ニューヨークの観光名所として注目のチェルシー地区。この地区には、サムスンの最新製品を体験できる「Samsung 837」があり、VRを活用したアトラクションを楽しめる。今回筆者はGalaxy S8/S8+の発表イベント取材に伴い、現地を訪れる機会を得た。周辺地区の情報も交え、その概要をご紹介したい。
観光名所に誕生した体験型ショールーム
ニューヨーク市マンハッタン区の南西部に位置するアートの街「チェルシー」。かつて精肉工場などが並んだハドソン川の沿岸部は「ミート・パッキング・ディストリクト(MPD)」と称され、今ではお洒落なショップやレストランが建ち並ぶ観光名所となった。
旧ウェストサイド線の高架を利用し、空中公園として再設計した「High Line(ハイ・ライン)」が頭上を通り、公園内に設置されたベンチでは観光客が横になってうたた寝をする光景が見られる。そして、その横ではアーティストが絵画やTシャツを販売している姿も――。言ってみれば、NY版の「上野」、といったところだろう。
観光地化に伴い治安も割とよくなったという話で、夜の一人歩きや盗難などに気をつけていれば、それほど危険ではないという。
この地区にSamsungが2016年2月から体験型のショールームを展開している。繰り返しとなるが、施設の名は「Samsun 837」。837という数字はどうやら住所らしい。立地的にはワシントン・ストリートとW 13th Stの交わる地点だ。
Samsung 837の中に入ると地下1階から2階までが吹き抜けになっていて、各階に体験スペースが設けられている。入場客が主に利用するのは1階と2階だ。
ちなみに、同施設のコンセプトは「アート、ファッション、テクノロジーとスポーツを新しい方法で融合する」ということ。DJ用のスタジオも完備されており、館内にはポップなBGMが流れる。
1階にはGear VRのアトラクションが満載
1階は主にVRを活用したアトラクションが展示されている。筆者が見学した際にも、ぐるぐる回っている人がいた。これは「Air Show」というらしい。実際に体験はしなかったが、説明書きによると、「アクロバティックな飛行機に乗って重力をもろともせずシドニーハーバーからボンダイビーチまで素敵な旅をする」とのこと。
そのほかにも複数のアトラクションがあるので、時間に余裕がある人はいろいろ試してみるとよいだろう。
こちらは5つのGalaxyでパシャリと写真を撮影する装置。吹き抜けに設置されている巨大ディスプレイには、筆者の写真をつかったアート画面が表示された。
入力したメールアドレスには、記念写真が送られてくる。複数人で撮影しても楽しいかもしれない。
ちなみに、こちらのディスプレイはムービーを上映するなど、イベントによって用途が変わるようだ。
2階はガジェットを観ながらのんびりできるスペース
2階へ移動すると雰囲気が変わり、Samsungの新製品が展示され、じっくりと触って試せるスペースになっている。この場で購入はできないとのことだったが、取材日は話題のGalaxy S8/S8+が発表された翌日だったこともあり、新製品の先行予約受付が行われていた。
軽食を購入できるカフェスペースもある。少し疲れてきたら自由に座れるLiving Roomに腰を下ろして、コーヒー片手に小休憩してもOKだ。Wi-Fiも用意されているので、このタイミングで撮り溜めた写真を整理してもよい。
Samsung 837を満喫した後は、近くにある「チェルシー・マーケット」や「ホイットニー美術館」なども訪れてみるとよいだろう。天気が良ければ、「ハイ・ライン」をゆっくり歩いて街並みを楽しむのもよい。食事や買い物、観光には困らないはずだ。
公式サイトによれば、Samsung 837の営業時間は平日が11:00~21:00、土曜が10:00~21:00、日曜が11:30~20:00となっている。最新ガジェットやVRアトラクションに興味がある人は、ニューヨーク観光の際に足を運んでみてはいかがだろうか。