カレー・ルーの売上を、レトルトカレーが上回ったといわれる昨今。そういえば、PB(プライベートブランド)やご当地食材系、有名店系など、店頭でさまざまなレトルトカレーを見るようになったと思いませんか? 今回はそのなかから、有名スーパーのPBに的を絞って、全12品をご紹介します。
【セレクトはこの5スーパー】
・無印良品
・紀ノ国屋
・成城石井
・明治屋
・カルディ
【無印良品】
豊富なラインナップと本格的な味わいで大人気
無印良品の名物シリーズのひとつが「素材を生かしたカレー」。30種類以上といわれるバリエーションの豊富さや、ナショナルブランド顔負けの本格的な味わいで人気を博しています。
「バターチキン」税込350円
シリーズNo.1といわれる人気商品です。特徴は、「ギー」というバターオイルを使ったまろやかさ。さらには本場のハーブ「カスリメティ」の香り、トマトのうまみ、カシューナッツのコクが生きたおいしさです。
【評価】
トマト由来の甘味や酸味が豊かで、ソースの色も赤め。刺激が控えめな一方、フルーティな甘さが際立っているので、辛さが苦手な人にもオススメ。素材が溶けていて具はチキンのみですが、とろみのあるテクスチャーで食べごたえは十分。ライスはもちろん、ナンをはじめとするパンにもよく合います。
甘さ ★★★★★★☆
辛さ ★☆☆☆☆☆☆
コク ★★★★★☆☆
「マトンドピアザ」税込490円
アメ色に炒めた玉ねぎと生の玉ねぎの2種類を使い、コクと食感を生かしてマトンと合わせたカレー。豊富に入った粗挽きスパイスによって、魅惑的なフレーバーを楽しめます。
【評価】
玉ねぎによる甘やかなうまみがありながら、ほどよい辛さとスパイシーな余韻が印象的。マトンらしいミルキーな肉のダシが独特なパンチを演出し、羊好きならたまらないおいしさでしょう。クミンなどがホールで入っており、噛んで弾けるエスニックな風味もたまりません。
甘さ ★★★★★☆☆
辛さ ★★★★☆☆☆
コク ★★★★☆☆☆
「チキンとごろごろ野菜のスープカレー」税込490円
鶏肉、じゃがいも、ヤングコーン、うずらの卵など具だくさんな内容です。チキンのうまみが効いた、サラっとしたテクスチャーのスープも特徴。
【評価】
サラサラですが、チキンと野菜のダシはしっかりめ。風味にはハーブを強めに効かせている印象。また、スパイシーさや辛さが余韻としてジワジワ感じられ、味わいとしての力強さは十分です。じゃがいもとにんじんが大きめで魅力的ですが、そのぶん鶏肉が小さいため少々残念。
甘さ ★☆☆☆☆☆☆
辛さ ★★★★☆☆☆
コク ★★☆☆☆☆☆
次は、紀ノ国屋のレトルトカレーをチェックしてみます。