乗り物
2017/2/3 20:00

スカイライン×Boseがまたやってくれた! 60周年記念車に搭載された最新音響がすごい!

昨年11月に登場した最新のスカイラインは、ボーズ・オートモーティブによるサウンドシステム「ボーズ・パフォーマンス・シリーズ」を搭載。そして今年4月、スカイライン誕生以来60周年を迎えることに合わせ、その記念イベント「SKYLINE60th Limited×Bose」が、2月18日まで日産グローバル本社ギャラリー(横浜市)で開催されている。

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↑ブルーの専用色に身を纏ったスカイライン特別仕様車「60th Limited」

 

日本初展開の最新サウンドシステム

このパフォーマンス・シリーズは、「走りの性能と居住性の両面において優れた価値を備えるプレミアム・パフォーマンスカーのために新たに開発したプロダクト・ライン」とするボーズの上級サウンドシステムだ。海外ではすでに日産の新型INFINITI Q60、2017年モデルINFINITI Q50に搭載されているが、日本での展開はこのスカイラインが初めてのこととなる。

↑スカイラインに搭載された「ボーズ・パフォーマンス・シリーズ」構成図
↑スカイラインに搭載された「ボーズ・パフォーマンス・シリーズ」構成図

 

 

ボーズがカーオーディオに取り組んだのは、1982年にGMのキャデラックに専用オーディオシステムとして搭載されたのがきっかけ。以来、ボーズは車種専用オーディオとして日本国内メーカーをはじめ世界中の有名ブランドに供給し続けてきた。スカイラインに搭載されたパフォーマンス・シリーズもその流れから開発されたもので、専用設計ならではのバランスの良さを最大のメリットとしている。中でもスカイラインのパフォーマンス・シリーズは「車内のどの席でもバランスの良い優れたサウンドが聴けるよう設計した」(ボーズ担当者)が特徴だ。

 

パフォーマンス・モデルだけのメタルグリルがまぶしい

その立役者となるのが、「Centerpoint 2バーチャル・サラウンド機能」と8cm口径の中高音域ツイドラーの組み合わせだ。Centerpoint 2バーチャル・サラウンド機能は独自のアルゴリズムでステレオ音源を解析することができ、ヴォーカルや楽器はステージ感を生み出すために前方で再現し、残響音類はそれ以外のスピーカーへ最適に配分する。つまり、この機能によって生み出された音声信号をツイドラーがしっかり受け止めることで、全席にわたって豊かな臨場感を再現できているのだ。

↑ダッシュボード奥には3つの8cm中高音域ツイドラーを配置している
↑ダッシュボード奥には3つの8cm中高音域ツイドラーを配置している

 

一方で、サラウンド効果を出すと音像が不明瞭となることもある。そこで、パフォーマンス・シリーズでは新開発の2.5cmネオジウムツィーターをドアミラー裏側とリアドアの13cmミッドレンジに同軸で装着。さらにフロントドア左右とリアデッキ中央に25.5cm口径のNdウーファーを採用して対応する。つまり、ネオジウムマグネットによる力強い高域と、独立したベースユニットを組み合わせた効果がしっかりとした音像をプラス。広がりのある音場を獲得しながら明瞭感のあるサウンドを生み出しているというわけだ。

↑「パフォーマンス・シリーズ」のみ与えられたメタル製スピーカーグリル(ミッド用)
↑「パフォーマンス・シリーズ」のみ与えられたメタル製スピーカーグリル(ミッド用)

 

↑「パフォーマンス・シリーズ」のみ与えられたメタル製スピーカーグリル(ツィーター用)
↑「パフォーマンス・シリーズ」のみ与えられたメタル製スピーカーグリル(ツィーター用)

 

↑リアスピーカーにも新開発2.5cmネオジウムツィーター同軸でセットする
↑リアスピーカーにも新開発2.5cmネオジウムツィーター同軸でセットする

 

車内でデモ体験も

記念イベントでは、ギャラリー内にスカイライン60周年記念車を使った試聴ブースを用意。車内にはデモ用としてコンテンツが選べるコントロールスイッチ用意され、3つのコンテンツがフロントウィンドウに映し出されるプロジェクションマッピングによる映像とともに体験できるようになっていた。

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↑試聴ブース

 

↑3つのコンテンツのメインメニュー。この中から聴きたいコンテンツを選ぶ
↑3つのコンテンツのメインメニュー。この中から聴きたいコンテンツを選ぶ

 

「1」ではボーズがこの展示のために準備した特別なコンテンツで、ボーズ・パフォーマンス・シリーズが発揮するその能力の一端を体感できるもの。「2」と「3」はいずれもライブ映像とともにライブ音楽を楽しむものとなっていて、「2」ではボーカルと共にバンド演奏がライブ感あふれる中で展開。「3」はゴスペル系のソースで女性ボーカリスト共に歌う合唱の広がりのあるサウンドが楽しめる。

 

前方に座るとしっかりとしたステージ感が広がっており、それでいてボーカルの音像も定位。デモ用として用意されたソースのライブ感がそのまま伝わってくるような感じだ。驚いたのがリアシートでの臨場感だった。まるでホール内でそのままライブ演奏を聴いているかのような空間が再現されていたのだ。正直いえば、これを聴く前までは、リアシェルフにあるサブウーファーに音像を引っ張られることを心配したが、そんなことは一切ない。この辺りはボーズ独自の「Centerpoint 2バーチャル・サラウンド機能」が十分に機能を発揮していたのは間違いない。

↑リアシート
↑リアシートの音響も素晴らしい

 

今回はあくまでギャラリー内での試聴であったため、ロードノイズに応じて再生音を自動調整する「AUDIOPILOT 2 走行ノイズ補償システム」や、スカイラインの車室内エンジン音制御をサポートする「アクティブ・サウンド・マネジメント」の効果は試すことは出来なかった。この部分については、次回の試乗を通して試してみたいと思う。

 

なお、このイベントでは、「スカイライン60th Limited×Bose イベント」の開催を記念して、簡単なクイズの答えをツイートすると、スカイラインのボディカラーに合わせたボーズのワイヤレスヘッドホン「QuietComfort 35」限定バージョンが抽選で3名に当たるキャンペーンを行なっている。クイズの出題は「SKYLINE60th Limited×BOSE展示」ブース横に掲示されているので、会場を訪れたらぜひチャレンジすることをおすすめする。

↑ボーズ・ワイヤレスヘッドホン「QuietComfort 35」限定カラーモデル。抽選で3名に当たる
↑ボーズ・ワイヤレスヘッドホン「QuietComfort 35」限定カラーモデル。抽選で3名に当たる

 

↑ギャラリー内にあったスカイライン60周年記念パネル。歴代のスカイラインが一望できる
↑ギャラリー内にあったスカイライン60周年記念パネル。歴代のスカイラインが一望できる

 

↑会場にはスカイラインを一躍有名にした懐かしい“ケンメリ”が置かれていた
↑会場にはスカイラインを一躍有名にした懐かしい“ケンメリ”が置かれていた