2018年のエアコンは、AI(人工知能)の搭載が流行になっています。三菱電機は輻射熱や日射熱から少し先の体感温度の変化を予測して、自動的に快適温度をキープ。ダイキンはユーザーのリモコン操作を学習して、個人に合った最適な快適設定を探ります。
対して、今回紹介するパナソニックの新モデルは、これらとは全く違う角度からAIを活用し、快適性を追求しています。同社が注目したのは、お部屋の空気の質。特に、花粉やPM2.5といった、人体に悪影響を与える微粒子にフォーカスしました。その機能を解説するセミナーが開催されたので、以下でレポートしていきます。
2019年は花粉の飛散量が爆発的に増加する!
気象情報会社のウェザーニューズによると、「今年は記録的な猛暑で、しかも暑い時期が長かった。これにより、植物の生育が活性化したため、来年の春は花粉の飛散が増えます。全国平均で平年の6割増、今年の2.7倍。関東では今年の2~7倍にもなると予想されています」(メディア・放送気象事業本部の坂田真一さん)。
同社の気象予報士、依田 司(よだ・つかさ)さんも「2018年の猛暑(※)に加えて、『表の年』(花粉の飛散量が多い年)ということもあって、来年の花粉飛散量は爆発的に増加するでしょう。これにより、これまでは花粉症が軽症で済んでいた方も重症化し、初めて花粉症を発症する方も増えてくるでしょう」と太鼓判(?)を押します。
※前年の夏が猛暑だと、翌年の春の花粉の飛散量が増えます
空気清浄機がフル稼働するまでは、花粉の脅威にさらされる
花粉症患者の数は増加傾向にあり、特に30歳以下の若年層患者が急増しています。また、PM2.5による健康被害も無視できなくなっています。花粉やPM2.5に対しては自己防衛するしかなく、室内の自己防衛策としては空気清浄機が一般的。これまでは外出先から帰ってきた時に自分で空気清浄機のスイッチを入れるしかありません。
しかし、換気扇やドアの開け閉めで花粉・PM2.5はすんなりと室内に入ってきてしまい、空気清浄機がフル稼働するまでの時間は花粉の脅威にさらされ続けることになります。最近の空気清浄機は最近のWi-Fi機能搭載で外出先から運転スタートができますが、忘れてしまう時もあるでしょう。