最近、手帳型のスマホケースを使っている人を街中で見かけることはありませんか? 実は、手帳型のスマホケースは、ここ数年のスマホケースのトレンドアイテムのひとつなのです。ファッションやグルメに流行があるように、スマホのアクセサリーにもトレンドが存在します。いつまでも同じようなアクセサリーを使っていると、いつの間にかトレンドに取り残されることになってしまうかも。
そこで今回は、ソフトバンク コマース&サービスが展開するモバイルアクセサリーブランド「ソフトバンクセレクション」の由良健治さんに、スマホアクセの最新のトレンドについてお話しを伺いました。
■iPhone 8/8 PlusおよびiPhone Xの発表に合わせ、ソフトバンクセレクションでは過去最高となる1500アイテム以上のラインナップを用意したということですが、どのような製品が揃っているのでしょうか?
由良:中心となるのはスマホケースや液晶保護フィルムなどの、いわゆる“必需品”です。ソフトバンクのショップで、新機種購入や機種変更に合わせてそういったアクセサリーを揃える方が多くいらっしゃいます。やはりスマホに傷をつけたくない、購入後はなるべく早く保護したいという方が多いのだと思います。また、比率としてはまだ少ないのですが、スマホと連携して使うIoT製品も伸びてきています。こちらは、webサイトから購入される方が多くなっています。
■最近のスマホアクセサリーのトレンド傾向などはありますか?
由良:トレンドが顕著なのはスマホケースですね。iPhone 6以降、大画面を傷から守りたいという意識が高まりフリップ型(手帳型)の人気が高くなっています。また、今年から背面にハード素材、側面に衝撃に強いソフトな素材を使ったハイブリッドタイプの背面ケースも伸びていますね。
以前は、ケースを着けていないような感覚の薄型タイプと、耐衝撃性に優れたややゴツめのアクティブタイプの2つに人気が分かれていましたが、その両方の要望に応えられるとしてハイブリッドタイプが人気となっています。
実は、液晶画面のガラスは、落下して画面に直接衝撃が加わった場合だけでなく、側面に強い衝撃が加わり、筐体がたわんで割れるケースもあります。ですので、フィルムで画面を保護するだけでなく、耐衝撃性を備えたケースを装着して全方位的に保護することが重要なのです。
液晶保護フィルムも同様に、耐衝撃タイプや強度の高いガラスフィルムが人気です。スマホが大型化するにつれ、特に手の小さな女性を中心に耐衝撃のケースやフィルムのニーズが高まっていることが背景にあると考えられています。
また、ソフトバンクセレクションでは、今年より液晶保護フィルムの6か月交換保証サービス(※)を実施します。買ったばかりのフィルムが落下などにより耐衝撃機能が失われた場合、フィルムの購入から6か月間は何度でも無料でフィルムを交換できますので、安心してフィルムを購入して頂きたいですね。
※:対象は「SoftBank SELECTION 衝撃吸収高透明保護フィルム for iPhone X」のみ
■ソフトバンクセレクションでは、ファッションブランドとコラボしたスマホケースも増えていますが、こちらはどのようなニーズがあるのでしょうか。
由良:スマホケースは、スマホを守るためのものから、個性を表現するファッションアイテムとしても認識されるようになってきています。弊社では、「SWASH LONDON」「ELEY KISHIMOTO」「malamute」などのブランドとコラボしたケースや、「kate spade」「adidas」「DIESEL」など海外の人気ブランドのケースをラインナップし、そうしたニーズに応えられるようにしています。
また、オリジナルブランドの「INVOL(インヴォル)」、「RILEGA(リレガ)」では、品質にこだわった作りで、デザイン性と機能性を兼ね備えたアイテムをラインナップしています。
このINVOLのスタンド機能付き背面ケース「INVOL Stand」は、今年で3代目になる人気商品ですが、これまでは落ち着いたカラーを用意していたのに対し、今年はトレンドの変化に応じたカラフルなラインナップとなっています。
機能面でも細かい変化があり、2014年モデルが備えていたストラップホールが2016年モデル以降はなくなっているほか、2016年モデルではカード収納用スペースを備えていたのですが、今年のモデルではそのスペースをなくして、より薄型にしています。実はグッドデザイン賞にも輝いた自慢のケースなんですよ。
■そういえば、最近ストラップを付けている人を見かけなくなりましたね。
由良:Androidではいまでもストラップホールを備えている機種もありますが、ストラップの需要は減りつつあります。理由のひとつは、ガラケー時代はストラップによって持ち主の個性を表現するというファッション的な使い方もあったのに対し、いまはその役目がスマホケースに置き換わったこと。さらに、スタンドとしても使えるフィンガーリング(バンカーリング)というアイテムが登場し、ストラップに求められていた落下防止機能が補完されていることです。
■スマートフォンの進化が、スマホアクセのトレンドに影響を与えることはありますか?
由良:先ほど申し上げたように、スマホの大画面化により本体サイズも大きくなり、スマホを落としてしまうリスクが増えたため、ケースやフィルムの耐衝撃機能のニーズが高まっています。
また、iPhone 7/7 Plusから防水対応になったため、防水ケースの需要が低下しています。防水機能をうたったアウトドア仕様のスマホケースなども減ってきているのではないでしょうか。
それから、Apple PayがSuicaに対応したことで、ICカードを収納できるケースも減少傾向にあります。一方で、フリップ型のように複数のカードや名刺を収納できるポケットは、ビジネスマンを中心にまだまだ人気が高いですね。
ステレオミニジャックが廃止されたことで、Bluetoothイヤホンなどのワイヤレス機器の需要も増加しました。弊社のオリジナルオーディオブランド「GLIDiC(グライディック)」でも、ワイヤレスオーディオに注力しています。
■iPhone8/8 PlusやiPhone Xにはどのようなアクセサリーを合わせればよいでしょうか?
由良:iPhone 8/8 PlusやiPhone Xでは背面がガラスになったため、これまでよりも本体を保護するアイテムのニーズがさらに高まると考えています。一度でもスマホの液晶画面のガラスを割ってしまった経験のある人は、ガラスに対して慎重になっていますからね。耐衝撃性のあるスマホケースや液晶保護フィルムがオススメです。
また、ソフトバンクセレクションでもiPhone 8/8 Plusの登場に合わせてワイヤレス充電器をラインナップに追加しましたが、今後ワイヤレス充電器が様々な形で製品化されていくと思います。例えば、ベッドサイドに置くスタンドライトの台座に充電器が内蔵されるとか、ケーブルを必要とせず重ねるだけで充電できるモバイルバッテリーなどが出てくるのではないでしょうか。
■ソフトバンクセレクションの今後の展開などをお聞かせ下さい。
由良:ソフトバンクセレクションは、今年で設立10周年を迎えます。スマホキャリアでありながら流通事業者でもあるという立ち位置を生かし、全国のソフトバンクショップだけでなく量販店でも展開していることや、キャリア品質への信頼性を強みとしています。
今後は、ブランドの認知度を向上させ、「ソフトバンクセレクションのスマホケースが欲しい」「INVOL、RILEGAのケースが欲しい」と、指名買いされるようなブランドに成長していきたいと考えています。
また、新しい技術や製品にいち早く接することができる立場を生かし、まだ世に出ていない最新のIoT製品もどんどん展開していきたいですね。
本日はありがとうございました。
ソフトバンクセレクション https://www.softbankselection.jp/