文房具
2020/5/18 19:00

出勤も在宅勤務もこれひとつで乗り切る! パーテーションとバッグインバッグに変形自在な「スタンドポーチ」

「2020年は、オリンピックに向けてテレワーク化が進むよねー」なんて、気軽に話していたのが昨年末。まだ半年も経っていないのにこれだから、遠い目にもなろうってものだ。進むどころか、「在宅ワークして家から出るな」と国から言われる日が来るなんて、予想もしていなかったわけで。まったくもって、何が起きるか分からない。

 

とはいえ、あまり暗い気分になっても仕方ない。感染拡大を防ぐためにも、できる限り自宅にこもって、バリバリと仕事をしている今日この頃である。幸か不幸か、オリンピックからのテレワーク需要に向けて、各メーカーからは新製品として、“携帯型オフィス”(仕事で使うための文房具・ツール類をまとめて持ち運び、広げればすぐに作業環境が整うバッグやペンケース)がラインナップ済み。つまり、今なら在宅ワークを快適にするための道具が選び放題とも言える。

 

そこで今回は、中でもちょっと特殊な機能を備えた携帯型オフィス製品を紹介しようと思う。

 

開けば即、仕事に集中できるツールバッグ「HINEMO スタンドポーチ」

LIHIT LAB.(リヒトラブ)から発売されたばかりの「HINEMO スタンドポーチ Lサイズ」は、13インチまでのノートPC・文房具・ノート・A4ファイル・ガジェット類を収納できる、ビジネスバッグである。

LIHIT LAB.
HINEMO スタンドポーチ
Lサイズ  3950円(税別)

 

ちなみに全部で3サイズラインナップしており、Sサイズ(2700円税別)は8インチタブレット、Mサイズ(3300円税別)は11インチのタブレットPCなどにジャストなサイズとなっている。

 

国産帆布製で、見た目は飾り気もなくシンプル。というか、いっそ素朴な印象だ。持ち手のハンドルも厚手で、がっちりした作り。頑丈だろうなとは思うが、この外見からは、なにか特殊な機能があるようには感じられないだろう。

 

見た目で分からないなら、中に秘密があるはず。そこでジッパーをジーッと開けていくと、そのまま3/4周して、さながらアジの開きのように大きく開き切ってしまった。タブレットサイズのガジェットポーチなどでは、見たこともあるフルオープンギミックだが、ここまで大きなバッグが開くのはなかなかの迫力である。

↑ジッパーを開き切った、フルオープン状態
↑ジッパーを開き切った、フルオープン状態

 

内部にはメッシュポケットなど、仕切られた収納部が大小で8か所。マチもしっかり取られているので、小型のマウスやACアダプタといった厚みのかさばるものも収納可能だ。

 

使い方としては、ポケットごとに入れるモノを決めて、きちんと分類収納するのに向いたタイプと言える。フルオープンにすればモノの出し入れは簡単なので、ポケットが多いとはいえ使いにくさは感じられない。

↑前段のポケットには深いマチがあるので、メガネケースなどちょっとゴツめのものもスッポリ
↑前段のポケットには深いマチがあるので、メガネケースなどちょっとゴツめのものもスッポリ

 

↑メインポケットの底(写真の赤線のあたり)には、同梱の緩衝材を細切りにして敷いておくと、ほどよいクッションとなって安心だ
↑メインポケットの底(写真の赤線のあたり)には、同梱の緩衝材を細切りにして敷いておくと、ほどよいクッションとなって安心だ

 

L字に開けばパーテーションとして手元を隠せる

面白いのは、フルオープンからL字(90度)折った状態で自立する、という点。作業している空間をカバーするように置くと、目隠しのパーテーションとしても機能するのだ。もちろんサイズ的には手元を隠すだけのものだが、横からノートPCの画面を見られるのを防ぐぐらいなら充分に使えるだろう。

 

在宅ワークあるあるで、「仕事のオンオフが分かりづらく、集中しているときにかぎって家族から声をかけられてしまう」というのがあるが、「このバッグを立てているときは仕事中!」と取り決めておけば問題なし。集中時の目印として役に立つわけだ。

↑L字に折ると、このように自立。狭いスペースでも、仕事道具が手元に揃うのはやっぱり便利だ
↑L字に折ると、このように自立。狭いスペースでも、仕事道具が手元に揃うのはやっぱり便利だ

 

↑パーテーションとして利用中。横からなら、手元はほぼ見られることはないだろう
↑パーテーションとして利用中。横からなら、手元はほぼ見られることはないだろう

 

もちろん、自立時は目の前にツールがずらりと並ぶわけで、必要なモノを取り出すのも簡単。筆記具なども、ポケットからペンスタンド感覚で出し入れができるようになっている。なにかツールを探すたびに集中力を削がれる……なんて心配もこれならないし、仕事の効率もアップするのではないだろうか。

 

ポケットを外側に折り返せばバッグインバッグに

また、携帯時には360度折り返してジッパーを閉めると、ポケットが外側にむき出しになった状態で、バッグインバッグとしても使える。これまでも機能的なバッグインバッグを数多く発売してきたLIHIT LAB.ならではの、面白い機能といえる。

↑ジッパーは両面スライダー式なので、裏返したまま閉めることもできる
↑ジッパーは両面スライダー式なので、裏返したまま閉めることもできる

 

↑バッグインバッグに変形。このまま大きめのカバンに放り込んで持ち歩くこともできる
↑バッグインバッグに変形。このまま大きめのカバンに放り込んで持ち歩くこともできる

 

この形態だとジッパーの内側にノートPCやファイル類が収納できるので、容量もアップする仕組みだ。

 

普通のツールバッグとしても不満のない完成度で、使いにくさを感じるポイントがないだけでなく、自立させれば、ツールが目の前に並ぶパーテーションに変形という一芸もプラス。これは隙がない。携帯型オフィス製品としてはかなり優秀なので、気になる人は要チェックだ。また、在宅ワーク中に家族に声をかけられて困っているという人も、ぜひ。

 

 

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
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