「Googleアシスタント」や「Amazon Alexa」の登場で、声やスマホで家電が操作できるようにになっているのを知っている人は多いはず。しかし、実際に導入するには、家電そのものを買い換えなければならなかったり、スマホやスマートスピーカーに接続するためのプラグを付ける必要があったりと、初期コストがかかります。
できるだけコストをかけずにスマートホーム化するのに役立ちそうなのが、IoT製品を扱うECサイト「+Style」(プラススタイル)の「スマートマルチリモコン」の存在。直販価格は税込6480円で、これひとつでスマートホーム化できるなら安いものです。そこで、実際にスマートマルチリモコンを使って、スマートホーム化のメリット・デメリットを考えてみました。
古い家電でも赤外線リモコンさえあればOK
スマートマルチリモコンは、テレビやエアコン、照明などの赤外線リモコンをスマホにまとめられる製品です。メーカーや型番、年式などは不問なので、「古い家電だから使えない」といったことはありません。
ただし、スマートマルチリモコンを使うには、Wi-Fi環境が必要です。また、マルチリモコンにはmicro USB端子のUSBケーブルは付属しますが、AC電源は自分で用意しなければなりません。
赤外線の有効範囲は水平方向360度、垂直方向180度(上方)で、有効距離は20〜25mとなっています。1階と2階などフロアが異なると1台のリモコンで補うのは厳しそうですが、ワンフロアであれば1台で十分でしょう。
リモコンの数が増えるほど登録に時間を要する
「+Style」という専用アプリをスマホにインストールして起動したら、まずはアカウントを作成します。続いて、グループを作成しましょう。続いて、スマホをWi-Fiに接続し、アプリにスマートリモコンを追加します。
ここでひとつ注意したいのが、スマートマルチリモコンは2.4GHz帯のWi-Fiのみをサポートしている点です。5GHz帯では設定できないので注意してください。
アプリにスマートマルチリモコンを登録し終えたら、家電のリモコンの登録を進めます。筆者が使っているのはマンションにもともと備え付けのエアコンだったので「古くて無理かも……」と思っていたのですが、「汎用リモコン」で設定すれば問題なく登録できました。
エアコンに関していえば、必要最低限の機能はスマホから操作できるようになっています。ただし、汎用リモコンで登録したからか、機種独自の機能は操作できないようです。
テレビやブルーレイレコーダーも同様の手順で登録できました。自宅に赤外線リモコンを使った家電が多いと登録はやや面倒かもしれませんが、そのあとの利便性は向上するので、そこは地道にやるしかなさそうです。
シーンを設定すると一気に未来感と利便性がアップ
スマホアプリを起動して操作するのもいいですが、せっかくなら音声操作すると未来感が楽しめます。GoogleアシスタントやAlexaだけでなく、iOSのSiriを使った操作も可能。つまり、スマホに「Hey Siri、ただいま」と話しかけるだけで、テレビとエアコンの電源をオンにしたり、「OK Google、いってきます」と外出前に話かければ、電源をオフにしてくれたりといったことが実現できちゃいます。
また、スマートマルチリモコンには温度、湿度、照度を感知する機能もあります。「そろそろ部屋が寒くなっているからペットのために暖房を入れておこう」と暖房をオンにしたり、「防犯対策のために電気をつけよう」と照明をオンにしたり、遠隔地からの操作も行えるのはスマートホームならではのメリットです。
リモコンとスマホを併用するのがベスト
スマートホーム化することのメリットはたしかにたくさんあります。いつでもスマホで操作できますし、音声での操作も可能です。また、インターホンが鳴ったらテレビをミュートしたり、部屋の窓が10分以上開いていたらエアコンを消したりなど、何かのアクションをきっかけに家電を自動で操作してくれるのもいいところです。
しかし、家のなかでスマホを肌身放さず持ち歩くわけではないですし、アプリを起動してから操作をするひと手間が面倒な場合もあります。そう考えると、「リモコンとの併用」が一番現実的で便利なのかもしれません。
とはいえ、6000円台で手軽にスマートホーム化が進められるというのは、かなり大きな強みです。しかも、+Style本店で購入すると2年保証がつくので、初めて導入する人も安心して使えそう。せっかくスマートスピーカーを持っているのに家電との連携をまったくしていない人は、スマートマルチリモコンを導入して、スマートホーム化を図ってみては?
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