家電
2017/3/10 10:00

空気清浄機に見る北欧デザインの真髄――気鋭のスタイリストが魅せた「Blueair Sense+」がある暮らし

ブルーエアといえばスウェーデン発の世界的空気清浄機メーカー。空気清浄機のみを開発する「専業メーカー」で、空気清浄能力は折り紙付き。その高い性能から、業務用としても利用されることも多い実力派の製品です。また、ブルーエアの製品は北欧らしい上質なデザインでも著名。特に「Blueair Sense+」(ブルーエアセンスプラス、以下、Sense+)は、日本のグッドデザイン賞はもとより、レッド・ドット・デザイン賞、German Design Award など、各国のデザイン賞を総なめにした製品です。とはいえ、空気清浄機は部屋に置きっぱなしで使うもの。そのデザインの真価は、実際に部屋に置いてみないとわかりません。

 

そこで今回は、テレビや雑誌などに引っ張りだこのインテリアスタイリスト、遠藤慎也氏を招き、一般的な3つのシチュエーションでSense+のコーディネートを依頼しました。部屋に溶け込みながら、オブジェのような存在感がある――以下では、そんな「Sense+がある暮らし」を擬似体験してみてください。

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疲れないデザイン、絶妙な色使いは北欧ならではの魅力

まずは、コーディネートの前に、遠藤さんにSense+の第一印象をうかがってみました。やはり北欧のセンスが際立つデザインに魅力を感じたようです。

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「一般的な家電というとプラスチックが目立つチープなイメージですが、Sense+は金属製のパネルで重厚感がある。だから、本来なら家電とは相性の悪いアンティーク調のインテリアやアイアン調の家具とも合わせやすいんです。また、操作ボタンなどがひとつもないため、全体的に極めてシンプル。家電というよりオブジェのように扱える点が良いですね」(遠藤さん)

↑操作ボタンは一切なし。製品の上部に手をかざすことで電源ON/OFFや風量調整を行います。タイマーなどの細かな設定はスマホから行えます
↑操作ボタンは一切なし。製品の上部に手をかざすことで電源ON/OFFや風量調整を行います。タイマーなどの細かな設定はスマホから行えます

 

「個人的に気に入っているのは、絶妙な丸みを帯びたデザイン。シンプルな箱形なのですが、四隅は丸くカットされていて、よく見ると製品を覆う金属パネルも全体的に柔らかく歪曲しています。家電に限らず、スタイリッシュを指向すると、とかくスクエアなデザインになりがち。その点、Sense+は、この緩やかなアールによってあたたかさを演出しているため、よそよそしい印象を与えません。本体を囲む金属パネルのつなぎ目が目立たないのも魅力ですね」(遠藤さん)

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「もうひとつ注目したいのは色。今回は6色あるSense+のうち、4色をピックアップしましたが、どの色も落ち着いた色味です。青や緑の家電というと、部屋に置いただけで目線が集中してしまうようなビビッドな色を想像するはず。しかし、Sense+の場合、例えば青ならグレーを足したような大人っぽい色で、どんな部屋に置いても悪目立ちしません。こうした疲れないデザインや絶妙な色使いは、長い冬を快適に過ごすための北欧ならではの極意なのかもしれません」(遠藤さん)
 
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それではいよいよ、以下で遠藤氏によるシチュエーション別のコーディネートを見ていきましょう。

 

【CASE1 リビングルーム】

爽やかなフレンチスタイルに白いSense+でスパイスを

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リビングのインテリアは、白い壁と淡い水色の床を生かした明るい雰囲気に。観葉植物や木製の家具、明るいラグを使った全体的にナチュラルに仕上げました。そして、この部屋に使用したのは爽やかな白いSense+。遠藤氏によると、「Sense+の白はどんな部屋、どんなコーディネートにも使える万能選手」だそう。たしかに、芝生をイメージさせるグリーンのラグや、木製の家具などナチュラルなコーディネートにかかわらず、白いSense+は見事に調和しています。また、Sense+上部のツヤのある黒い天板も絶妙なアクセント。部屋の印象をギュッと引き締めるスパイスとなっています。なお、遠藤氏によると、「今回は白を使いましたが、ブルーのSense+を『差し色』として使ってもガラッと印象が変わって面白いですよ」とのこと。

 

【CASE2 ベッドルーム】

ダスティパステルなインテリアを濃いブルーのSense+でまとめる

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ゆったりと寛ぎたいベッドルームは、主張しすぎないくすんだダスティパステルカラーでコーディネイト。さらに、スタンドや時計、ラジオなどの小物に赤や黒といった差し色を配置し、明るく爽やかな色合いながら、大人の落ち着きも感じさせる部屋に仕上げました。そして、このベッドルームに遠藤氏が選んだのはブルーのSense+。「できるだけ濃い色のSense+を配置したかった」と氏がコメントするように、紺に近い濃いブルーには部屋全体をまとめる効果があります。また、Sense+のブルーはグレーを混ぜたようなシックな青色。明るすぎない絶妙な色合いなので、部屋に置くだけで大人の雰囲気を演出してくれます。遠藤氏によると、よりシャープなイメージにしたいならブラックもオススメとのこと。

 

【CASE3 書斎】

アンティーク調のインテリアに深緑のSense+で重厚感を加える

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「男の聖地」ともいえる書斎は、高級感のあるアンティーク調にコーディネイト。シンプルながら雰囲気のあるデスクに、同系色のフローリングが落ち着いた雰囲気を演出します。遠藤氏がこの場所に選んだのはグリーンのSense+。氏によると、「深緑のSense+は、特に濃い色のフローリングと相性抜群。ダークな色味のコーディネイトに最適で、アンティーク調の部屋や老舗カフェのような落ち着いたインテリアにもマッチする」とのこと。通常、こういった部屋には家電をはじめとした最新機器が似合わないものですが、Sense+の重厚感のある金属パネルなら違和感なく調和してくれます。なお、Sense+は空気の流れを遮断しないため、壁から5cm以上離して置く必要があります。今回も壁から離して配置していますが、壁に当たるSense+の影で、より部屋の立体感が増しました。

 

清浄力の高さと簡単なメンテナンスにも注目

Sense+はデザインのみならず、空気清浄力にも定評があります。同社の空気清浄機は、吸引したゴミをマイナス帯電させる「粒子イオン化技術」を搭載。この「マイナス」のゴミが「プラス」のフィルターに磁石のようにくっつくため、空気中の目に見えない微細なゴミまで除去できるのです。しかも「フィルターの目の細かさ」でゴミを濾過するわけではないので、フィルターが詰まりにくいという利点もあります。

 

メンテナンスも約半年に一度、フィルターを新しいものと入れ替えるだけ。ランニングコストはかかりますが、掃除機でフィルターを掃除する手間が不要で、汚れが付着したフィルターを使い続けなくて良いのも大きなメリット。また、アプリを利用すればWi-Fi経由でスムーズな操作が可能です。デザイン性と機能性を兼ね備えた「Blueair Sense+」で、あなたも最高にオシャレで快適な部屋を作ってみませんか。

↑フィルターは本体底から簡単に引き抜くことができます。フィルター交換は、2分もあれば終了する簡単な作業です
↑フィルターは本体底から簡単に引き抜くことができます。フィルター交換は、2分もあれば終了する簡単な作業です

 

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↑スマホではLEDの明るさや運転速度、ナイトモードの設定などが行えます

 
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PROFILE

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インテリアスタイリスト

遠藤慎也さん

テレビや雑誌、広告など、幅広い媒体で活躍中。その手で作り出す空間は、モダンでスタイリッシュなのに、どこかあたたかく懐かしい空気感があると好評です。

 

撮影/田口陽介