夫婦共働き世帯など、食材は週末のまとめ買いが多いという場合は500ℓ以上の大容量タイプがオススメ。今回は鮮度維持機能が進化した3モデルをピックアップし、使いやすさを4項目でチェックしました。
【チェックした人】
家電コーディネーター
戸井田園子さん
テレビや雑誌、Webなど幅広い媒体で活躍しています。
冷蔵庫のトレンドはチルド機能と野菜室の鮮度維持
近年の冷蔵庫は大容量化が顕著。家電コーディネーターの戸井田園子さんは理由を次のように語ります。
「食材をまとめ買いする世帯が増加。さらに、水や無添加食材など冷蔵庫で保存したいものが以前より増え、容量500ℓ以上も当たり前に。また、野菜室の鮮度維持は葉モノが1週間もつのが標準。チルド室の機能向上もトレンドです」
今回の3製品はまさにトレンドど真ん中。鮮度維持機能では日立の「うるおい低温冷蔵」が注目です。
「この機能は冷蔵室全体を約2℃に保ち、“庫内丸ごとチルド室”を実現しています」(戸井田さん)
使い勝手では庫内奥までしっかり引き出せるパナソニックの「ワンダフルオープン」が優秀。独自機能ではシャープのAIoTクラウドを使った献立提案が先進的です。
【その1】「うるおい低温冷蔵」機能で乾燥を抑えて鮮度を守る
日立
真空チルド HWシリーズ
R-HW60J
実売価格35万1720円
冷蔵室専用冷却器の採用により、冷気で食品の乾燥を抑制。約2℃の「うるおい低温冷蔵」時は、温かい鍋も冷め切る前に入れられます。新開発の断熱材で、幅685㎜で容積602ℓを実現しました。【定格内容積:602ℓ】【冷凍室容量:180ℓ(瞬冷凍室含む)】【年間消費電力量:259kWh/年】【サイズ/質量:W685×H1833×D738mm/113kg】
【戸井田さんのJUDGE!】
鮮度維持機能:☆×4.5
野菜保存機能:☆×4.5
使い勝手:☆×4.5
独自機能:☆×4.5
冷蔵室も野菜室も独自の維持機能が光る
「冷蔵室全体でチルド室のような鮮度維持を実現したのが斬新。野菜室も湿度維持に加え、プラチナ触媒で炭酸ガス濃度を高めて野菜を冬眠状態にし、鮮度を保ちます」(戸井田)
【その2】「パーシャル」など独自の機能で食材の鮮度長持ち!
パナソニック
パーシャル搭載冷蔵庫
NR-F554WPX
実売価格39万7440円
マットな質感の「フロストガラスドア」を採用。「ナノイーX」を庫内に循環させ、生魚などのニオイを脱臭し、庫内壁面の付着菌も除菌します。パーシャル室は食材を約-3℃で微凍結。【定格内容積:550ℓ】【冷凍室容量:152ℓ(瞬冷凍室・製氷室・新鮮凍結室含む)】【年間消費電力量:274kWh/年】【サイズ/質量:W685×H1828×D699mm/110kg】
【戸井田さんのJUDGE!】
鮮度維持機能:☆×4.5
野菜保存機能:☆×4
使い勝手:☆×5
独自機能:☆×4.5
微凍結で食材の鮮度を保つ機能が◎
「微凍結により食材の鮮度を1週間維持できるチルド室(パーシャル室)が魅力的です。野菜室と冷凍室の『ワンダフルオープン』も使いやすさ抜群で、大容量を実感」(戸井田)
【その3】AIが家族の生活を学習し最適な献立提案などを行う
シャープ
プラズマクラスター冷蔵庫
SJ-GX55D
実売価格28万5600円
「プラズマクラスターうるおいチルド」「雪下シャキット野菜室」を搭載し、食品の鮮度を長く保ちます。AIoTクラウドと連携して、献立の提案や買い忘れの注意などを音声で教えてくれます。【定格内容積:551ℓ】【冷凍室容量:189ℓ(瞬冷凍室含む)】【年間消費電力量:255kWh/年】【サイズ/質量:W685×H1833×D745mm(※:ハンドル、調節脚部含む)/113kg】
【戸井田さんのJUDGE!】
鮮度維持機能:☆×4
野菜保存機能:☆×4
使い勝手:☆×4.5
独自機能:☆×5
冷蔵庫のネット接続は国内では先駆的
「AIoTクラウドで様々な提案をしてくれるのが先進的。短時間で冷凍・冷却する『タイマー冷凍』など冷凍機能も魅力的です。冷凍室が大きい『メガフリーザー』も便利」(戸井田)