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2020/10/13 17:00

「コカ・コーラ ゼロ」が色々変わったのをご存知? そのワケとは?

コカ・コーラといえば、炭酸飲料の王道ともいえる存在。そんなコカ・コーラブランドのなかでも、糖分やカロリーを気にする大人にぴったりなのが「コカ・コーラ ゼロ」です。そんなコカ・コーラ ゼロが、最大の特徴でもあるコカ・コーラならではのおいしさとゼロシュガー、ゼロカロリーはそのままに、今年の8月末に5年ぶりのリニューアルを果たしたのをご存知ですか?

 

これまでのコカ・コーラ ゼロとの違いや開発に至った経緯などを、日本コカ・コーラのコカ・コーラTM担当・金木りなさんに聞いてみました。筆者が実際に新旧のコカ・コーラ ゼロを飲み比べた感想を交えながら、その進化点をご紹介しましょう。

 

日本から米国本社に働きかけて開発

「コカ・コーラ」ブランドは、1886年、薬剤師のジョン・S・ペンバートン博士により、アメリカのジョージア州アトランタで誕生しました。130年以上に渡って200以上の国や地域で愛されており、すべてのコカ・コーラ製品は米国本社があるアトランタで開発されているそうです。

 

コカ・コーラ ゼロがゼロ系炭酸飲料として世界で初めて米国で発売されたのは2005年。その後、2007年に日本でも発売が開始されました。2000年代初期は米国で健康意識が高まり始めたタイミングで、「コカ・コーラを楽しみたいけどカロリーがなければいいのに」という消費者の声を受けて開発されたそうです。

 

そんなコカ・コーラ ゼロですが、今回のリニューアルは日本から米国本社の開発チームに働きかけて実現したのだとか。もともと、日本は特に高齢化社会ということもあり、ゼロシュガー、ゼロカロリーの製品の売れ行きが好調で、世界のなかでもコカ・コーラ ゼロが重要な市場として認めているそうです。

 

「日本の一部の消費者から、後味に関して満足しきれていないという声があったので、米国本社に働きかけて開発してもらいました。実際に数十種類の処方で試作し、何度か日本の消費者にテストをかけて、一番おいしいと思っていただけたものが発売に至っています」(金木さん)

↑コカ・コーラ ゼロは、2007年に発売し、2015年にも味をリニューアルしている。ブランド担当の金木さんによると、「2015年のリニューアルでオリジナルの味により近くおいしくなったと思っていますが、後味が長く残る印象を持つ人もいた」そうだ

 

これまでよりも後味がスッキリして飲みやすい

筆者も炭酸飲料を飲むときはできるだけゼロカロリーのものを手にするお年頃なので、コカ・コーラ ゼロは馴染み深い炭酸飲料です。しかし、オリジナルと飲み比べたときに、味がやや薄く、後味が残る気がして、「似て非なるもの」というつもりで飲んでいました。

 

しかし、今回実際に2つを飲み比べてみると、リニューアル後のコカ・コーラ ゼロはたしかに口に甘みが残ることなく、スッキリしているんです! また、味の薄さも以前ほど気にならず、かなりオリジナルのコカ・コーラに近い印象を受けました。

↑処方を変えたことで炭酸の感じ方も異なるのかと思いきや、その差はほとんど感じなかった

 

リニューアル後のコカ・コーラ ゼロの処方はまだ日本でのみの展開となっており、海外での導入は検討中なのだとか。まさかこんなにベーシックなコカ・コーラが日本でのみの処方で展開されているとは意外ですね。

↑「実際に飲んでいる人の傾向を見ると、コカ・コーラ ゼロならではのスッキリ感があるので、30〜40代の大人層で仕事の合間に飲む人が多いようです」(金木さん)

 

パッケージでゼロシュガーをアピール

新旧のパッケージをよく見ると、実は少し違いがあるのに気付くはず。そう、新パッケージでは「ZERO SUGAR」と大きく表示されているんです。

↑左が旧パッケージ、右が新パッケージ。特色のコークレッドは健在

 

「パッケージも米国本社のデザインチームと共同しながら作りました。消費者は”ゼロ=黒いデザイン”というイメージがあると思うのですが、2017年のリニューアル時にグローバルの戦略に合わせ、コークレッドの分量を増やしたラベルにしています。このコークレッドでコカ・コーラファミリーであることを伝えつつも、黒の分量を増やしてゼロシュガーの印象を強く残しています」(金木さん)

 

ゼロシュガー・ゼロカロリーの炭酸飲料としては先駆者でもあるコカ・コーラ ゼロ。これからの仕事のリフレッシュタイムはおいしくリニューアルしたコカ・コーラ ゼロを手に取ってみましょう!

 

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