文房具
万年筆
2020/2/27 19:00

【菅未里の自腹買い文房具】万年筆のインクをスマートに管理するために辿り着いた方法

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?

 

万年筆のインクをスマートに管理できるセット

2019年夏、全国の万年筆インクが一同に集まる「文具女子博 インク沼」が大盛況のうちに終わり、2020年1月には銀座伊東屋で約1000種類のインクを集めたイベント「INK.Ink.ink!」が開催されるなど、インク好きにはたまらないイベントが続いています。

 

私もインクが好きで、様々な種類を購入して楽しんでいるのですが、インクが増えると困ったことが起きます。どの万年筆に、何のインクを、いつ入れたのか、わからなくなってしまうのです。

 

そこで役に立つのが、スタロジーの「マスキング丸シール」です。

スタロジー
マスキング丸シール
180円〜(税別)

 

このシールは、貼って剥がせるマスキングテープタイプの丸シール。いくつか大きさが選べますが、私は直径8mmのタイプを使用しています。この丸シールに、インクを入れた日付とインクの種類を記入します。

 

使うペンは、油性のミリペン、パイロットの「ドローイングペン0.05mm」です。通常の油性マーカーと違い、針金のように細いペン先なので、小さな丸シールにも細かい文字を書くことができます。

↑書き込みに使うのはパイロット「油性ドローイングペン/0.05mm」(200円・税別)
↑書き込みに使うのはパイロット「油性ドローイングペン/0.05mm」(200円・税別)

 

↑0.05mmと極細の油性ペンで、小さなシールに滲まずくっきりと書き込める
↑0.05mmと極細の油性ペンで、小さなシールに滲まずくっきりと書き込める

 

書き込んだ丸シールは、万年筆のカートリッジやコンバーターに貼ります。手帳など専用ノートに書き込むと記録になって楽しめますが、使用中の万年筆の中に直接記録を残すことで、専用ノートを確認する手間が省けるというわけです。

 

シールを貼ると、万年筆を洗うきっかけにもなりますし、次に入れるインクを考える参考にもなります。次のインクを入れたら、今までのシールを剥がして新しいシールに貼り替えます。使い終わったシールは、手帳に貼れば思い出にもなりますね。

↑万年筆のカートリッジやコンバーターに貼り付け。マスキングテープタイプで貼り剥がしが簡単なので、洗浄して何度も使うコンバーターを汚さず、手帳などに貼り付けて一覧することも可能
↑万年筆のカートリッジやコンバーターに貼り付け。マスキングテープタイプで貼り剥がしが簡単なので、洗浄して何度も使うコンバーターを汚さず、手帳などに貼り付けて一覧することも可能

 

“コロコロ”のメーカーによるブランド「スタロジー」

丸シールのブランド「STALOGY(スタロジー)」の名前の由来は、「STATIONERY」「STANDARD」と「TECHNOLOGY」、これらを合わせた造語です。粘着カーペットクリーナー「コロコロ」で有名なニトムズと、「good design company」の代表でクリエイティブディレクターである水野学氏がコラボレーションしています。

 

2012年から続くこのブランドは、デザイナーが関わった文房具ブランドが数年と持たずに姿を消していく中で、息の長いブランドです。

 

その特長は、パッケージで機能を丁寧に説明しつつも落ち着いた印象で、「わかりやすさ」と「シンプル」を両立している点。文房具ブランドとしては珍しいデザインです。丸シールの他にもノートや付箋など、様々な商品を展開していますが、一見の価値がありますよ。

 

 

「菅未里の自腹買い文房具」バックナンバー
https://getnavi.jp/author/misato-kan/