僕が、人生において一番嫌なものが「対人ストレス」だ。
別にコミュニケーション能力が低いわけでもなく、人当たりが悪いわけでもない。どちらかというとそういう方面は強いほうだと思う。
しかし、本当に本当のところでは、自分と合わない人と接することが好きではない。
常連客の多い飲み屋から足が遠のいた
一番やっかいなのが、地元の行きつけの飲み屋だ。
僕が通う飲み屋のほとんどが、常連客が多いところだ。僕もそのうちの一人なのだが。通い始めのころはそれなりに居心地がいいのだが、1年2年と通っているとなんとなく居心地が悪くなる。
面倒くさい客の相手が嫌だというのが主な理由だ。まあ、飲み屋ということもあり、適当に相手をすることになるのだが、あるときふと思ったことがある。
「なんで俺は、金を払って飲みに来ているのに、気を遣っているんだろう」
そう思ってから、常連客の多い飲み屋に頻繁に行くことはなくなった。たまに顔を出すくらいだ。酔っ払いの相手をするというストレスに耐えられなくなってしまったのだ。
人間関係のヒントが詰まったマンガエッセイ
『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(Jam・著/サンクチュアリ出版・刊)は、Twitter上で人気の4コママンガと著者の文章で構成された一冊。著者がSNSや実社会で感じた人間関係の悩みをちょっと軽くするヒントを、かわいらしいネコのキャラクターで描いている。
全部で64のマンガが掲載されているのだが、同意できるものが多かった。
たとえば「人の自慢話にイライラする」というモヤモヤ。これは以前から僕も感じていた。「お前がおいしいもの食べた話とか別に見たくない」「自慢話みたいなの書かなきゃいいのに」と。
で、その結果、そういうことを書きがちな人はミュート。そうすることで、とても心穏やかに過ごすことができるようになった。
著者も本書で、同じようなことを書いている。
嫌なものを本当に見たくない人は、多分、見かけたらその場で閉じます。
(中略)
相手は自由に書いているだけです。自分も自由に見るものを選べます。
イライラするために、見る選択をしているのは自分です。(『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』より引用)
まさにその通り。何もフォローしている人が書いていることを絶対見なければいけないという決まりはない。なんとなく後ろめたい気持ちもあったが、これを読んで気が楽になった。
そのほかにも、「人から勝手にキャラを決めつけられる」「どうしても溶け込めない場所がある」なんていうのも、すごく同意できる。
人間関係のストレスというのは、他人に話しても同意されないことが多い。その人が同じように感じていないと、まったく理解されないからだ。「あの人、いい人じゃん」と言われても、僕にとってはただ面倒くさい人でしかない。悪い人ではないことはわかっているが。
本書を読んで、少し気持ちが楽になった。人間関係でちょっと気持ちが苦しい人は、読んでみるといいだろう。
【書籍紹介】
多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。
著者:Jam
発行:サンクチュアリ出版
SNS・会社・友達…ここにいない誰かからココロを守る64の考え方。そっか…今ごろパフェとか食ってる…そう思ったら、嫌な気持ちが頭から消えた!現代社会の悩みを解決する、目からウロコのちょっとした「考え方」のヒント。
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