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2017/9/22 19:00

太陽を制す者が写真を制す! ARで「太陽の動き」を確認できるアプリで絶好の撮影ポイントを事前にチェック!

スマホアプリは、写真の撮影や加工、バックアップ、共有といった用途だけでなく、撮影に関するさまざまな計算や情報収集にも役に立つ。今回は、撮影をサポートしてくれるアプリとして、太陽の動きがわかる「サン・サーベイヤー」を紹介しよう。

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【サン・サーベイヤー(Sun Surveyor)】開発:Adam Ratana 価格:880円(Lite版は無料) iOS用、Android用

 

地図や実際の風景に重ねて太陽と月の動きを表示

太陽の動きがわかるアプリにもさまざまな製品があるが、筆者が普段から活用しているのはAndroid用の「サン・サーベイヤー」だ。サン・サーベイヤーでは「3Dコンパス」「マップビュー」「ARカメラ」「詳細」「ストリート・ビュー」という5つの表示方法によって、指定した日の太陽および月の動きを知ることができる。

 

まず基本となる「3Dコンパス」では、現在地または指定した場所の太陽(月)の軌跡がコンパス上に表示される。画面下の時間表示のスライダーをスライドすれば、それに応じてコンパス上の太陽も移動する。

↑「3Dコンパス」では、太陽や月の動きをコンパス上に表示。下段にある時間のスライダーは、24時間表示のほか、1時間表示や365日表示にも変更できる
↑「3Dコンパス」では、太陽や月の動きをコンパス上に表示。下段にある時間のスライダーは、24時間表示のほか、1時間表示や365日表示にも変更できる

 

さらに「マップビュー」ではGoogleマップに、「ARカメラ」ではカメラを通した実際の風景に、「ストリート・ビュー」ではGoogleストリート・ビューに太陽の軌道を重ねた状態で表示ができる。筆者の場合、ロケの前日にマップビューやストリート・ビューを使って大まかな太陽(月)の動きを確認し、当日の現場ではARカメラで再確認する、という使い方をしている。

↑「マップビュー」では、GPSで得た現在地のほか、検索で任意の場所の指定もできる
↑「マップビュー」では、GPSで得た現在地のほか、検索で任意の場所の指定もできる

 

↑「ストリート・ビュー」では、指定した場所のストリート・ビューに重ねて太陽の動きを表示できる。建物との重なりをチェックすることも可能だ
↑「ストリート・ビュー」では、指定した場所のストリート・ビューに重ねて太陽の動きを表示できる。建物との重なりをチェックすることも可能だ

 

サン・サーベイヤーを使って断崖絶壁にかかる夕日を撮る

では、実際にサン・サーベイヤーを利用して、夕日の撮影をしてみよう。まずマップビューを使って撮影地を探す。この日は横須賀方面に出掛ける予定だったので、その帰りに海岸沿いに立ち寄り、絵になる夕日を撮影したいと考えた。すると、下の図のようにちょうど海辺の絶壁に夕日がかかる場所が見つかった。

↑まず「マップビュー」を使って撮影地を探すと、日の入り直前の18:45に断崖部分に太陽がかさなる場所が見つかった
↑まず「マップビュー」を使って撮影地を探すと、日の入り直前の18:45に断崖部分に太陽がかさなる場所が見つかった

 

昼過ぎに下見のため現地に到着し、ARカメラを確認。この時点で、絶壁の横にある木を中心にして構図をまとめることに決めた。そして、夕方に再びその場所を訪れて撮影。狙いどおりのタイミングと位置で夕日を撮ることができた。

↑昼過ぎに現場に着いて「ARカメラ」を確認。絵になる木があったので、それを中心に構図をまとめることに決めた
↑昼過ぎに現場に着いて「ARカメラ」を確認。絵になる木があったので、それを中心に構図をまとめることに決めた

 

↑予定時間の18:45に撮影。事前に狙ったとおりの写真を撮ることができた
↑予定時間の18:45に撮影。事前に狙ったとおりの写真を撮ることができた

 

サン・サーベイヤーは、こうした太陽そのものを撮る場合に便利なだけでなく、建物や人物、風景の撮影では、ロケ先の場所や被写体が順光なのか逆光なのかを知ることもできる。写真撮影において光線状態は写真の良し悪しを決める大事な要素なので、いまや私にとって欠かせないツールになっている。