7月6日、シャープはウォーターオーブン「ヘルシオ」の新商品を発表しました。その最上位機、AX-XW300(9月8日発売)は、なんと音声対話により毎日の献立選びを相談できるといいます。以下では、発表会で明らかとなったその性能をレポートしていきましょう!
対話による献立の提案をしてくれる!
シャープのウォーターオーブン ヘルシオは、100℃を超える過熱水蒸気によって低酸素調理を行い、食材の酸化や細胞破壊を抑えるのが特徴。酸化を抑えるので、ビタミンCやポリフェノールなど抗酸化作用のある栄養素もしっかりキープします。
2015年には、画期的な「まかせて調理」機能を搭載。温度(常温・冷蔵・冷凍など)や量が異なる複数の食材を同時に調理が可能で、大きな話題となりました。
そして今回、ヘルシオの進化の目玉のひとつが、「ココロプロジェクト」への展開です。ココロプロジェクトとは、シャープが推進するモノの人工知能化(AIOT)のこと。ロボット型スマホのロボホン、スマホ向け人工知能のエモパー、ネットプレーヤーのココロビジョンプレーヤーなどを含むプロジェクトですね。
ヘルシオに人工知能(AI)が組み込まれるとどうなるかというと、ヘルシオがクラウドサービス「COCORO KITCHEN」(ココロ キッチン)と接続することで、対話による献立の相談ができるようになるのです。毎日の料理で一番面倒なのが献立を考えること。それが、ヘルシオに相談すれば、季節や冷蔵庫の中身、持ち主の得意料理、家族の食事制限など、あらゆる事象を考慮して、最適な献立を提案してくれるのです。
会話を重ねるたびに賢くなっていく
クラウド上のメニュー数は順次拡大していくので、各家庭の状態に適した飽きのこない献立を提案することが可能です。また、会話を重ねれば重なるほど、ヘルシオは家族のことがわかっていき、賢くパワーアップしていきます。例えば、豚肉を使ったメニューの利用が多ければ、豚肉を活用したメニューを優先的に提案したり、食材やジャンルに偏りがある場合はバランスを考えたメニューを提案するなど。つまり、使えば使うほど機能はアップしますし、レシピも増えていくというわけです。
ヘルシオがしゃべるといっても、「質問に答えて終わりなんじゃない?」というイメージを持たれる人もいるかと思いますが、かなり高度な会話のやりとりができます。例えば、「今日のオススメは?」と聞いてレシピを提案してくれた際、「和食にして」とか「300kcal以下にして」など、さらに違った提案を要求したり、レシピを絞り込んだりすることもできるのです。
【動画】
では、実際に話しかけた様子を動画で見てみましょう。今回は、発表会場が騒がしかったため聞き取りづからかったようですが、通常の家庭レベルであれば、しっかり聞き取ってくれるようです。話し方としては、「○○してください」というように敬語を使う部分もありますが、「○○選んでね」のようなフレンドリーな口調でも話しかけてきます。時間によっては、「おはようございます」など挨拶してから提案するなど、愛着が持てる演出も。
また、対話機能を使うにはインターネットに接続する必要があり、併せてさまざまなデータも収集してくれます。例えば明日は七夕、今日は暑いなどといった情報を提供し、さらに提案する献立に反映してくれるのです。
上段と下段でおかずとごはんが同時に調理できる
対話機能のほか、調理能力も進化。混在した食材でも、それぞれに適した調理をしてくれる「まかせて調理」に炊飯機能が追加されました。おかずだけでなく、ご飯とおかずを一度に料理できるので、ひとり暮らしをしている人や「ごはんは少なめでいい」という人にはありがたいですね。
本機の高度な音声対話機能と「まかせて調理」の組み合わせは大きな魅力。レシピを考えるのも調理もおまかせで、人間は材料を切って入れるだけというわけです。本機の登場により、未来の想像としてしか描いてこなかったものが、ついに現実となったわけですね。今後もどのような進化を遂げていくのか、目が離せません!
【SPEC】
ウォーターオーブン ヘルシオ AX-XW300
総庫内容量:30L(2段調理)
定格消費電力:レンジ1460W、オーブン・グリル1410W
オーブン温度調節範囲:発酵(30・35・40・45℃)、オーブン100~250・300℃
クックブック搭載メニュー数:464メニュー(自動メニュー421)
サイズ/質量:W490×H420×D430mm/約25kg
【URL】
AX-XW300製品情報 http://healsio.jp/products/axxw300.html