デジタル
2017/5/18 16:00

はじめてのVRにおすすめ! 没入感抜群のスマホVRヘッドセット「HOMiDO V2」をレビュー【プレゼントあり】

昨年はVR元年と呼ばれ、VRやそれを見るためのVRヘッドセットなどが世に認知されてきました。しかし、興味を持つ人が増えてはいても、本格的なVRを楽しめる環境一式を揃えようとすると10万円以上かかる場合もあり、おいそれと導入できないといった人も多いでしょう。

 

そこでおすすめしたいのが、そこそこの値段で、そこそこの機能を備えた、スマホを利用するタイプのVRヘッドセット。特に、VRを体感するための最初の1台としてぴったりです。ということで今回は、1万円以内で買えるスマホタイプのVRヘッドセットの一例として、シリーズ合計販売台数が60万台を突破したという「HOMiDO V2」をレビュー。様々なVRデバイスを試してきた筆者なりに、その使い勝手を検証してみたいと思います。記事の最後にはプレゼントのお知らせもありますので、お見逃しなく!

20170509_y-koba7 (1)
↑今回レビューした「HOMiDO V2」。参考価格9720円ながらつくりはしっかりしており、チープさはありません。交換用スポンジ、専用ハードケース、レンズ清掃用のクロスなどが付属

 

収納式の採用により光漏れという弱点を低減

HOMiDO V2は、名前からもわかるとおりHOMiDO V1の後継モデル。HOMiDO V1はレンズ性能に定評のあるVRヘッドセットでしたが、スマートフォンを設置する方法としてクリップ式を採用していたので、若干光漏れをするという弱点がありました。その点、HOMiDO V2では、スマートフォンを収納できる仕様になり、より没入感が高い状態でVRを体験できるようになっています。

20170509_y-koba7 (4)
↑クリップ式の前モデルとは違い、スマートフォン収納式に。このクラスでは最も画角が広く、レンズ性能も良好です

 

20170509_y-koba7 (5)
↑スマートフォンを固定するフックの可動域には余裕があります。推奨サイズは5インチですが、4~5.7インチに対応可能

 

レンズの性能はV1と同様に高く、103度の広い視野角により眼の前の映像を大きく表示できます。ほかにも全体的につくりがしっかりしており、頭を固定するベルトが着脱式になるなど、さまざまな点でV1からバージョンアップしている印象です。

 

メガネをかけたままでも利用可能、むしろメガネがなくてもOK!?

本機はスマートフォンを使うタイプとしてはちょっと大きめのサイズですが、そのぶん、メガネオンでも利用できます。視点調整と瞳孔間距離の調整ができるようになっているので、メガネなしでもある程度のピント調整は可能。かなり目が悪かったり、乱視などの矯正が入っている場合でなければ裸眼での装着で十分ですし、メガネが曇らないので、そちらのほうが使い勝手がよくなります。

20170509_y-koba7 (6)
↑クッション部が大きめにとってあるので、メガネオンでも装着できます。本体上部に焦点距離を調整するダイヤルを、本体底部に瞳孔間距離を調整するダイヤルを搭載

 

筆者も普段はメガネをかけているのですが、今回はメガネをかけずに装着してみました。視野調整でかなりピントが合わせられ、瞳孔間調整で二眼による映像のズレも調整でき、問題なく楽しむことができました。この価格帯のVRヘッドセットとしては、かなりのクオリティといえます。

 

格安製品との違いは“レンズ”にあり!

もっと安いものを探せば、VRゴーグルだと、いわゆるボール紙で製作された簡易的なもので1000円くらい、ヘッドセットタイプになっていても3000円くらいで購入できてしまいます。HOMiDO V2は1万円を切るくらいなのでそれに比べるとちょっとお高く感じてしまいますが、その理由はレンズにあります。

 

スマホタイプのVRヘッドセットは、レンズによってスマートフォンの画面を拡大し、全視野に映像が映っているように表示する仕組み。つまり、このレンズがしっかりしていないと、視野角が狭かったり、鮮明度が低かったり、歪んだりしてしまいます。その点、HOMiDO V2のレンズは103度の視野角を確保しており、もっと値の張る本格的なVRヘッドセットと大きく変わりません。スマートフォンを利用しているタイプながら、没入感は飛び抜けて高いと感じます。

 

操作性にもシンプルながら大きな変化が

スマートフォンを使うVRヘッドセットと本格的なVRヘッドセットで最も大きく差が出るのは、実は操作性だったりします。確かに画質や動きの滑らかさも違うのですが、とにかくスマートフォン用のものだと、スマートフォンを収納してしまうのでほとんど操作ができなくなってしまいます。

 

HOMiDO V2はどうなっているかというと、なんと、スマホの画面をタップすることができるボタンが搭載されています。タップしかできないので細かい操作はできませんが、まったく操作ができなかった状態と比べると天と地ほどの差があるように感じます。

 

例えば、360度動画を再生しているときにボタンを押すと、画面に再生、スキップ、早戻しなどのアイコンが表示されます。操作したいアイコンを中心に合わせてタップをすれば、それらの操作ができるという仕組み。

20170509_y-koba7 (9)
↑本題上部右手側にあるアクションボタン。ボタンを押すと、本体からゴムが飛び出し、スマホの画面をタップします

 

20170509_y-koba7 (10)
↑こちらが内側。レンズとレンズの間にあるゴムのぽっちが、スマホの画面をタップします

 

これまでだと、動画が終わるたびに、VRヘッドセットを頭から外してスマホを取り出し、次の動画を再生したあと、またVRヘッドセットに戻して装着し直す……という手間がありました。タップができるようになるというのは本当に大きな機能が追加されたといえます。

 

スマホ用VRゴーグルで操作もできるものといえば、Galaxy Gear VRが思い浮かびます。確かにGear VRは、ホームキーやタッチパッドを使ってさまざまな操作ができるので、操作性はあちらが上手。ただし、Galaxyユーザーにしか使えないぶん、HOMiDO V2のほうが汎用性は高いといえるでしょう。

 

実際に使ってみた

まず、スマートフォンにHOMiDOのVR専用アプリ、Homido Centerをインストールします。HOMiDO V2自体はスマートフォンでVRの機能を動かすので、ほかのVRアプリやYouTubeの360度チャンネルなどでも利用可能。とはいえ、Homido CenterはVRのポータルアプリなので、とりあえず入れておけば、いろいろなゲームや360度映像を楽しむことができます。

 

装着感は上々で、マスクのクッションの密着度もあります。スマホにヘッドホンを繋げられる仕様になっているので完全に密閉されるわけではありませんが、この手のタイプのVRヘッドセットとしては光漏れが少なく、没入感は高め。映像もさすが100度超の広視野角といった迫力で、画面の枠なども気にならず、集中して映像を楽しむことができます。

 

前述したとおり、アクションボタンの使い勝手もかなり良好。やはり本体を装着したまま、動画の再生や停止、次の動画へ移れるのは便利ですし、現実に引き戻される感覚もありません。

 

本製品は1万を切る価格帯にも関わらず、操作性や没入感はVRを体感するうえでは必要十分以上のクオリティ。それなりに長い期間使っていくのであれば、低価格の簡易VRゴーグルを選ぶよりもオススメです。

 

■製品の詳細はコチラ

 

【プレゼントのお知らせ】

今回ご紹介したHOMiDO V2を5名様にプレゼント! 応募はコチラ