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2020/11/5 19:30

約1万円で音質にも大満足! 「Google Nest Audio」を使ってみた

Googleが10月15日に、新しいスマートスピーカー「Google Nest Audio」を発売しました。機種名に「Audio」と付けられているように、音響性能に注力した製品で、従来の「Google Home」よりも75%音量が大きく、低音が50%強くなっていることがセールスポイント。価格は1万1550円です。

↑Googleの最新スマートスピーカー「Google Nest Audio」。価格は1万1550円ですが、2台購入するごとに2500円割引されます

 

初代の「Google Home」から使っていて、現在はディスプレイ付きの「Google Nest Hub」を使っている筆者が、「Google Nest Audio」を使ってみました。

↑左が従来のGoogle Home。Google Nest Audioはひと回り大きく、重さは約1.2kg

 

置き場所を選ばないサイズ感

Google Nest Audioは、75mmウーファーと19mmツイーターを搭載し、音質を大幅に向上させたことがセールスポイント。サイズは高さ175×幅124×奥行き78mm。従来のGoogle Homeよりもかなり大きいかと思いきや、ひと回り大きい程度で、置き場所は選ばず気軽に動かせるサイズ感です。

↑Google Nest Audioの内容物一式。充電器と簡単な説明書だけというシンプルなパッケージ

 

カラバリはChalk、Charcoalの2色から選べますが、筆者が借りたのはCharcoal。エンクロージャーの70%はリサイクルプラスチック素材が使われていますが、表面は手触り感のいいファブリック素材で、部屋のどこに置いても変に目立つことなく、すんなりと馴染みそうです。

↑Chalk(画像提供:Google)

 

↑Charcoal(画像提供:Google)

 

本体前面の上部にタッチセンサーが搭載されていて、中央をタッチすると再生・一時停止、右をタッチすると音量を上げて、左をタッチすると音量を下げられます。もちろん「OK Google 音楽を止めて」「音量を下げて」などと声で操作できますが、スピーカーの近くにいる場合は、タッチで素早く操作可能。これは、従来のGoogle Homeと同じです。

↑フロント面の上部にタッチセンサーを搭載

 

背面には、マイクをミュートできるスイッチを備えています。音声操作を使わないならスイッチをオフにしておいてもよいでしょう。

↑背面にマイクをミュートできるスイッチがあります

 

↑付属の電源ケーブルで常時電源につないで使う仕様

 

低音から高音まで豊かな音質で再生。イコライザー機能も使える

筆者は、Googleのスマホ「Pixel 5」でGoogle Nest Audioの初期設定を行いました。すでにGoogleのスマートスピーカーを使っているので、「Google Home」アプリでデバイスを追加するだけであっという間に完了。初めて使う場合でも、スマホに「Google Home」アプリをインストールし、画面の案内に従って操作するだけで設定できます。

↑セットアップはアプリの指示に従って簡単に行えます

 

筆者は「YouTube Music」の有料会員なので、「YouTube Music」の楽曲が優先して再生されるように設定しています。

 

気になる音質ですが、Official髭男dism、あいみょんなどの最近のJ-POP、BLACKPINK、TWICEなどのK-POP、さらに、リラックスしたい時に聴くクラシック楽曲などを聴いてみました。

 

Google HomeやGoogle Nest Hubよりも音量を大きくできるので、低音の迫力が増したように感じます。従来のGoogle Homeは、音量を大きくすると音の厚みに欠ける印象がありましたが、Google Nest Audioは、音量の大小に関係なく、音に厚みが感じられました。音質には好みがありますし、どの程度の音質に満足できるかは人によって差があるでしょうが、このサイズで、この価格なら十分と思える人が多いのではないでしょうか。

↑低音と高音の強弱を調整できるイコライザー機能もあり、「Google Home」アプリで好みの音質に調整可能

 

筆者のように、すでにGoogle Homeなど既存のスピーカーを持っている人は少なくないでしょう。Google Nest Audioを買ったからといって、従来のスピーカーがお役御免になるわけではありません。「Google Home」アプリには、複数のスピーカーをグループ化して、同時に再生できる機能があります。2台で再生して、より迫力のあるサウンドを楽しんだり、あえて1台をオフにして、音量を控えめにしたりと、臨機応変にスピーカーをコントロールできるようになります。

↑「Google Home」アプリで、複数のデバイスをグループに設定することができるます

 

筆者は、Google Nest AudioとGoogle Nest Hubを使っていますが、再生する楽曲の情報はGoogle Nest Hubのディスプレイで確認でき、Google Nest Audioの音量も調整できるので、非常に重宝しています。

↑Google Nest Hubで2台のデバイスの音量を調整できるのが便利

 

↑スマホで選曲してから、スピーカー(Google Nest Audio)かディスプレイ(Google Nest Hub)を選んでキャストして再生することも可能。グループ(リビングルーム)を選択すると、両方のデバイスで再生されます

 

「OK Google」のレスポンスも良好

いまさらいうまでもないことですが、Google Nest Audioは「Googleアシスタント」機能を備えたスマートスピーカー。「OK Google」や「ねぇ、Google」と話しかけて、さまざまな情報を調べることができます。

 

Google Nest Audioは音量を大きくできることもあり、音声の聞き取り性能が気になっていたのですが、そこは心配無用でした。3つのマイクを搭載し、聞き取り感度も向上しているようで、「OK Google」と聞き取ると、瞬時に音楽の再生音が小さくなり、続いて話す指令をしっかり聞き取ってくれます。従来のGoogle Homeでは音楽再生中は、やや大きめの声で話さないと聞き取ってくれないことがあったのですが、Google Nest Audioは、普通の話し声でも聞き取ってくれます。

 

筆者はGoogle Nest Audioでニュースを聞くことも多いのですが、ニュースやラジオアプリ「radiko」の音質も従来モデルよりも向上し、さほど音量を上げていなくても、少し離れて場所でも、音声が聞き取りやすくなりました。

 

Google Nest Audioは、YouTube MusicやSpotify、AWAなどのサブスクの音楽サービスを高音質で楽しみたい人はもちろん、いま使っているGoogle Homeの音質や呼びかけの反応に物足りなさを感じている人も、試してみる価値があると思いますよ。

↑Google Nest Hubなど、すでにGoogleアシスタントデバイスを持っている人の2台目としてもオススメ

 

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