ファミリーマートとサークルKサンクスが統合し、セブン-イレブン、ローソンとの“コンビニ3強時代”が到来。熾烈な競争が予想されるなか、各社が打ち出す独自の商品戦略に注目が集まりそうです。
キーワードは“地域性”と“専門性”
2015年は、ローソンが「黄金チキン」を進化させるなど、定番商品をレベルアップ。16年はこの流れに加え、付加価値商品が増えていくと見られています。キーワードとされているのは“地域性”と“専門性”です。
セブン-イレブン
「づくしおにぎり」シリーズ
昆布づくし(120円)、紅しゃけづくし(150円)、明太子づくし(150円)、おかかづくし(110円)
セブン-イレブンは、関西2府4県で「づくしおにぎり」シリーズ(15年10月発売)を展開。関西では佃煮やふりかけなど、“ご飯のお供”の消費量が多いことに着目し、ご飯にも具を混ぜ、ひと口目からしっかりと味の付いたおにぎりを味わえます。「おかかづくし」は、首都圏、茨城県、新潟県の一部でも販売しています。
ほかにも、地域によって味わいが異なるつぶつぶ明太子のクリームスパゲティ、北海道限定ミートスパカツなどで〝そこにしかないコンビニ食〟を充実させ、地域ごとの嗜好を重視したご当地グルメの開発を進めています。
ローソンは専門性で対抗。ファミリーマートは異業種コラボを展開
一方、「本気で、おいしいプロジェクト」を掲げるローソンでは、専門店に負けない味わいの本格的な商品を次々に発売しています。
ローソン
チーズケーキ
295円
ベイクドチーズの上にレアチーズをのせた2層仕立てのケーキ。チーズはフランス産のフロマージュブランや、北海道産のクリームチーズなど3種を用い、コクが豊かで滑らかな味に仕上げています。
ローソン
牛すき焼き弁当
690円
具は牛肩ロースをメインに、焼き豆腐、しいたけ、白滝、白菜など。東西で味を分けた特製タレに合わせ、同梱のカップに半熟卵を割って付けて味わうという、本格的なすき焼きを再現した技ありの逸品です。
また、ファミリーマートは、大阪府枚方市にTSUTAYAとの一体型店舗1号店をオープンさせ、今後3年間で100店の出展を目標としています。
2016年は、コンビニ各社の展開から目が離せそうにありません。