すわ、“第二波”の到来か!? と東京都民や都内で働く人にとっては不安な日々。とはいえ、緊急事態宣言が正式に解除されたことで、在宅ワークからオフィスワークへと再シフトした人は多いのではないだろうか。
もちろん、まだまだ油断できる状態じゃないということは、認識しておく必要はあるだろうが、やっぱり出社しないと仕事がしづらいという人もいるだろう。もうしばらくしたら、「新型コロナウイルスとうまく折り合いをつけながら」の日常生活、というフェイズにも移行するはずだ。
さて、自宅にこもりっきりでは全く役に立たないけれど、外に出る際にはマストで必要なのが、「交通系ICカード」と「鍵」。筆者も緊急事態宣言が解除され、久しぶりに自宅の玄関を外から施錠して「おお、鍵ってこんな重さだったっけ!」と感動し、駅で「SUICA」を使ったときは「このピッて音も久しぶりに聞いたなあ」と、やや目が潤んでしまった。ICカードと鍵って、外出のシンボルでもあったのだ。うーん、やっぱり外はいいな。
ということで今回は、久しぶりに外出・通勤する際に使うと便利な最新のパスケース/キーホルダーを紹介しようと思う。
パスケースとキーホルダーの2ウェイを1本のリールで実現
衣服にポケットが少ない女性の場合、カバンにリール付きのパスケースをぶらさげている人は多いだろう。改札を通るときはリールからヒモをぐいっと引っ張り伸ばしてピッと通る、あれだ。
その最新版が、デザインフィルが展開するプロダクトブランド、ミドリから発売されたばかりの最新パスケース「2ウェイリールケース」である。
ミドリ/デザインフィル
2ウェイリールケース
2200円(税別)
たいていの場合、ICカードはパスケースに、カギはキーホルダーに、それぞれ分けて運用しているだろう。しかし、先にも言ったとおり、このふたつは外出時のマストなセット。ひとまとめにしておいたほうがラクなのは間違いない。
このパスケースは名前のとおり2ウェイ。ICカードと鍵をまとめて収納しておける構造なのだ。
まずICカードを使う際は、リングをカバンのハンドルや腰のベルトループに装着したままでパスケース本体を引っ張ると、中のリールからヒモが最大で約60cm伸びて、自動改札に難なくタッチできる。
リングはかなり大きめ(内径約38mm)になっているので、太めのがっちりしたベルトにもスムーズに装着できるはず。また、開口部を付属のカバーで隠してしまえば、勝手に外れる心配もない。このあたりはそつなくきちんと作ってあるな、という印象だ。
一方、鍵はというと、パスケース部の下から取り出すようになっている。中に指を差し込み、鍵を掴んでぐいっと引っ張ると、リールからヒモが伸びてキーホルダー部分を取り出せるので、そのまま施錠・解錠ができる仕組み。
ホルダー部はメインのキーリングに鍵が2本程度に加え、付属のスナップ付きリングに小さな鍵(自転車用など)が装着できるので、一般的な鍵の構成なら困ることはないだろう。むしろ、鍵をぶら下げすぎると自重でリールが伸び、鍵がケースから露出してしまう可能性があるとのこと。あまり何本もつけすぎないように注意したい。
さて、ここまで機能を説明した中で、パスケースとキーホルダーの両方からリールヒモが伸びていたことにお気づきだろうか。実は、パスケースにはリールがひとつ内蔵されているだけなのだが、このリールは両端がパスケースを通してカラビナとキーホルダーにつながっており、それぞれを引っ張り伸ばすのに兼用されているのだ。
筆者も初めてこれを見たときは「うーん、ナイスアイデア!」と唸ったほどで、かなり面白い作りだと思う。
もちろん交通系ICカードと自宅の鍵だけでなく、たとえばオフィスでならカードキーと倉庫の物理鍵など、カード+鍵の組み合わせでなら、いろいろと応用が効きそうだ。
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