先日発表された9.7インチiPadの新モデルは、新たに「Apple Pencil」をサポートしました。Apple Pencilは従来、「iPad Pro」シリーズでしか対応していなかったので、「興味はあるけどまだ使っていない」という人も多いはず。新iPadの登場で、改めてApple Pencilが欲しくなる人が続出するかもしれません。
とはいえiPad Proではできるけど、新iPadではできないこともあります。ここをしっかり見極めて、自身に最適なモデルをチェックしましょう。
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ペンは使えるけど物理キーボードはワイヤレス接続のみ対応
今回アップデートされたのは、9.7インチの「iPad」。従来モデルとスペック上の情報を比べると、チップセットが「A9チップ+M9モーションコプロセッサ」から「A10 Fusion+M10コプロセッサ」へと変更されています。また先述の通り、新たにApple Pencilをサポートした点がトピックです。
今回のアップデートで、iPadの新モデルでもApple Pencilが使えるようになったわけですが、iPad Proとの機能・性能差は残っています。例えば、iPad Proでは「Smart Connecter」の端子が側面に備わっていて、対応のキーボードを接続して利用できます。この利点は、iPad Proからキーボード側に給電を行いながら利用できるため、充電が不要ということ。
一方、新しい9.7インチiPadには、このSmart Connecterは搭載されていないため、物理キーボードを活用したい場合には、Bluetooth経由で接続するアクセサリーを選択しなくてはなりません。つまり、キーボードの充電も必要となるわけです。
そのほか、自然な紙の白色を再現する「True Toneディスプレイ」機能や、カメラの「4Kビデオ撮影」および「光学手ぶれ補正」機能などは、iPad Proのみが対応しています。新しいiPadではサポートしていません。ほかにもカメラの性能には細かい差があります。
また、スピーカーの数についても、iPad Proが4基である一方、新しいiPadは2基となります。Touch IDもiPad Proでは第2世代が用いられますが、iPadでは第1世代のままです。
LTEモデルの場合、Apple SIMのサポートも気になるところ。iPad Proでは端末に内臓されていますが、iPadでは別途購入したカードを挿入する必要があります。
一方、価格を比較すると、iPad Proの10.5インチ・Wi-Fiモデル(64GB)は実売価格が7万5384円。片や、新iPadのWi-Fiモデル(32GB)は4万824円で前モデルから据え置き。先述のような機能差はあれど、コストパフォーマンスを考えるとiPadが有力な選択肢となることがわかりますね。
特に別売のApple Pencilの1万1664円円も合わせると、iPad Proなら約8万7000円〜、iPadなら約5万2400円〜となります。つまり3万円以上も安くApple Pencilが使える環境を整えられるわけですから、従来コスト面で購入を躊躇してきた人にとって、間違いなく魅力的なモデルになります。
なお、新iPadについては、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社でも取り扱われることが明らかになっています。こちらの価格にも注目ですね。