料理好きの人であればフードプロセッサーは欠かせないでしょう。そのなかで、タイガー魔法瓶が行った調査によると、フードプロセッサーユーザーの約46%が「お手入れが面倒」、約26%の人が「音がうるさい」と感じているとか。その声に応え、新たに開発されたのが同社の「SKU-A100」です。
本機はミンチ・ペースト・おろし・生地・ホイップなどができる一台5役のアイテムで、カップとふたが食器洗浄機で丸洗いできる新仕様となりました。さらに新たな機能として、気になる動作音を抑えた「良い音設計」により、運転音を従来品より大きく低減したとのこと。もしフードプロセッサーの音がうるさくなくなるならこのうえない朗報ですが、本当のところはどうなのか? 使い勝手はどうなんだ……? 浮かんできた疑問を解決すべく、実際に使ってみて実力をチェックしてみました。
従来品より実感音を約40%カットし、音を気にせず調理できる
内容は本体のほか、カッターはチタンコートチョッパーカッターとおろしカッターの2種類。カップが本体にしっかりとセットされ、ふたがカップに正しくセットされていないと駆動しない仕様です。さらにカップのふたを上から押している間だけ作動し、手を離すと停止する安全な構造となっています。
本機の肝となる「良い音設計」は、食材同士の衝突音、モーターの振動による音の広がり、カップの隙間からの音漏れなど、フードプロセッサーの「うるさい音」の原因をひとつずつ見直して設計に反映することで実現。同社の従来品より実感音を約40%カットし、会話やテレビの音を妨げにくく、音を気にせずに調理できるようになったとのこと。
たとえば、食材同士の衝突音をやわらげるために、カップは「トライタン」という樹脂を採用。ほかにも、ブラシレスのモーターを使ったり、随所に防振ゴムを配置したりすることで「良い音」を実現しているそうです。
動作音は「カラカラ~」という控えめの動作音で耳ざわりな印象はなし
ここからは実際に使ってみて、真価をチェックしていきましょう。まずはおろしカッターで、大定番の大根おろしを作ります。使い方は簡単。大根の皮をむき、2~3cm大にカットしたらカップに入れてふたを閉めて上から押すだけです。
肝心の運転音は、ガガガガーッと耳に触る感じではなく、カラカラ~といった印象の控えめのサウンド。音は角のとれたニュアンスで、確かに刺激が低減されていると感じました。以下に運転時の動画をアップしましたので、動作音を確認してみてください。
やがて、ものの数秒でサラサラの大根おろしが完成。キレイな大根おろしをさんまと厚焼き玉子に盛り付けることで、見た目のシズル感も“味変”の楽しさもアップ。また大根に豊富に含まれるビタミンが摂れる点も見逃せません。
刻みブロッコリーで手抜きパスタをランクアップ
次はチタンコートチョッパーカッターを使って、いろいろな野菜を刻んでみます。まずトライしたのは、ブロッコリーを活用したお手軽スパゲッティ。ブロッコリーを刻み、レトルトのパスタソースと混ぜることで、単調になりがちな手抜きスパゲッティを格上げしようという狙いです。
レンチンで加熱したブロッコリーを大根と同じく2~3cm大にカット。チタンコートチョッパーカッターをセットしたカップのなかに入れ、先ほどと同じ要領でふたをして押します。こちらの音も、やっぱり静か。カラカラ、コロコロとしたソフトなサウンドながら、野菜自体は瞬時に刻んでくれます。これなら、うるさい! と顔をしかめることもなく、涼しい顔で調理できますね。運転音は以下の動画でぜひチェックを。
こうして刻んだブロッコリーを、市販のたらこペーストとマヨネーズとともに混ぜてソースを作り、茹でた麺を入れれば完成です。これだけで栄養価が偏りがちなたらこスパゲッティが、ワンランクアップした仕上がりになりました!