機械を水中を潜らせ、水中を探索する水中ドローン。前回は、その実体を水中ドローン社の土生修平さんにお聞きしましたが、後編の今回は、実際の水中ドローンを多摩川の水中に入れた様子を動画でご紹介します。
実際に水中ドローンを水中に入れてみた!
水中ドローン社がある渋谷でのインタビューを終え「実際に動いてるところも見たいですね」と土生さんに言うと、「じゃあ、川に行ってみますか」とありがたいお返事。さっそく多摩川へと向かいました。
現場に着き、土生さんのクルマのハッチバックから出されたのは先ほど説明を受けた水中ドローン。コンパクトで大人1人で十分持てる約10kgという重量も、扱いやすそうに映りました。
わずか5分ほどの手際良いセッティングを終え、城市さんの手で、水中ドローンは素早く水中へと沈んでいきます。
水中ドローンを操作してみよう!
どんどん沈んでいく水中ドローン。頭ではわかってはいるものの、高価な水中ドローンが沈んでいく様子にやや不安を覚えながらも、土生さん、城市さんは淡々と操作。
モニタリングは専用パソコンと、操作はXboxのコントローラ。まるでゲームのようですが、これが一番便宜的とのこと。パソコンのモニタを見ると、川の中を動く水中ドローンとそこで暮らす魚たちの姿がありました。
水中ドローンが撮った動画がこれ
実際に水中ドローンが撮った動画がこれ。まるで自分自身が水中にいるかのようです。ときどき水中の壁にぶつかったりしながらも、すぐに軌道修正できるのも水中ドローンの魅力のように思いました。
モニタ動画中の右上にあるのが機械の水平状態を表示するグラフで、これを参考に水中ドローンを操作していきます。
水中ドローンを引き上げよう!
ひと通りモニタリングを試した後、水中ドローンを引き上げることに。水中の壁や地面に結構ガツガツぶつかっていた水中ドローンですが、無事に帰還することは出来るのでしょうか?
命綱兼データ通信用のケーブルを巻き上げ、水中ドローンを陸に持ち上げると、やはり城市さんはまず水中ドローンの損傷を細かくチェック。今回は特に何の問題もなく、帰還となりました。そして、濡れた水中ドローンを拭き、そのまままたクルマに詰め込み取材を終えました。
まだ市場規模は小さい水中ドローンですが、この機能を使って広がる未来は果てしなく大きいと感じました。興味のある方、ぜひ水中ドローン社のサイトもチェックしてみてください!
水中ドローン社公式ストア
https://underwaterdrone.stores.jp/
撮影:我妻慶一