025
Shift. Moonwalkers.
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