球技には、選手交代がつきもの。野球やサッカーのように交代で一度ゲームを離れたらもう戻ることができない競技がある一方、バスケットボールやバレーボールは試合中、同じ選手が何度も交代することができる。
面白いのは、2020年の東京五輪で野球とともに追加競技として復活したソフトボール。
Welcome back Softball
to the Tokyo 2020 Olympics!!
あのときの感動・熱狂を再び
東京2020オリンピックで!! pic.twitter.com/gQ8LO9lsun— JAPAN Softball (@JSAteamJAPAN) August 3, 2016
先発の9人はいったん試合から退いても、一度に限りリエントリー(再出場)することができる。ただし、再出場する場合は自身の元の打順を引き継いだプレーヤーと交代しなければならず。それに違反し、相手チームからアピールがあると、「再出場違反」となって違反した選手と監督は退場になる。
さて、サッカーの公式戦では、3人の交代枠というのが一般的だ。ただ、国際サッカー連盟(FIFA)は現在、国際サッカー評議会(IFAB)によって承認された「延長戦に突入した場合に限り4人目の交代を認める」という4人交代制を試験導入中。いずれ正式採用されることになるかもしれない。
そんな選手交代における珍場面が先日、ドイツのブンデスリーガで発生した。
先制点を奪い試合を優位に進めていたバイヤー・レヴァークーゼンだが、終盤にヴェルダー・ブレーメンが同点弾。レヴァークーゼンはホームでの試合ということもあり、直後にFW同士の交代を選択する。
サッカーで選手交代といえば通常はタッチラインの中央で行うことが多い。しかし、退く選手がピッチの外に出れば交代は可能であるため、7番のハビエル・エルナンデスは時間の短縮を考えてゴールラインから外へ……。
これに騙されたのがブレーメンの18番、二クラス・モイサンデルだった。ちょうどコーナーキックの場面だったためマンツーマンで相手に付いており、エルナンデスがピッチから出たところでようやく状況を理解。「何だよ、紛らわしいな」とばかりに笑顔を見せた。気持ちはわかるぞ!
試合は結局、1対1のまま終了している。