先日、人生初のそして平成最後の「腸もみ」をしてきました。
腸もみと聞くと、痛くないの? とか、グロい! と言われるのですが、全然そんなことはなく、2か月ほどで姿勢はよくなるし、体は軽いし、肩こりも減って、ストレスも感じにくくなっていいことづくし。
痛みの感じ方には個人差はあるとは思うのですが、私としてはとても気持ちよく、すっかり腸もみの魅力に取り憑かれてしまいました(笑)。そしてついに『1日1分 腸もみ~腸そうじで内側からキレイに』 (真野わか・著/大和書房・刊)を参考にセルフケアにまで手を出し始めました。
腸に関することがたっぷり書かれてあったのですが、今回はこの中から「手」だけあれば誰でもすぐに始められる「腸もみ」の方法をお伝えいたします。 令和こそ、しっかりとした健康を手に入れるぞ!
そもそもなんで腸なの?
みなさんは「腸」と聞いて何を思い浮かべますか? 第二の脳なんて言われていて、最近では健康番組等でも取り上げられることも多くなりましたよね。でもどうして第二の脳って言われているかご存知ですか?
腸は神経細胞の多さと、脳の指令がなくても自らの意思で動けることから「第二の脳」とも呼ばれます(私に言わせれば、脳が「第二の腸」なのですが)。
(『1日1分 腸もみ~腸そうじで内側からキレイに 』より引用)
ちなみに「腸」と一言で言いがちですが、腸の内側である「小腸」と腸の外側部分である「大腸」の2種類があり、これはそれぞれ役割が違います。小腸は、食べたものを消化し、体に必要な栄養素や水分の吸収を行い、おもにインプットを担当しています。大腸は逆にアウトプットを担当しており、体の老廃物を材料に便を作り体の外に出してくれます。「腸まで届く!」とかCMでよく聞くことがあるかと思いますが、ここで言われている腸は、大腸のことがほとんどです。
基本の小腸もみ
では早速、揉み方をご紹介していきましょう!
「でもどうして揉むの?」と思ったそこのあなた! 実は、腸も凝っているんです。肩凝りや足や手が凝っているな〜って時は、どうしますか? 揉みますよね。揉むことで血液の流れを良くし、体の冷えを取り、凝りを解消していくのですが、24時間動きまくっている腸は生まれてから凝りを感じたなんてことはほとんどないはず(笑)。
でも便秘をしたり、眠りが浅くなっていたり、冷えていたりって、この原因もしかしたら「腸」にあるかもしれないのです。まずは今まで頑張って働いてくれていた腸に感謝を込めて、優しく揉んであげるのはいかがでしょうか?
おへその上あたりに両手を重ねてきます。どちらの手を上においても構いません。お腹の真ん中あたりを手のひら全体で包み込むようなイメージです。
両手のひらでお腹を包み込んだ状態のまま、手の位置を変えずに手首を使って時計回りにぐるーん、ぐるーんとゆっくり回転させます。
(『1日1分 腸もみ~腸そうじで内側からキレイに 』より引用)
ここで注意してほしいのは、グリグリとするのはちょっと違います。とにかくリラックスして行うのが大切です。「心地いい〜♪」と感じることが大切なんだとか。
ただ、妊娠中・出産直後・妊娠の可能性がある方はお控えください。また「うーん、腸を揉むのは抵抗あるな」という方も無理にやるのではなく、かかりつけのお医者さんに「こんなことしたいんですけど」と相談してみたほうが良いでしょう。
基本の大腸もみ
続けて「大腸」もご紹介します。
利き手を下にして、人差し指、中指、薬指の3本の指の腹(第一関節)が重なるように手を合わせます。指の重なった部分を使って5か所、呼吸のリズムで押しもみます。5カ所で1セットとし、好きなだけ行います。
(『1日1分 腸もみ~腸そうじで内側からキレイに 』より引用)
5か所とは、
- 右骨盤の内側
- 右助骨の下
- みぞおちの下
- 左助骨の下
- 左骨盤の内側
のことです。こちらも無理にグリグリするのではなく、ゆっくりと呼吸に合わせてやってみましょう。寝ながらでも、座りながらでも、信号待ちのちょっとした時間でもOK。24時間365日働き続けている臓器ですから、たま〜には優しくしてあげちゃいましょう(笑)。
ちなみに「食べ過ぎ」も大腸・小腸にとって大きな負担になります。すっかり腸の魅力にとりつかれている私は、1週間夕食を抜き、プチ断食を試みました。一人では途中で食べたくなっちゃうなと思ったので、嫌がる旦那にも付き添いを頼み、2人でチャレンジしたのですが、なんと旦那の便秘が解消! 1週間に2〜3回だった排便が、毎日出るようになったのです!! 極端な健康法は危険が伴いますが、自分でできる範囲を決めてやってみると良い結果もついてくることがありますね。
新しい時代になり、ますます日本は長寿の国として「健康」が取り上げられる機会が増えてくるでしょう。私も健康番組やダイエットが大好きで色々と試してみましたが、令和の時代からは、健康ブームにするのではなく、自分自身の体をわかってあげられることが何よりの健康法になってくると感じています。「●●さんがいいって言っていたから」と始めるのではなく、本当に今の自分に必要なものはなんなのか、考えて判断し、行動できるようになりたいものですね。
【書籍紹介】
1日1分 腸もみ~腸そうじで内側からキレイに
著者:真野わか
発行:大和書房
お風呂の中で、ベッドの上で、信号待ちで―「腸もみ」は合間にできる簡単なセルフケア。お腹や腸のお悩みを解決することはもちろん、快民、ダイエット成功、冷え性緩和、頭痛や肩こり改善、免疫力UP、などなど。腸もみのやり方、腸の正しい知識、腸にやさしい生活、腸がよろこぶレシピまでを1冊で楽しく語り尽くします。可愛いイラストも多数、腸に親しみがわき、思わず毎日続けたくなる!