世界で最も有名な万年筆メーカーのひとつ、モンブラン社が創業110周年を記念したパーティー「MONTBLANC NIGHT 2016 Pioneering since 1906」が開催された。
スタートは夕刻、江東区の越中島桟橋より。なんとここからクルーズ船にて、パーティー会場まで案内するという。
モンブランの創業者であるエンジニアのアウグスト・エーベルシュタインと銀行家のアルフレッド・ネヘミアス、そして起業家のクラウス・フォスの3人が、創業の地であるドイツ・ハンブルグから大西洋を越えアメリカに渡る船旅の途中で、インク漏れのないコンバーター式万年筆のアイデアを練り上げたという逸話に基づいた趣向である。
お馴染みモンブラン・ホワイトスターの旗を掲げた船で初夏の隅田川をクルージング。船上では、ラジオパーソナリティのアラン・ジェイ氏ナレーションでモンブラン社の歴史を紐解くというサービス付き。
15分弱の川下りを経てたどり着いたのは、日本橋。川沿いの和モダンな居酒屋を一日限りのモンブラン・クラブに改装したパーティ会場には、芸能人も多く詰めかけ、ラグジュアリーな雰囲気に。
川に面したテラス席からは、首都高にホワイトスターをプロジェクターで投影するなどでパーティーを盛り上げていた。
また、会場内のVIPルームでは、モンブラン100周年記念モデルとして先日発表されたばかりの「モンブラン ヘリテイジ コレクション Rouge et Noir(赤と黒)」コレクションを展示。
これは1909年に発売された「Rouge et Noir」に現代的な解釈を取り込み進化させたもの。初代「Rouge et Noir」の時代に人気だった、蛇のモチーフが特徴のモデルだ。
さらに、チタン軸にホワイトゴールドの蛇をあしらった豪華な「Rouge et Noir Artisan Edition 110」も展示されていた。
パーティーでは、まずアラン・ジェイの呼び込みでモンブラン・ジャパンのマキシム・アラールCEOが登壇。
日本の熱心なモンブランファンに感謝を述べるとともに、「今夜祝いたいのは、我々モンブランのパイオニア精神です。創業時の110年前と言えば、アメリカの自動車登録数が1000台以下の時代。モンブランはその時代から、伝統や文化を大切にしつつ、変化や挑戦を恐れずにいまを向かえています」と挨拶した。
さらにスペシャルゲストとして、俳優・草刈正雄の長女でダンサーの紅蘭と、モデルの敦士も登場。
紅蘭は「もうすぐ父の日ですから、自分もモンブランの万年筆を父(草刈正雄)にプレゼントしようかな、と思っています」と語った。
壇上で揃っての乾杯のあとは、ミュージシャンで文筆家の菊地成孔によるDJプレイなどもあり、最後まで盛り上がったイベントとなった。