この手帳、ハズレかな……と落胆する前に見直したい手帳回りのアイテム2選
さて、年始から2か月近くが経ったわけだが、今年の手帳の具合いはいかがだろうか? 毎年お馴染みの手帳で安定している人もいるだろうが、全く新しい手帳にチャレンジして成功した人、早くも手帳の乗り換えを思案している人も、それぞれおられると思う。
“手帳ガチャ”はリスキーなギャンブルである。「やや当たり」を引けたぐらいで止めればいいのに、ちょっと気分一新で……とか、もっと大当たりがあるかも……とか、そういったことで年末にチャレンジしてしまう人も多いようだ。
ただ、手帳の使い勝手に関しては、実は手帳側に100%の原因があるわけではなかったりする。(もちろん「使う人間にも問題があるんだぞ」なんて説教臭い話をするつもりもない。)手帳と合わせて使っているペンだったり、付箋だったり、シールだったり、そういう部分に問題はないですか? と、いうことである。
例えば使っているペンを替えてみるだけで、飽きたはずの手帳にグッと愛着が戻ってくることだってありえる。使いこなせていない紙面も、シールを貼ることで見栄えが上がって楽しくなることもあるだろう。意外とそういう手帳周りのトライも重要なのだ。
そこで今回は、そういった「手帳に合わせて使うとイイ感じにしてくれるかもしれないアイテム」を紹介したい。すでに4月始まりの手帳替えを考えている人、今の手帳、もうワンチャンあるかもしれませんよ。
いつもの3色がちょっと違うだけで、書き込みが楽しくなる?―――サクラクレパス「ボールサイン レディア」
手帳への書き込みで使われている率が高いのが、多色のボールペン。スケジュールの緊急度やビジネス/私用など案件のタイプで、書き込む文字の色が変えられるので、ページを見渡したときの視認性を考えれば、手帳の必須アイテムとすら言えるかもしれない。
とはいえ、いつも代わり映えしない黒・赤・青の3色で埋まった紙面に飽きている、ということはないだろうか? そういう場合に使ってみると面白いのが、サクラクレパスの新しい3色ボールペン「ボールサイン レディア」である。
サクラクレパス
ボールサイン レディア
各1500円(税別)
名前からも分かるとおり女性が想定ユーザーなので、金属軸のスリム&シンメトリカルなルックスは、わりとフェミニンな印象。とはいえ、軸色と柄さえ合うなら、男性が持ってもさほど違和感はないと思う。
色の選択はロータリー式で、前軸をひねるとボール径0.4㎜の黒・赤・青3色(ゲルインク)が切り替わるようになっている。……と、ここまでの要素は、ごく普通のおしゃれ3色ボールペンでしかない。従来とひと味違って面白いのは、その「黒・赤・青の3色」の部分なのだ。
従来の黒・赤・青と並べると、「レディア」の黒・赤・青は微妙に明るく、鮮やかに見えるのではないだろうか?
それもそのはずで、この3色は正しくは「セピアブラック」「コーラルレッド」「サニーブルー」というカラーネームなのだ。セピアブラックは茶がかった黒、コーラルレッドはやや鮮やかでピンク寄りの赤、という感じ。パッと見にはベーシックなインクと大差ないが、よくよく見ると「あれ、普通とちょっと違う?」と分かるだろう。
ビジネスユースでもまったく支障なく使えて、それでいて見る人が見れば違いが判別できる、という絶妙さが楽しいのである。
サニーブルーは、明確に従来の青よりも鮮やか。明度が高く、それでいてペールブルーのような淡さはない。文字を書いてもくっきりと視認できる、スカッと爽快な青となっている。
3色ボールペンの中ではやや使用頻度が落ちる青インクだが、このサニーブルーは、あえて使いたくなるような気持ちよさがあるのだ。個人的にも、「レディア」の3色でどれが好きかと問われれば、間違いなくサニーブルーを推すだろう。
一本線を引いただけでは黒と差が分かりにくいセピアブラックでも、紙面を埋めていくと、ページが全体的に柔らかい雰囲気になっているのに気付くのではないだろうか(昨年の手帳と見比べると、一目瞭然)。
また、ボール径は0.4㎜と手帳にも適した細さで、3㎜方眼やマンスリー枠などへの細かい書き込みも対応できる。
なんとなくしっくりこないなー、と感じているページも、意外とペンの色を変えればハマることがある。使い飽きた手帳のイメチェンにもオススメなので、手帳を替える前にまず試してみて欲しい。