小学生の体育時間に「マサイ族〜!」なんてジャンプの真似をしていたのですが、そんなマサイ族のリアルな日常を伝えてくれるネットライターがいるのをご存知でしょうか?
マサイの戦士ことルカさんは、2015年から集落の枯れた井戸を直すお金を稼ぐため、ネットメディア「ロケットニュース24」でライターとして活躍しています。ルカさんを見つけたのは「ロケットニュース24」の編集長であるGO羽鳥さん。最強のマサイ族を探すという企画で、この地を訪れた際に出会い、「井戸を作りたいからお金くれ」というルカさんに対し、てめーで稼げ! とスマホを送りつけそれ以降ネットライターになったのだとか。
羽鳥さんとルカさんは、Facebookのメッセンジャーを使い英語で記事のやりとりをしながら、現在までに147記事が公開されています。そして『マサイのルカがスマホで井戸を掘る話』(ルカ・サンテ&GO 羽鳥・著/学研プラス・刊)が発売するまで大人気連載となったのです! すごいっ!!
マサイ族でスマホを持っている人はほぼゼロ!
日本では10代から最近では60代の方までほとんどの人がスマートフォンを保有しており、格安スマホの登場により今まで手を出しにくかった世代にまで浸透してきてますよね。まるで世界中のみんながスマートフォンでつながっているような気持ちになります…が、マサイ族にはスマホユーザーはほぼいません!
ルカさんの生活は、朝5時に起きて、朝ごはん食べて、ランチして、昼寝して、22時には寝るというシンプルライフ(ある意味うらやましい!)。もちろん電気が当たり前に通っている村ではないので、充電するのも一苦労なわけです。
スマホ充電のために10キロ歩く!
じゃあどうやってスマホを充電しているかというと…
まずな、基本的にオレがスマホを充電するためには、家から10キロ先の充電スポットまで行かなきゃならない。ライオンが出るかもしれないデンジャーロードを、10キロも歩いて行くんだ。スマホを充電するために徒歩10キロ。それだけのために、だ。
(『マサイのルカがスマホで井戸を掘る話』より引用)
書籍の中には、笑顔のルカさんの写真や、「え、なにこれ?」な草原の写真があったりするのですが、10キロも歩いて充電したスマホでこんな写真を送ってくれていると思うと、写真1枚1枚がめっちゃ愛おしく感じます。
ちなみに、この充電スポットには「ソーラーマン」がいて、34円でフル充電してくれるそうです。ソーラーマンが気になる方はぜひ『マサイのルカがスマホで井戸を掘る話』で確認してみてください。もちろんルカさんが撮影したレア写真で掲載されています!