乗り物
クルマ
2020/2/3 18:00

コンパクトSUVダイハツ 「ロッキー」、トヨタ「ライズ」がアツい! その人気の理由に納得

昨年末に発売されるや、販売面では見事なスタートダッシュを決めている「ダイハツ・ロッキー」と「トヨタ・ライズ」。いまが旬のSUVカテゴリー、それもコンパクト級の新作ともなれば注目を集めても当然といえますが、果たしてその実力は? ここでは一躍、人気モデルとなった理由を明らかにしましょう。

 

【今回紹介するクルマ】

ダイハツ・ロッキー/トヨタ・ライズ

※試乗車:ロッキーX(2WD)184万8000円/ライズZ(2WD)206万円

価格:ロッキー 170万5000円~242万2200円

ライズ 167万9000円~228万2200円

↑「ロッキー」というネーミング上は2代目となります。しかし、昨年デビューした新型は1990年代に販売されていたモデルとはまったくの別モノです

 

 

既存モデルにはなかった“すき間”的ボリュームに

「ロッキー」&「ライズ」は、ダイハツが開発、生産を担当するブランニューのコンパクトSUVです。ダイハツが掲げる新世代のクルマ作り、「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー」を新型「タント」に続き採用。ダイハツいわく、その結果として優れたスペースユーティリティを実現すると同時にクルマとしての基本性能も格段に高められたといいます。

↑開発はダイハツが担当。生産も「トヨタ・ライズ」を含めてダイハツの滋賀(竜王)工場で行なわれます

 

↑こちらはトヨタ版のライズ。2トーンのボディカラーは最上級グレードの「Z」で選択可能。「モデリスタ」や「TRD」など、外装には豊富なカスタマイズプランが用意されるほか、トヨタの愛車サブスクリプションサービス「KINTO ONE」も利用可能です(月額3万9820円~)

 

ボディサイズは、全長3995×全幅1695×全高1620mmでホイールベースは2525mm。クロスオーバーSUVという括りなら「スズキ・クロスビー」よりひと回り大きく、「ホンダ・ヴェゼル」よりひとまわり以上小さいというボリュームで、日本では狭い路上でも扱いやすい5ナンバー枠に収まることも要注目ポイントのひとつといえそうです。

↑リア回りのデザインはロッキーとライズでほぼ同じ(写真はロッキー)。ロッキーも、エクステリアのカスタマイズパーツは豊富です

 

ちなみに後述するパワーユニットや全グレードで2WDと4WDが設定される駆動方式も含め、基本的なスペックはロッキーとライズでまったく同じ。大きく異なるのは、外観のフロントマスク程度です。価格については、一見するとライズの安さが目立っています。ただし、ライズの一番ベーシックなグレードである「X」はスマートアシストに代表される運転支援システムが装備されない“素”のモデルで、ロッキーにはそもそも同じ仕様が存在しません。装備内容が同等なグレード同士なら、むしろロッキーの方がリーズナブルなほどです。

 

とはいえ、その価格差は販売現場次第で吸収できる類のもの。比較するべきポイントは、前述のフロントマスクとオプション装備の違い程度と考えて差し支えないでしょう。いずれにせよ、価格競争力についてはロッキー、ライズともに極めて高い水準にあることは間違いありません。

↑ロッキーのフロントマスクはSUVらしさを強調する仕立て。なお、このボディカラーは新色の「コンパ―ノレッド」。コンパ―ノとは、1963年に登場したダイハツの小型乗用車にちなんだものとか

 

古い世代のクルマ好きは、ダイハツ・ロッキーと聞くと1990年代に存在したコンパクトなクロカン4WDをイメージする人もいるでしょう。しかし生まれ変わったロッキー、そしてライズのスタイリングは当然ながら現代的なSUVらしいテイストに仕上げられています。くだんのフロントマスクはロッキーがSUVらしい力強さを、ライズは軽快でスポーティな風情を演出したものといえそうですが、いずれも全体の存在感はコンパクトなサイズ以上。後者については“プチRAV4”という趣すらあって、この種のモデルに興味を持つ潜在ユーザーを惹きつける魅力度は十二分です。

↑中堅グレードには16インチのアルミホイールが標準装備。デザインはロッキーとライズで共通

 

↑上位グレードのホイールは17インチにサイズアップ。デザインはロッキーとライズで異なります(写真はライズ)

 

  1. 1
  2. 2
  3. 3
全文表示