スタンドアローン型デバイスの登場でVRがより身近な存在となった2018年。続く19年は「実用性」を重視した製品やサービスに注目が集まりそうです。ここでは、2019年注目のVR関連アイテムについてチェックしました。
動画やゲーム以外にも利用シーンが広がる
2018年にVRの門戸を一気に押し広げたアイテムが、「Oculus Go」や「Lenovo Mirage Solo」などのスタンドアローン型ヘッドセットでしょう。19年には高機能化した「Oculus Quest」の発売が予定され、選択肢はさらに広がりそうです。これまでは動画視聴やゲームが中心だった利用シーンも広がりを見せ、会議のためのプラットフォームなども整いつつあります。
VRヘッドセットを個人で所有することが当たり前になり、コミュニケーション手段のひとつの選択肢としてVRが利用される時代がいよいよやって来そうです。
【その1】6DoFに対応しさらにリアルなVR体験が可能に
【VRヘッドセット・2019年発売予定】
Oculus
Oculus Quest
価格未定
AndroidベースのOSを採用し、装着すればすぐに使用を開始できるスタンドアローン型VRヘッドセット。前後・左右・上下の動きをトラッキングする6DoFに対応し、ユーザーの動きを瞬時に反映します。
SPEC●OS:Android●解像度:1600×1440×2●ストレージ:64GB●トラッキング:6DoF●コントローラー:2個●リフレッシュレート:72Hz
【2018年はコレがヒット!】
Oculus
Oculus Go
2万3800円(32GB)〜
低価格でPCやゲーム機との接続なしで使える手軽さからヒット。3方向の頭の動きが認識される3DoFに対応し、コントローラー1台が付属しています。対応アプリは1000以上が揃います。
【その2】ビデオ会議の先にある次世代会議「VR会議」
働き方改革でリモートワークを導入する企業が増加。アバターを使うことで相手を身近に感じられ、完全に会議に集中できるVR会議は、新しい会議システムとして定着しそうです。
【会議システム・サービス提供中】
Synamon
NEUTRANS BIZ(※)
VRを活用したビジネス向け会議システム。VR空間の会議室に参加者のアバターが集まり、顔の動きや身振りを交えた臨場感のあるコミュニケーションをとれます。資料や動画、3DデータをVR空間内で共有することも可能。
※NEUTRANS BIZの利用料金は1ライセンスあたり1万800円/月。最小契約数5ライセンス、契約期間は6か月からで、別途初期導入費用として108万円(VR機材2セット含む)が必要です
【体験した人】
GetNavi web編集部/玉造優也
「Oculus Goを使った簡易システムでVR会議を体験しました。アバターの動きで感情が伝わるので、コミュニケーションに必要な情報量としてはビデオ会議に引けをとらない印象。ブレストなどの「雰囲気」を込みにした議論にも適していると思います」(玉造)
【コチラもチェック!】
VRの利用はエンタメ分野にも拡大中。VRプラットフォーム「cluster」は、参加者のアバターがVR空間に集まり、音楽ライブやバーチャルタレントとの交流を楽しめるイベントを多数開催しています。
クラスター
輝夜 月 LIVE@Zepp VR
2018年8月31日に開催された、史上初のVR空間でのバーチャル音楽ライブ。人気VTuber「輝夜 月」の初ワンマンライブとして話題を集め、5000円の有料チケットが即完売しました。