長かった梅雨がようやく明け、いよいよ本格的なレジャーシーズンが到来! 最近はキャンプ場や公園、宿泊施設など犬と一緒に行けるスポットが増え、悪天候続きでストレスが溜まりがちだった愛犬を連れて遠出する計画を立てている人も多いかと思います。そこで今回は、愛犬とクルマで出かける際に実践すべきことや注意点についてお話しします。
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ファーストステップは「車に乗る=楽しい」と伝える
初めてドライブに連れていく場合はいきなり実行するのではなく、まずは犬をクルマに慣らせて「車に乗る=楽しいこと」と伝えることが大切です。そのため、最初のうちはエンジンを切った状態のクルマに犬を乗せ、中に入ったところで褒めておやつをあげるという動作を繰り返しましょう。
クルマの中に入ること自体に慣れたら次はエンジンをかけ、実際に犬を乗せた状態でドライブをします。ただし、ここでもいきなり長時間の移動をさせるのではなく、10分くらいからスタートし、30分→1時間と少しずつ時間を延ばし、クルマで移動することに慣らしていくようにしてください。このとき、犬がリラックスできるように好きなおもちゃも一緒にクルマの中に入れてあげるといいでしょう。
以上のように、しつけを段階を踏んで行うことで、犬は徐々にクルマで移動することが好きになり、長時間のドライブもストレスなく楽しめるようになります。
獣医に薬を処方してもらい、しっかりと車酔い対策を
犬と長時間のドライブをする際、もっとも注意を払うべきなのが車酔い対策です。走っている間は断続的な揺れや振動があり、また独特なニオイがするなど、クルマの中は特殊な環境といえます。そのため、犬の3頭に1頭が車酔いをするというデータもあるほど、犬の車酔いは起こりやすいものです。
予防の方法としては、酔い止めの薬を与えるのが最も効果的。ペット用の酔い止めの薬は市販品もありますが、効き目に個体差があるので、最初は動物病院に行き、獣医に相談して処方してもらうのがいいでしょう。
人間のためにも、愛犬のためにも、常に優しい運転を心がけて
また、酔い止めの薬を与えたからといって安心するのではなく、急な発進や急ハンドル、急ブレーキをなるべく避けた安全運転を心がけてください。そして、最低でも1~2時間に一度は休憩を取り、水分補給や車内の換気をして犬が定期的に気分転換をできるようにしてあげましょう。
人間と同じように、一度でも車酔いを経験すると、クルマに乗ること自体を嫌がるようにもなります。ですので、長時間のドライブをする際は出発前も移動中も、しっかりと車酔いの対策をしてあげてください。
【URL】
品川WAFどうぶつ病院 http://waf-ac.com/