auの2016年夏モデルとして発表されたスマートフォン「HTC 10」は、メーカー自ら2016年のフラグシップスマートフォンと銘打っているだけあり、高機能かつ高スペックな機種。さらに、新たな提案も随所に盛り込まれており、今後のスマートフォンのスタンダードとなりうるかも知れないポテンシャルを感じます。今回は、このHTC 10の魅力をたっぷりとご紹介しましょう。
背面/前面の両カメラに光学式手ブレ補正を搭載
さっそくHTC 10のどこがスゴイのか、確認していきたいと思います。まずはカメラ部から。注目ポイントは、背面のカメラとインカメラの両方に光学式手ブレ補正を導入した点。従来から背面のカメラに手ブレ補正を備えている機種は存在しましたが、インカメラにも導入したのは画期的です。インカメラは自撮りで使うことが多く、しっかりと構えられずに手ブレが起きやすかったので、手ブレ補正の効果が発揮されやすいといえます。
また、動画も高精細な4K画質での撮影が可能になっています。
背面のメインカメラは、F1.8の明るいレンズと新世代版「HTC Ultra Pixel 2」の大型撮像素子を搭載。レーザーフォーカスにより高速で正確なピント合わせを実現しています。さらに撮影した写真はRawデータでの保存も可能です。
初のハイレゾ対応イヤホン同梱
次にオーディオ関係。HTC 10はハイレゾ音源の再生が可能で、なんとハイレゾ対応のイヤホンまで同梱されています。HTC 10で初めてハイレゾを体験する人にとっては、別途ハイレゾ対応イヤホンを購入しなくて済むのがありがたいですね。
さらに本体搭載のスピーカーは、ツイーターとウーハーの2つを搭載。それぞれを個別に制御する専用アンプも内蔵しているので、本体だけでも高品質で迫力のあるサウンドを再生できます。また、動画を撮影する際に同時に録音する音声をハイレゾフォーマットで収録することも可能。録音時の音声までこだわった機種はあまりなかったので、これは画期的といえます。
Quick Charge 3.0対応。アイコンのカスタマイズも
そのほかの機能としては、microSDカードをフレキシブルストレージとして使えるようになりました。Android4.4から、アプリなど一部のデータをSDカードなど外部ストレージに移すことができなくなっていたのですが、再び可能となります。内部ストレージの容量を気にせずアプリをダウンロードできるのは嬉しいですね。
また、USB Type-Cをサポートしているので、iOSのLightning端子のように裏表のない端子が使えるようになりました。Quick Charge3.0にも対応しており、約30分で50%の高速充電が可能。充電し忘れていても、外出前のちょっとした時間である程度充電できます。
意外と面白かったのが、壁紙とアイコンのカスタマイズ。壁紙をフリースタイルでレイアウトできるようになり、アイコンもデベロッパーが作ったものではなく、自由に変更できてしまいます。これはレイアウト的には画期的なことで、スマートフォンの画面のイメージを一新する感じです。
さっそくアイコンを8ビットゲーム風のドット絵に変更してみました。すべてのアイコンが対応しているわけではないのですが、おもしろい見た目に変わります。下段の電話とChromeがドット化しており、SMSアプリとカメラがドット化していないので見比べてみるとよくわかります。
宇宙の壁紙では、星やロケットのアイコンを自由に配置可能。これらのアイコンには、好きなアプリを対応させることができます。アイコンを重ねることもでき、好きなレイアウトが楽しめます。
HTC 10のSPEC
【Android 6.0】
【ディスプレイ:約5.2インチ WQHD】
【CPU:2.2GHz+1.6GHz クアッドコア】
【カメラ:1200万画素(背面)/500万画素(前面)】
【バッテリー:3000mAh】
【URL】
HTC http://www.htc.com/jp/
HTC 10製品情報 http://www.htc.com/jp/smartphones/htv32/