ちゃんと洗濯しているのに、白いシャツが黄ばんだりくすんだりしてしまう……ということはありませんか? 白シャツは清潔で信頼できる印象を与えるものですが、黄ばんでいたりくすんでいたりすると逆効果になりかねません。
この黄ばみやくすみの原因のひとつは、「洗濯で落としきれなかった蓄積汚れ」なのです。今回は、ビジネスマンに欠かせない白いシャツを、いつまでもキレイな白さに保つための洗濯テクニックを紹介します。
白さをキープするコツは“皮脂汚れ”をしっかり落とすこと
白い衣類の黄ばみやくすみ、黒ずみの原因のひとつは、着用中に付着してしまった“皮脂汚れ”。この皮脂汚れが洗濯でしっかり落とし切れずに残ってしまうと、経過とともに酸化して黄ばみになったり、ホコリなどを吸着して黒ずみになったりしていしまいます。
ワイシャツの襟や袖が黄ばみやすいのは、他の部位に比べて肌に触れることが多く皮脂が生地に移りやすいため。特に男性は、女性に比べて皮脂の分泌量が多く、衣類に皮脂汚れが付着しやすくなっています。また、皮脂の分泌量は季節によっても変動し、これからの暑い季節は皮脂の分泌量が増えるため、衣類も汚れやすくなってしまいます。
シャツの白さを保つためには、まずは汚れをしっかり落とすことが重要。汚れの種類に合わせて適切な洗い方をマスターしましょう。
1.全体的な黄ばみ・くすみを防ぐ
全体的な黄ばみを防ぐためには、毎日の洗濯で汚れをしっかり落とすことが大切です。皮脂やタンパク汚れの多い男性には、洗浄力の強い弱アルカリ性の粉末洗剤がオススメ。皮ふから分泌される皮脂は弱酸性のため、弱アルカリ性の洗剤のほうが効果的に落とすことができます。また、粉末洗剤は液体洗剤に比べて水に溶かしたときのPHを調整しやすく、洗浄液を弱アルカリ性に保つことができるので、皮脂への洗浄力が高くなっています。
最近は、無蛍光の洗剤も増えていますが、白いシャツを洗うなら蛍光増白剤が配合されたものを選びましょう。白い生地は生産工程で蛍光染料によって白さを調整されますが、洗濯のたびに染料は少しずつ落ちていきます。白いシャツが着用するにつれてだんだんくすんだようになってしまうのは、蛍光染料の脱落が原因のひとつ。蛍光増白剤が配合された洗剤を使えば、清潔感のある白さをキープすることができます。ただし。淡色や生成りの衣類には使えませんのでご注意。
すでに黄ばんでしまった衣類には、酸素系漂白剤を使ってつけ置き洗いをしましょう。やり方は簡単。バケツに40度のお湯を入れ、洗剤と酸素系漂白剤を規定量入れてよく溶かし、洗浄液に衣類全体がつかるようにして30分ほど置きます。あとはいつものように洗濯機で洗うだけ。つけ置きに使った洗浄液はそのまま洗濯に使えます。
白い衣類がくすんで見えるのは、ほかの衣類の染料やこまかい繊維が洗濯時に移染してしまったことが原因のひとつとして考えられます。普段から、なるべく色物と白物は分けて洗うことをオススメします。また、洗濯ネットを活用すると、糸くずや繊維ぼこりから衣類をガードしてくれます。
洗濯ネットは、繊維同士の摩擦による生地へのダメージを抑えたり、ボタンがひっかかって取れてしまうのを防いでくれたりするので、筆者がシャツを洗濯する際にはマストで使うアイテム。ネットに入れて洗濯するとシャツが長持ちするので、使ったことがない方はぜひ試してほしいと思います。