ここ最近、日本各地に個性的なホステルが続々と登場。そんなホステルブームのなか、2017年6月中旬、福岡市中央区・大手門に「STAND BY ME」という一風変わったホステルがオープンします。実はここ、福岡らしい“立ち飲みカルチャー”が存分に楽しめるんです! しかも、その場で出会った人との交流を促す独自システムもありますよ!
福岡愛の行き着いた先が“おせっかいホステル”のオープン
「STAND BY ME」を運営するのは、元メーカーズシャツ鎌倉 常務取締役、貞末真吾氏が代表を務めるブルースカイ社。貞末氏自身も福岡という土地に魅了され、2012年に福岡市に移住したそうです。
貞末氏は2016年4月、タイのバンコクに「trica」というホステルをオープン。このホステルの最大の魅力は、福岡にある「海鮮丼日の出」の「鶏の唐揚げ定食」が楽しめる点にあります。そこで出会う日本の若者たちがホステルでの交流や体験を通して変化する姿に驚き、この化学変化を福岡の日常にもたらしたいという想いから、今回STAND BY MEをオープンしたと語りました。
立ち飲みメニューで福岡の街を案内
STAND BY MEの最大の特徴は、何といっても「立ち飲み」と「宿泊」が1つの施設で楽しめること。全体のメニュー構成は、東京・中目黒や大手町にも店舗をオープンした、うどん居酒屋「二◯加屋長介」がプロデュースしています。
さらに、福岡を代表するラーメン店で世界進出を果たした名店の代表・河原成美氏のレシピに基づいた「手づくり餃子」が登場する予定なのだとか。ほかにも、福岡の名店の屋号を冠したメニューを提供することで、STAND BY MEを通じて、それらの店や場所に足を運ぶきっかけをつくっていきたいという狙いがあるそうです。
また、朝食では福岡でも人気の「FRUCTUS」のグラノーラ、昼食ではバンコクのtricaでも提供されている「鶏の唐揚げ定食」が楽しめます。ここを訪れるだけで、福岡の旬のグルメが一度に堪能できますね。
“木札”でオーダーする独自システム、その狙いは?
STAND BY MEでは、店内のフードやドリンクのオーダーに“木札”を使った独自のシステムを採用。具体的には、4枚1000円で木札を販売し、この木札を使って注文するスタイルをとっています。
余った札を隣の人に渡すことでコミュニケーションも生まれ、日本人同士はもちろん、海外の人とも気軽に交流できるのがこのシステムのいいところ。ほかにも、コースターを活用して、「Don’t Leave Me Alone(ひとりにしないで!)」「Leave Me Alone(ひとりにして!)」といった意思表示もできます。みんなでワイワイ楽しみたい人はもちろん、ひとりでゆっくりお酒を楽しみたい人もこれがあると便利ですね。
4000円以下で泊まれるリーズナブルな料金設定
肝心のホステルは、ドミトリー32床、個室1室という構成。福岡最大の繁華街・天神から2駅の場所にありながら、1室3780円からというリーズナブルな料金で宿泊できます。
客室や立ち飲みスペースには、画家・アーティストの田中健太郎氏やイラストレーターのイフクカズヒコ氏のアートが至るところに用意されるので、ビジネスホテルとはひと味違ったオシャレ感も楽しめそうです。
オープンは6月15日ごろの予定。福岡への出張や旅行の際に泊まれば、これまでよりもさらにディープな福岡の街の魅力に気付けるかもしれません!
<DATA>
STAND BY ME
福岡県福岡市中央区大手門1-3-22