グルメ
ラーメン
2017/9/6 20:00

ミシュラン一つ星店の味が「らあめん花月嵐」に降臨! 「鳴龍」監修の担担麺は再現度がハンパなかった

「ミシュランガイド」といえばグルメ格付け誌の世界的権威。ラーメンにおいて星を獲得しているのは「Japanese Soba Noodles 蔦」と「創作麺工房 鳴龍」の2店舗のみです。特に後者は昨年、“蔦に続いて2店目”ということで話題となりましたが、その看板メニューといえば担担麺。この傑作を大手ラーメンチェーンの「らあめん花月嵐」が再現しているとのことで、「創作麺工房 鳴龍」の取材経験もある筆者が、同メニューの深掘りレポートをしたいと思います!

 

繊細さと濃厚さが絶妙に調和した味わいは確かに鳴龍!

もともと人気店だった「創作麺工房 鳴龍」は、一つ星を獲得した以降はより行列も長くなりました。つまり、なかなか食べられなくなったということですね。その点だけでいえば、「らあめん花月嵐」なら比較的容易です。ということで向かったのは荻窪西口店。さっそくお目当ての一杯を注文してみることに。

↑創作麺工房鳴龍ブランチ(840円)
↑創作麺工房鳴龍ブランチ(840円)

 

おぉ! このフォルムは本家とかなりそっくり。「ブランチ」は「支店」という意味なのですが、運ばれて来るや否や納得です。以前に「創作麺工房 鳴龍」を取材したときの写真があるので見比べてみましょう。

↑「創作麺工房 鳴龍」で提供されている担担麺(850円)。手前にあるのはパクチー盛(100円)
↑「創作麺工房 鳴龍」で提供されている担担麺(850円)。手前にあるのはパクチー盛(100円)

 

そして味のほうもチェック。うん、繊細さと濃厚さが重層的におりなす深みのある醤油ベースの担担スープと、しなやかな細麺のアンサンブル! 白胡麻のコクや黒酢の酸味も効いていて、非常に高いレベルで再現されています。

↑麺は細めでストレート。ノド越しと歯ごたえが抜群!
↑麺は細めでストレート。ノド越しと歯ごたえが抜群!

 

ちょっとしたサービスとして、花山椒のパウダーを用意してくれます。これは「ホアジャオ」と呼ばれる昨今では人気の四川系スパイスで、独特のシビれる辛さが特徴。好みのシビ辛テイストに仕立てられるのはうれしいですね!

↑もちろん無料サービス。ほかにも激辛壺ニラやバリ辛ハバネロ暴流など、様々な味変アイテムがあります
↑もちろん無料サービス。ほかにも激辛壺ニラやバリ辛ハバネロ暴流など、様々な味変アイテムがあります

 

ちなみに麺は120g。これはおいしく食べられる量を計算(バランスがくずれないよう大盛はできないとのこと)してのことで、もっとイケるという人はぜひ替玉を。よりスープになじむよう、ラー油がかけられているのもナイスです。

↑替玉(100円)。ライスも同価格で用意されているので、ラーメンライス派は白米を!
↑替玉(100円)。ライスも同価格で用意されているので、ラーメンライス派は白米を!

 

また、同店はちょい飲みにも最適ということをご存知でしょうか。「餃子」「もちもち水餃子」はそれぞれ5個で320円。また豚もやし(100円)というつまみもあり、これらのメニューは総じて酒が進みます。今回の鳴龍ブランチのパンチの効いた味わいももちろんベストマッチ。ということで筆者はビールをチョイスしました。

↑ビール/中瓶(550円)。ジョッキも同価格で一番搾りが用意されています
↑ビール/中瓶(550円)。ジョッキも同価格で一番搾りが用意されています

 

担当者からこだわりや開発秘話の聞き出しに成功!

これらのメニューを堪能したところ、あまりのレベルの高さにコラボレーションの真相を聞きたくなりました。ということで「らあめん花月嵐」の担当者を直撃。企画の背景にはじまり、こだわりのポイントなど根掘り葉掘り聞いてみました!

↑運営元であるグロービート・ジャパンの鈴木 力さん。企画広報部の課長です
↑運営元であるグロービート・ジャパンの鈴木 力さん。企画広報部の課長です

 

「『らあめん花月嵐』では、定番のほかに期間限定商品を毎月提供しており、有名店とのコラボレーションも年に1回行っています。それにあたり、今年は『らあめん花月嵐』が25周年の節目ということもあり、より注目度の高いお店に監修いただきたいと思い『創作麺工房 鳴龍』の齋藤一将店主にお願いしました」(鈴木さん)

 

発売までの道のりは約9か月。プロセスとしてはレシピに近いものを開示してもらい、それを元に開発チームが試作し、齋藤さんがチェックする流れだったとか。その回数はかなりのものだったようです。

 

「『創作麺工房 鳴龍』は人気店ということで、カップや冷凍麺のカテゴリーでもコラボはしているのですが、今回が最多のチェック回数だったそうです。でもそれだけ、実際の店舗で提供するというのは難しいということかもしれません。芝麻醤(チーマージャン)の配合率、ラー油の調理方法、麺の食感など細部まで追求しましたが、おかげさまで自信作が完成しました。全国約230の全店で召し上がれますので、ぜひお試しを!」(鈴木さん)

 

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鈴木さん曰く、特に「創作麺工房 鳴龍」の特徴のひとつである重層的なスープはこだわりとか。これは、ベースとなる鶏ガラ醤油のスープの上に、辛味と酸味が効いた胡麻風味の豊かなスープが折り重なったもの。しかも、隠し味にはカキなどの魚介の旨味も効いており、ひとつひとつの素材が高いレベルでバランスよく調和しているのです。

 

「なお、8月からスタートした鳴龍ブランチは10月末までですが、9~11月は次の新作が提供されます。こちらは当社6年ぶりとなる鶏そばシリーズで、深いコクの鶏白湯スープとしっとりとした鶏チャーシューが自慢です!」(鈴木さん)

↑これがその新作。俺の鶏そば2017(790円)
↑これがその新作。俺の鶏そば2017(790円)

 

ということで、早速こちらの新作も試食。クリーミーでありながらドロっとした舌ざわりではなく、濃厚な旨味とコクでふくよかなテイストを生み出している印象です。どっしりとした深みがありながら、後味はすっきりとして上品。鳴龍ブランチはそこまで辛くないですが、それでも辛いのが苦手という人は俺の鶏そばを試すのもいいのではないでしょうか。ランチに、ディナーに、締めの一杯にと、ぜひこの秋は「らあめん花月嵐」へ!

 

【SHOP DATA】

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らあめん花月嵐 荻窪西口店

住所:東京都杉並区上荻1-10-7

アクセス: JR中央線ほか「荻窪駅」西口徒歩3分

営業時間:11:00~翌2:00

定休日:なし