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2019/7/8 21:45

子どもとどう関わっていいかわからないパパ必見! スーパー保育士に学ぶ「子どもが笑うネタ50選」

私の父は、本当に孫たちの扱いがうまい。子どもたちはじーじが大好き、一緒にいると常に笑っている。その表情はイキイキとしていて、心底楽しそうだ。思い返せば、私が幼いころもよく遊んでもらっていて、楽しかった想い出ばかりが残っているので、元来父が持っている性質なのかもしれない。

 

一方で、「子どもとどう遊んだらいいのかわからない」という人が多いのも事実。おそらく「子どもが苦手」という人の多くは、関わり方がわからないという理由が主ではないだろうか。実際、私の周りでも子どもとの接し方に悩んでいる人は意外に多い。特に、パパたちに。

 

子どもの相手が得意な人と苦手な人、その差はいったいどこにあるのか。

 

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子どもを1日100回笑顔にする「スーパー保育士」

先日、男性保育士の草分け的存在で、「スーパー保育士」の異名をとる原坂一郎氏に取材する機会があった。真面目な内容の取材ではあったが、話の随所に小ネタが挟まれ、笑いの絶えない1時間だった。ああ、この先生は間違いなく子どもたちに大人気だなと実感した。

 

聞けば、原坂氏が保育士になったとき、「子どもを一日30回笑顔にしよう」と思っていたのだという。子どもは、自分を笑わせてくれる人、笑顔にしてくれる人が大好き。つまり、子どもを笑顔にできる人は、必ず好かれる。子どもは好きな先生の言うことは進んで聞くので、保育がスムーズになる。だからこそ、子どもを笑顔にしたい、というわけだ。

 

事実、原坂氏は子どもを1日30回どころか100回以上笑顔にしてきたとのこと。彼に習えば、子どもを喜ばせるコツがわかるに違いない。

 

そこで今回は、原坂氏の著書『子どもが笑う! クラスが笑う! 保育のお笑いネタ50』(黎明書房・刊)から、子どもが爆笑する鉄板ネタをいくつかご紹介していこう。家庭で応用できるものばかりなので、子どもの相手が苦手なパパママ必見だ。

 

 

突然イングリッシュ

やり方:子どもたちの前で、突然英語を話しだす。ただそれだけ。文法なんて適当でOK。できれば身振り手振りは大げさに、そして外国人になりきるのがコツ。

 

実はこれ、私自身が子どもたちの前でよくやる方法だ。お風呂で、寝る前の布団の中で、突然英語でしゃべりだすと、それはもう子どもたちにオオウケ! 「は? 何言ってるのー。わかんないよー!」などと言いながらも、めちゃめちゃ笑う。かなり適当な英語を話しているので、夫に聞かれると恥ずかしいから、自分一人のときしかやらないが。

 

ポイントは、いかにネイティブっぽく話すか。アクセントなども、オーバーにするとなお良し。

 

ただし、あまりに英語を続けすぎると「日本語で話してよ~」と子どもの表情が曇ってくるので、やめ時を見極めることが大切だ。

 

 

芝居は終わった!?

やり方:ちょっと子どもを叱りすぎたかな…というとき、「…って怒ったら、パパ怖いかなぁ?」と言ってみる。子どもたちは「怒ったフリだったのか~」と急に笑顔になるが、それまでの言葉はしっかり届いているので、叱った効果はちゃんと見られるとのこと。

 

この方法であれば、思わずヒートアップしてしまった自分の感情も、うまく収められそうだ。ただし、あまり頻繁に使ってしまうと「きっとまた怒ったフリでしょ」と思われ、叱る効果が半減してしまうので要注意。

 

ちなみに応用編だが、私がたまにやるのが、「〇〇ちゃん! ちょっとこっちに来なさい!」と突然子どもを呼び寄せる。ちょっと怒ったような声色で。恐る恐るやってきた子どもを前に少しじっと睨み、その後ぎゅっと抱きしめる…というもの。子どもたちは怒られるのかとドキドキ…からのハグ!なので、ものすごく笑顔になってくれる。おすすめのコミュニケーション法である。

 

 

早く読んで~!?

やり方:子どもに絵本の読み聞かせをするとき。「むか~しむか~し、あ~る~と~こ~ろ~に~」と、わざとゆっくり読み始める。すると「もっと早く読んでよ!」と子どもが言ってくるはずなので、「おじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山へ芝刈りに…」と今度は超早口で読む。「早すぎる~もっとゆっくり!」とリクエストされたら、またゆっくり読む…というもの。

 

普段クールなタイプのパパは少々気恥ずかしいかもしれないが、絵本の読み聞かせに苦手意識を持っている人にこそ試してほしいネタ。

 

何回か繰り返していると「普通に読んで!」となるので、その後は普段よりも集中して聞いてくれる…というメリットもある。

 

 

すわりま…せん!

やり方:子どもと一緒に座るときなどに。「よし、じゃあここにすわりま…」と言って、座るようなフリをした直後に「せん」と言って自分だけ立ち上がる。騙されて座ってしまった子どもは大笑い。

 

この「〇〇しま…せん!」は、「行きま…せん!」「食べま…せん!」いろいろな場面で応用できる。そういえば、子どもの小学校の参観日でも、このネタをしている先生がいた。ものすごく単純だが、笑いがとれるネタだ。

 

他には、10秒数えて何かをしてほしいときに、途中から早く数えたり、反対に少し時間を欲しいときは遅く数えたり。子どもが擦り傷などを作ったら「痛いの痛いの、〇〇へ飛んでけ!」と別の誰かに飛ばしたり。いたって単純、ほんの些細なことだけど、確かに子どもの心を掴む小ネタが『子どもが笑う! クラスが笑う! 保育のお笑いネタ50』には満載である。

 

基本的には、子どもと「遊んであげる」のではなく「遊んでもらう」「一緒になって遊ぶ」スタンスが、子どもを笑顔にする秘訣。それが難しいと感じる人は、ぜひ原坂氏のお笑いネタを実践して、子どもと接してみてはいかがだろうか。

 

 

【書籍紹介】

子どもが笑う!クラスが笑う!保育のお笑いネタ50新装版

著者:原坂一郎
発行:黎明書房

笑いある楽しい保育を目指して数々の保育技術をあみだし、「スーパー保育士」と呼ばれた著者のどの子も笑顔になれる技を公開。日本笑い学会賞を受賞した『黎明ポケットシリーズ(4)子どもが笑う!クラスが笑う!保育のお笑いネタ50』を大判化。
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