街中に広がるハロウィングッズ。もうすぐハロウィンか〜と思いながら、まだひと月半も先じゃんっ! 日本のお正月ですら、11月からは準備しないのに、2か月前からイベントの準備が始まるイベントってほとんどないですよね。
一般社団法人日本記念日協会の調査によると、2016年ハロウィンの経済効果は1345億円でバレンタインの経済効果を超えたそうですが、2017年には約1305億円と約3%減少したそうです。とは言っても、2011年には約560億円、年々経済効果は右肩上がりに推移しています。
さぁ今年はどうなる? ハロウィン商戦! ということで、『シェアしたがる心理』(天野彬・著/宣伝会議・刊)より、ハロウィンとSNSの関係を読み取りながら、今年のハロウィンに思いをはせてみようと思います。
ハロウィンは、「祭り」と「盛り」のニーズがミックスされたイベント
みなさんは「ハロウィン」関連のイベントに参加したことはありますか?
私は人生で一度だけ、某テーマパークでの仮装デーで、ピーターパンに出てくるMr.スミーの仮装をし、全く知らない同じ仮装をした集団に仲間入りし、写真を撮るなど楽しみました。この「楽しかった」理由はどこにあるのでしょうか?
祭りという一つの「言い訳できる機会」をてこにして、普段とは違う自分に変身するということ。翻ってみれば、そのこと自体は「祭り」が持っている伝統的な社会的機能に違いない。しかし、現代版ハロウィンが異なるのは、ユーザーが普段よりも自分をどうより良く演出するか--すなわち、どう「盛る」かという視点が強くなっていることであるように思われる。
(『シェアしたがる心理』より引用)
なるほど!
確かに、祭り感はめっちゃあった!! キャラクター的にはおじさんになるので「盛り」とは遠く感じますが、異性のおじさんに変身するというのは私にとっては究極の盛り! 演出という面から考えれば「これはウケる」と心の中で思っていたのは否めません(恥ずかしい)。
私は当時、この祭りをシェアしませんでしたが、若い子たちはその場で「シェア」する人が多数。その背景にはどんな思いがあるのでしょうか?