自宅で焼肉をするときの悩みといえば、「煙」と「後片付け」の2つを思い浮かべる人が多いはず。筆者も帰省時におうち焼肉をすることが多いのですが、窓を開けっ放しにしてもなかなか煙が出ていかなかったり、ホットプレートを片付けたあとの油が飛び散ったテーブルを拭いたりと、料理自体はラクなのに、後始末が面倒に感じていました。
そんなおうち焼肉の悩みを解決してくれそうなのが、山善の「減煙焼き肉グリル『XGRILL(エックスグリル)』」(実売価格4980円~)という焼肉プレートです。この焼肉プレートが謳うのは「煙を約70%カット」「油ハネを約85%カット」など、おうち焼肉にぴったり。今回は脂がたっぷり出るサムギョプサル(韓国の豚バラ焼肉)でその効果を検証してみました!
本体は軽量&コンパクト設計で収納しやすい
XGRILLの本体は、幅39×奥行き25×高さ8.5cm、重さは1.8kgと、ホットプレートとしては軽量かつコンパクトなサイズ感です。我が家は4人家族なので、このサイズだとかなり頻繁に肉を焼き続けることになりますが、常にアツアツの肉が食べられると考えれば、お店みたいでいいですね。
温度設定は「保温」の80℃から「強」の230℃まで調整可能。このあたりは通常のホットプレートと同じなので、操作性に迷うことはありません。
使用前は、水トレイに約400mlの水を入れて使用します。ここに肉から落ちた油が落ちて、油が熱せられることで発生する煙をカットする仕組みです。
サムギョプサルで煙と油の飛び散りをチェック!
準備を終えたので早速サムギョプサルを楽しむべく、脂たっぷりの豚バラ肉を焼いていきます。ひっきりなしに肉を焼いていてふと気付くと、たしかに室内に肉の香りは充満しているものの、煙はほとんど出ていません。プレートに肉を乗せると白い煙が出るのですが、これは水蒸気。プレートから煙が出る様子はほぼ見かけませんでした。
食事中にほかの家族にも確認してみると、「確かに煙たくない」「窓を開けずに換気扇だけでいける」と言っており、XGRILLの効果は明白です。
食べ終えて片付けをしようとXGRILLをテーブルから移動したところ、いつもは目立つテーブルの上の油の飛び散りも随分と少なくなっています。いつもなら一度拭いてもベタつきを感じましたが、今回はさっと拭くだけでOK。これにはテーブルを拭いていた母も驚いていました。
煙が少ない秘密はプレートのカット構造にアリ
煙の原因は、肉から出た油が高温に熱せられることで発生します。そうならないよう、XGRILLは油を水トレイに落としており、油が効率よく落ちるようプレートに独自のカット構造を施しているのです。
まずは、プレートの裏面に施された「X形状」。この形状により油の流れを下側に集中させ、効率的に油を落とします。また、プレートの表面は「曲線形状」になっており、表面に油が残らないよう工夫されているのです。
焼肉をすると本体も油で汚れがちですが、XGRILLはプレート、本体、水トレイの各部を分離できるので、すみずみまでキレイに洗えます。常に衛生的に使えるのはありがたいポイントですね。
購入を迷うことがあるとすれば、「焼肉専用」だという点。肉だけでなく魚をグリルするのにも良さそうですが、お好み焼きや焼きそばといった平面プレートが必要な料理には使えません。汎用性を求める人には向きませんが、おうち焼肉の頻度が高い家庭にはぴったり。
XGRILLがあれば家族みんなでの焼肉のほか、ひとり焼肉も思う存分楽しめます。これでさらに家呑みのクオリティが上がることは間違いありません!
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