いつの間にかできてしまっている、フローリングのキズ。あまり大きくはなくても、ついつい気になってしまいますよね。そこで本稿では、フローリングにできたさまざなキズ・凹みへの対処方法や、ワックスのかけ方、ニスの塗り方など、フローリングのメンテナンス方法を紹介します。
その1:表面的な小さなキズは補修材で着色・埋める
表面のキズ、深くても比較的小さいキズを手軽にメンテナンスできるのが木部補修材。表面を着色するマニキュアタイプと、溝を埋めるクレヨンタイプがあります。調色も可能です。
<主な道具>
ドライヤー
ウエス
木部補修材
<Case 1>表面の塗装がはがれたキズ
表面の塗装がはがれたキズ。目立たなくするには、色と光沢を補う必要があります。これにはマニキュアタイプを使います。
Step 1.色を選んで着色する
まわりの色より薄めの色を選び、キズに沿って塗っていきます。重ねて塗ると色が濃くなるので、加減しながら塗り重ねます。
Step 2.木目を描き足す
細かい木目を描き足すには少々コツがいります。筆先で少しずつ、まわりの木目を継ぐように色を載せます。乾いたら完成。
<Case 2>深めの小さなキズ
表面の板が削れています。もう少し深いと合板が見えます。このような面積の狭いキズや凹みにはスティックタイプやクレヨンタイプを使います。
Step 1.ドライヤーであたためる
フローリングに近い色を選び、ドライヤーをあててやわらかくします。
Step 2.キズに塗り込む
キズを埋めるように塗り込みます。すき間なく埋めるには縦、横、斜めと方向を変えるとよいでしょう。
Step 3.色を混ぜる場合
近い色がない場合は、クレヨンタイプを数色混ぜて色を作ります。補修材をカッターで切り取り、スプーンに載せ、ライターであぶって溶かします。
Step 4.キズに流し込む
つまようじなどで色を混ぜたら、溶けているうちにキズに流し込みます。表面張力で盛り上がる程度に、少し多めに充填すること。
Step 5.ヘラで平らにする
熱が冷めて固まったら、ヘラで余分をそぎ取り、平らにします。必要であれば模様を描き足し、周囲をウエスで拭きます。
その2:大きな凹みはパテで埋める
陥没や、キズや欠けの面積が広い場合は、木部用のエポキシパテを用います。硬化した上から着色できます。着色には1の補修材か、水彩絵の具+ニスを使います。
<主な道具はコチラ>
エボキシパテ
カッター
サンドペーパー
Step 1.パテ埋めの準備
作業前に清掃、サンドペーパーでバリを取っておきます。皮膚の弱い人はビニール手袋をしてパテをカッターで適量切り取ります。
Step 2.パテを埋める
よく練り合わせたパテをキズにしっかり埋め込みます。キズまわりに付着しないよう、マスキングテープを張ってもよいでしょう。
Step 3.表面を仕上げる
乾燥、硬化したら、カッターを寝かせて盛り上がり部分を削り取り、サンドペーパーをかけます。必要なら着色して仕上げます。