専門店が次々登場したり、高級ホテルの朝食などの贅沢具材の一品が注目を集めたりと、じわじわとしたブームが続いているサンドイッチ。パンに具材を挟むだけのシンプルな料理ながらも、実は奥が深くレパートリーも無限大です!
サンドイッチの魅力って?
サンドイッチの一番の魅力といえば、やっぱり手でつまんでパクッと食べられる手軽さ。それゆえに、ピクニックのお弁当に、ケータリングに、忙しい朝や残業時の食事に……とあらゆるシーンで活躍してくれます! また、サンドイッチというと、洋食のイメージですがその中身は無限。鶏の照り焼き、えびチリ、プルコギ……と、和食だって中華だって韓国だって。あらゆるジャンルの具材と相性よくマッチしてくれます。さらにうれしいのは、野菜のサンドをした場合、思いのほかその量をとれるという点。野菜はサラダで食べるとカサがあるけれど、サンドイッチにするとギュッとコンパクトに凝縮。ひと口で、たくさんの量を摂取することができます!
パンの厚さは具材との相性を考えて
サンドイッチになくてはならいのが、パン。食パン、ロールパン、バゲット、ベーグル……など、パンにはさまざまな種類があります。日本人の味覚に一番合う食パンがやっぱり王道ですが、フレンチサンドやベトナム風サンドにはバゲットが◎。ソーセージや焼きそばドッグパンが好相性。また、食パンにはよく12枚切り(約10㎜)、8枚切り(約15㎜)、6枚切り(約20㎜)など厚さ違いで売られていますが、具材によって相性のいい厚さがあります。例えば、薄切りにした野菜やハム、卵サラダなどのやわらかいものを挟むときは、12枚切りや10枚切の薄めなもの。卵焼きや、とんカツ、ハンバーグなどの存在感ある具は8枚切り、ドライカレーの揚げサンドのように揚げるものは厚い6枚切りがオススメ。基本的にはパンの厚さと具材の厚さをそろえるといいようです。
定番サンドイッチを美味しくするひとワザ
卵サラダサンドやツナサンドなど、誰もが知っている永遠の定番サンドを、さらにおいしくするひと手間を『いつでもサンドイッチ』(学研パブリッシング編集部・著/学研プラス・刊)からご紹介。
みじん切りにしたゆで卵に、マヨネーズと塩コショウを加えたら、パンにバターを塗って挟むだけ!と、とても簡単な卵サンドですが、具材にみじん切りにした玉ねぎをプラスすると、香味と歯ざわりが加わっておいしさアップ! ツナサンドは、具材に、きゅうりのピクルスを加えるとワンランク上の味に。
また、ホットサンドにするのもおすすめです。表面はカリッと香ばしく、ホカホカ。ホットサンドメーカーが便利ですが、なければ、フランパンで焼いてもOK。バターを溶かしたフライパンに具材をサンドしたパンを入れ、上から皿などで重石をして中火で3分。弱火で3分ほど焼き、裏返して3分で出来上がり♪
サンドイッチは、シンプルがゆえにバリエーションが広がる料理。好きなものを自由に挟んで、その可能性を楽しんで!
(文・カキヌマヨウコ)
【文献紹介】
いつでもサンドイッチ
著者:学研パブリッシング編集部(編)
出版社:学研プラス
朝食にも、ランチや行楽の弁当にも、小腹が減ったおやつにも、サンドイッチは大活躍。おなじみの定番サンドはもちろんのこと、ボリューム満点のおそうざいサンド、おもてなしごちそうサンド、野菜だけサンドなど、アイディアいっぱいのサンドイッチを紹介。