早歩きしたり飛び跳ねたり、しまいにはバク転までできるミニロボットが、マサチューセッツ工科大学のエンジニアチームから発表されました。「ミニ・チーター」と名づけられ、本物のチーターのような華麗な動きを見せる4足ロボットです。このチーターロボットのスゴ技をご紹介しましょう。
チーター並みの華麗な動きを実現
ミニ・チーターは以前開発されたロボット「チーター3」のミニチュア版で、屈伸もできる4足がついたロボットです。わずか約9kgという軽量で小型のため、名前にも負けない軽やかな動きをこなすことができるんです。4本の足にはそれぞれ3つのモーターと、角度や向きを測るセンサーなどを設置。軽く、トルク(ねじりの強さ)が大きく、低慣性のデザイン(つまり俊敏性が高い)によって、本者のチーターを彷彿させるダイナミックな動きが可能になったそうです。
ミニ・チーターの最大の魅力は、バク転をあざやかに決められるということ。4足で立った状態から空中にジャンプ、反り返ってまた4足で地面に着地するという技をキレイにこなします。もちろん開発段階では、バク転しても体勢を崩してしまったり崩れ落ちたりすることはあったようですが、できるだけ少ないダメージでバク転できるように設計されたそう。そのため、平らな地面だけでなく、屋外の凸凹があるような場所でも、体勢を整えながら着地することができます。
ミニ・チーターは、駆け足が可能。その速さは、人間が歩くスピードの約2倍で、平らではない地面でも難なく早足で前進できます。さらに、飛び跳ねることも可能。
さらにミニ・チーターは、ストレッチしたりねじったり、ヨガのような動きをするようにコードが書き込まれているため、4つの足を使いながら身体のバランスをとることが上手。ボディを蹴られても、足を小突かれても、すぐに体勢を立て直すことができるうえ、仮に地面に倒れてしまっても自動的に電源が切れ、再生の信号を受け取ればすぐにそこから立ち上がることだってできるのです。
どんどん進化が進むロボットの世界。普通の人間ができないスゴ技を繰り出すロボットがこれからもっと登場しそうですね。