コカ・コーラといえば、炭酸飲料の王道ともいえる存在。そんなコカ・コーラブランドのなかでも、糖分やカロリーを気にする大人にぴったりなのが「コカ・コーラ ゼロ」です。そんなコカ・コーラ ゼロが、最大の特徴でもあるコカ・コーラならではのおいしさとゼロシュガー、ゼロカロリーはそのままに、今年の8月末に5年ぶりのリニューアルを果たしたのをご存知ですか?
これまでのコカ・コーラ ゼロとの違いや開発に至った経緯などを、日本コカ・コーラのコカ・コーラTM担当・金木りなさんに聞いてみました。筆者が実際に新旧のコカ・コーラ ゼロを飲み比べた感想を交えながら、その進化点をご紹介しましょう。
日本から米国本社に働きかけて開発
「コカ・コーラ」ブランドは、1886年、薬剤師のジョン・S・ペンバートン博士により、アメリカのジョージア州アトランタで誕生しました。130年以上に渡って200以上の国や地域で愛されており、すべてのコカ・コーラ製品は米国本社があるアトランタで開発されているそうです。
コカ・コーラ ゼロがゼロ系炭酸飲料として世界で初めて米国で発売されたのは2005年。その後、2007年に日本でも発売が開始されました。2000年代初期は米国で健康意識が高まり始めたタイミングで、「コカ・コーラを楽しみたいけどカロリーがなければいいのに」という消費者の声を受けて開発されたそうです。
そんなコカ・コーラ ゼロですが、今回のリニューアルは日本から米国本社の開発チームに働きかけて実現したのだとか。もともと、日本は特に高齢化社会ということもあり、ゼロシュガー、ゼロカロリーの製品の売れ行きが好調で、世界のなかでもコカ・コーラ ゼロが重要な市場として認めているそうです。
「日本の一部の消費者から、後味に関して満足しきれていないという声があったので、米国本社に働きかけて開発してもらいました。実際に数十種類の処方で試作し、何度か日本の消費者にテストをかけて、一番おいしいと思っていただけたものが発売に至っています」(金木さん)
これまでよりも後味がスッキリして飲みやすい
筆者も炭酸飲料を飲むときはできるだけゼロカロリーのものを手にするお年頃なので、コカ・コーラ ゼロは馴染み深い炭酸飲料です。しかし、オリジナルと飲み比べたときに、味がやや薄く、後味が残る気がして、「似て非なるもの」というつもりで飲んでいました。
しかし、今回実際に2つを飲み比べてみると、リニューアル後のコカ・コーラ ゼロはたしかに口に甘みが残ることなく、スッキリしているんです! また、味の薄さも以前ほど気にならず、かなりオリジナルのコカ・コーラに近い印象を受けました。
リニューアル後のコカ・コーラ ゼロの処方はまだ日本でのみの展開となっており、海外での導入は検討中なのだとか。まさかこんなにベーシックなコカ・コーラが日本でのみの処方で展開されているとは意外ですね。
パッケージでゼロシュガーをアピール
新旧のパッケージをよく見ると、実は少し違いがあるのに気付くはず。そう、新パッケージでは「ZERO SUGAR」と大きく表示されているんです。
「パッケージも米国本社のデザインチームと共同しながら作りました。消費者は”ゼロ=黒いデザイン”というイメージがあると思うのですが、2017年のリニューアル時にグローバルの戦略に合わせ、コークレッドの分量を増やしたラベルにしています。このコークレッドでコカ・コーラファミリーであることを伝えつつも、黒の分量を増やしてゼロシュガーの印象を強く残しています」(金木さん)
ゼロシュガー・ゼロカロリーの炭酸飲料としては先駆者でもあるコカ・コーラ ゼロ。これからの仕事のリフレッシュタイムはおいしくリニューアルしたコカ・コーラ ゼロを手に取ってみましょう!
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