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2017/10/5 17:00

日本ワインの草分けは海外でも高評価!「シャトー・メルシャン」のフェスが東京ミッドタウンで初開催

秋といえば収穫の季節。そして世界的な秋のグルメイベントのひとつがボジョレー・ヌーボーの解禁です。ボジョレーはフランス発ですが、日本にもワインの収穫を祝うお祭りがあるのをご存知でしょうか。それが毎年、山梨県甲州市勝沼のワイナリー「シャトー・メルシャン」で開催されている、「ハーベスト・フェスティバル」です。

↑山梨県甲州市勝沼のワイナリー「シャトー・メルシャン」
↑山梨県甲州市勝沼のワイナリー「シャトー・メルシャン」

 

これまでは山梨での開催でしたが、今年はなんとin TOKYO。東京ミッドタウンで10月6日(金)~8日(日)の3日間にわたって開催されます。世界でも注目度が高まっている日本ワインの魅力に出会えるイベントということですが、いったいどんな内容なのでしょうか。筆者が勝沼の「シャトー・メルシャン」を取材したときのイメージを用いながら、その一部を紹介していきます。

 

限定ワインも登場! 見て・飲んで・知る日本ワイン

イベントのテーマは「Tasting Nippon」。世界的にも品質への評価が上がってきている“日本ワイン”を実際に見て・味わって楽しむこと。そして、日本ならではの伝統や文化と共にワインを楽しむことを目的としています。東京ミッドタウン内のキャノピー・スクエア会場では、テーマに沿ってさまざまな催しが行われます。

 

■グラスワイン販売コーナー(有料:チケット制)

フェスティバルならではのスペシャル価格でワインを楽しめます。ラインナップは全21種類で、1杯300~700円とおトク! なかには通常勝沼のビジターセンターでしか飲めないものもあるので要チェック。

↑「甲州きいろ香 キュヴェ・ウエノ」(左)と「アンサンブル ももいろ」(右)
↑「甲州きいろ香 キュヴェ・ウエノ」(左)と「アンサンブル ももいろ」(右)

 

■VR体験ブース「シャトー・メルシャン 五感テイスティングツアー」(無料)

山梨県甲州市勝沼にあるワイナリーをVRで疑似体験できます。2017年に収穫した、ワイン用ブドウの試食も行なっているとのこと。

↑世界のコンクールで多くの賞を受賞した名ヴィンヤード「城の平ヴィンヤード」
↑世界のコンクールで多くの賞を受賞した名ヴィンヤード「城の平ヴィンヤード」
↑フランス・ボルドー地方が原産の品種「メルロー」。芳醇な果実味としっかりしたボディを持った、まろやかな味わいのワインができます
↑フランス・ボルドー地方が原産の品種「メルロー」。芳醇な果実味としっかりしたボディを持った、まろやかな味わいのワインができます

 

■ハーベスト・スペシャル・ワインタイム(無料)

なんと、無料でテイスティングできるコーナーもあり。2017年収穫のブドウで仕込んだ造りたてのワインをテイスティングして、ハーベスト(=収穫)を実感できます。

↑10/6(金)は1日2回、10/7(土)・8(日)は1日3回のテイスティングを予定
↑10/6(金)は1日2回、10/7(土)・8(日)は1日3回のテイスティングを予定

 

■キッチンカーコーナー(有料:現金)

「シャトー・メルシャン」によく合う、和テイストの料理(※)を提供。特製おつまみとワインのマリアージュを楽しめます。

※メニューは日によって異なり、売り切れ次第終了。

 

■ワイン小売ブース(有料:現金)

全21種のワインを購入することができます。「シャトー・メルシャン」シリーズ各種のほか、ビジターセンター限定ワインなども登場予定。

↑限定ワインは全部で3銘柄あります
↑限定ワインは全部で3銘柄あります

 

日本でワインを造って140年、第一人者シャトー・メルシャンだからこそできる、充実したコンテンツの数々。生産者やぶどうのことを知り、実際にその味を試してみることで、日本のワインをもっと好きになれるイベントです。

 

でも、なんで今年は東京でやるの?

毎年、山梨で開催しているイベントなのに、なぜ今年は東京なのでしょうか。大きな理由は、ここ数年で日本ワインのクオリティが格段にアップし、その実力が高く評価されるとともに、国内外から注目を集めるようになったから。「人の集まりやすい東京で、この魅力に触れる機会を増やしたい」という想いがシャトー・メルシャンにはあるのです。

 

筆者がメディア向けツアーで勝沼を取材した際には、日本のワイン界最大の権威・大橋健一さんが登壇。大橋さんは、ワイン業界で最も難関とされるマスター・オブ・ワインの資格を日本で唯一保持しています。シャトー・メルシャンは、ブランドコンサルタントとして大橋さんを起用して、ワインの品質と価値の向上を図っています。

↑マスター・オブ・ワインの大橋健一さん
↑マスター・オブ・ワインの大橋健一さん

 

「和食がユネスコの無形文化遺産に登録され、さらに日本はミシュランの星付きレストランが世界で一番多い国。それだけを見ても、これからの日本ワインの使命は大きく、また可能性を秘めています」(大橋さん)

 

そして、クオリティアップの背景には生産者の技術向上があります。「はじめにブドウありき。」を合言葉に、シャトー・メルシャンではワインの味を大きく左右する「ブドウ」の栽培に力を入れています。自社管理農園での栽培によって、日本の風土でしか育てられないブドウの個性を引き出し、日本でしか造れないワインを追求しているのです。

 

そこに、大切な要素として加わるのが、日本らしい調和のとれた上品な味わい「フィネス&エレガンス」というスタイル。欧米のマネではない、日本のワインの「個性」が凝縮されたコンセプトです。その結果、シャトー・メルシャンのワインは、ニューヨークやアジアなど、世界各国で高評価を獲得。日本ワインのクオリティを世界に発信しています。

↑ゼネラル・マネージャーの松尾 弘則さん。同社にて、長年ワイン造りに携わってきました
↑ゼネラル・マネージャーの松尾 弘則さん。同社にて、長年ワイン造りに携わってきました

 

ワインはコスパのいいチリや伝統的なフランスばかりで、日本のワインはあまり飲んでいないという人、けっこう多いのではないでしょうか。ぜひ今週末はミッドタウンで日本ワインを体験してみませんか? もちろん、日本ワインの故郷・勝沼に旅行というのもオススメですよ!

 

【EVENT DATA】

シャトー・メルシャン ハーベスト・フェスティバル 2017 in TOKYO

会場:東京都港区六本木1-4-5 アークヒルズサウスタワーB1

アクセス:都営大江戸線ほか「六本木駅」8番出口直結

開催日時:2017年10月6日 16:00~21:00(L.O.20:30)、10月7日・8日 12:00~21:00(L.O.20:30)