2016年秋に発売が予定されているプリウスPHV(プラグイン・ハイブリッド)の2代目モデル。EV航続距離は先代の2倍という約60km以上に拡大しました。長距離走行を可能にした秘密はどこに隠されているのでしょうか。
EV資質を高める機能はボディの後ろ側に集中
新型プリウスPHVの見どころはリア回りに集中しています。まず目を引くのは波状断面(ダブルバブル)のリアガラスで、ベース車との視覚的差別化だけでなく、空気抵抗減にも効果を発揮しています。それを収めるリアゲートには、トヨタ車初のCFRP(炭素繊維強化樹脂)を採用。軽量化に加え、ガラスエリアの拡大にも成功しました。
また、EV航続距離の大幅な拡大(26.4km→60km以上)に貢献するリチウムバッテリーは、荷室下に設置。新型では急速充電にも対応し、エンジンやソーラーパネルによる自発充電も可能に。
さらに、通常充電も200Vだけでなく、回路工事不要の100Vに対応するなど、EV資質が格段に高められていることも大きな魅力となっています。
プリウスとプリウスPHVはココがこんなに違う!
リアガラスのデザインが新形状になり、空気抵抗も低減しています。
バッテリーはベース車は後席下ですが、PHVでは総電力量8.8kWhのリチウムイオンバッテリーが荷室下に移動。その結果、荷室の床面は高くなりましたが、ゴルフバッグなら2個積み可能です。
日本&欧州仕様では、ルーフのソーラーパネルで走行用バッテリーの充電が可能。200Vだけでなく、100V充電にも対応し、日本仕様では急速充電もできます。
インテリアは縦型11.6インチディスプレイを採用。ナビをはじめとする各種操作がスマホ感覚で行えます。
【SPEC】
サイズ:W1760×D4645×H1470mm
総排気量:1797cc
エンジン形式:直列4気筒DOHC+モーター
最高出力:98[72&31]ps/5200rpm
最大トルク:14.5[16.6&4.1]kg-m/3600rpm
EV航続距離:60km以上(目標値)
JC08モード燃費:37.0km/L(目標値)
【URL】
トヨタ http://toyota.jp/